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第二章 ダンジョン攻略編
第24話 借金 5374万3490ゴル
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テレージアが曲がり角を曲がった時、天井にニクラスをギョロリと睨みつける目玉が現れた。
「え!?」
視線を感じ、天井に目線を向けるニクラス。
声に反応してテレージアが曲がり角から顔を出す。
「何かあった?」
現れたと思った目玉は消えていた。
「…もしかして…?」
「どうしたの?」
テレージアが歩いてこようとする。
「テレージアさん。」
「何?」
「ちょっと離れててもらえる?」
「え?
なんで?」
「お願い!」
「う~ん。
危ないから、この角のところにいるよ?
何かあったらすぐ助けるから。」
「ありがとう!」
テレージアが姿を隠してしばらくすると、また視線を感じるようになった。
「やっぱり…。
強い人がいると出てこないんだな…。」
…カンッ……
壁や天井を見回していると、真上から小さな小石が落ちてきた。
ニクラスが上を見上げると、そこには2つの目玉がギョロギョロと動いていた!
(なんだ!?)
声を上げるとテレージアが来て、また隠れてしまうと思い、出そうになった声を押し殺すニクラス。
天井にいたのは、成人男性ほどの大きさがあるカメレオンみたいなモンスター、影レオンだった。
影レオンが天井から長い舌を伸ばしてニクラスへ攻撃を仕掛けてくる。
ニクラスは風衝の盾で舌を防いだ。
が、舌が盾にひっつき、そのまま盾を奪おうとしてくる。
ニクラスは急いで剣を舌に向かって振るう。
「フシュッ……。」
痛がってる声なのかわからないが、なんか鳴き声がした。
敵にバレないように、声も小さいのかもしれない。
「ニクラス!?
どうしたの!?」
しかし、様子がおかしいと感じたテレージアが助けにやってきた。
再び姿を消す影レオン。
「テレージアさん、姿を隠してる敵がいる!」
「なんですって!?
どこ!?」
「さっきまで天井にいたんだけど…、また姿を隠した!」
2人で探すが、見つけることができない…。
「くそ~!
逃げたかな~…!」
でも、予知ではアイテムをゲットしていた。
きっとあのモンスターを倒したはず…。
ニクラスはそう考え、諦めずに影レオンを探す。
「あっ!」
ニクラスが指差す方向の壁に、液体がポタポタと滴っている。
それはさっきニクラスが斬りつけた傷から出ている血だった。
「あそこだ!」
ニクラスは姿の見えない影レオンに接近した。
急いで逃げようとする影レオンの姿がぼんやり見える。
速く動こうとすると姿が見えてしまうらしい。
なんとか追いすがり、剣で斬りつけた。
「…シュゥ……。」
鳴き声らしきものをあげる影レオン。
ニクラスに向けてまたもや舌で攻撃してきた。
ニクラスはさっきと同じ要領で盾で防ぎ、剣で斬りつけた。
「シャ……!」
怒ったのか、舌が使えなくなったのか、影レオンが飛びかかってきた。
「うわっ!」
突然のフライングボディアタックに動揺してしまうニクラス。
ズパッ…
必死の攻撃をしかけた影レオンは、テレージアの一撃により真っ二つになった。
「大丈夫?ニクラス。」
「うん…。
テレージアさん、ありがとう。」
「私が助けなくても倒せたかもね。
余計な真似してごめんね?」
「ううん!
びっくりして一瞬身体が固まっちゃってたから…。
もっと修行しなきゃ。」
「ふふ。
そうね。」
「あっ!!!」
「ど、どうしたの!?」
ニクラスが地面から何かを拾った。
「え!?」
視線を感じ、天井に目線を向けるニクラス。
声に反応してテレージアが曲がり角から顔を出す。
「何かあった?」
現れたと思った目玉は消えていた。
「…もしかして…?」
「どうしたの?」
テレージアが歩いてこようとする。
「テレージアさん。」
「何?」
「ちょっと離れててもらえる?」
「え?
なんで?」
「お願い!」
「う~ん。
危ないから、この角のところにいるよ?
何かあったらすぐ助けるから。」
「ありがとう!」
テレージアが姿を隠してしばらくすると、また視線を感じるようになった。
「やっぱり…。
強い人がいると出てこないんだな…。」
…カンッ……
壁や天井を見回していると、真上から小さな小石が落ちてきた。
ニクラスが上を見上げると、そこには2つの目玉がギョロギョロと動いていた!
(なんだ!?)
声を上げるとテレージアが来て、また隠れてしまうと思い、出そうになった声を押し殺すニクラス。
天井にいたのは、成人男性ほどの大きさがあるカメレオンみたいなモンスター、影レオンだった。
影レオンが天井から長い舌を伸ばしてニクラスへ攻撃を仕掛けてくる。
ニクラスは風衝の盾で舌を防いだ。
が、舌が盾にひっつき、そのまま盾を奪おうとしてくる。
ニクラスは急いで剣を舌に向かって振るう。
「フシュッ……。」
痛がってる声なのかわからないが、なんか鳴き声がした。
敵にバレないように、声も小さいのかもしれない。
「ニクラス!?
どうしたの!?」
しかし、様子がおかしいと感じたテレージアが助けにやってきた。
再び姿を消す影レオン。
「テレージアさん、姿を隠してる敵がいる!」
「なんですって!?
どこ!?」
「さっきまで天井にいたんだけど…、また姿を隠した!」
2人で探すが、見つけることができない…。
「くそ~!
逃げたかな~…!」
でも、予知ではアイテムをゲットしていた。
きっとあのモンスターを倒したはず…。
ニクラスはそう考え、諦めずに影レオンを探す。
「あっ!」
ニクラスが指差す方向の壁に、液体がポタポタと滴っている。
それはさっきニクラスが斬りつけた傷から出ている血だった。
「あそこだ!」
ニクラスは姿の見えない影レオンに接近した。
急いで逃げようとする影レオンの姿がぼんやり見える。
速く動こうとすると姿が見えてしまうらしい。
なんとか追いすがり、剣で斬りつけた。
「…シュゥ……。」
鳴き声らしきものをあげる影レオン。
ニクラスに向けてまたもや舌で攻撃してきた。
ニクラスはさっきと同じ要領で盾で防ぎ、剣で斬りつけた。
「シャ……!」
怒ったのか、舌が使えなくなったのか、影レオンが飛びかかってきた。
「うわっ!」
突然のフライングボディアタックに動揺してしまうニクラス。
ズパッ…
必死の攻撃をしかけた影レオンは、テレージアの一撃により真っ二つになった。
「大丈夫?ニクラス。」
「うん…。
テレージアさん、ありがとう。」
「私が助けなくても倒せたかもね。
余計な真似してごめんね?」
「ううん!
びっくりして一瞬身体が固まっちゃってたから…。
もっと修行しなきゃ。」
「ふふ。
そうね。」
「あっ!!!」
「ど、どうしたの!?」
ニクラスが地面から何かを拾った。
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