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第四章 世界中が敵
第211話 意気投合
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ロックたちはヨムじいさんたちが住む村へと再びやってきた。
「ただいま。」
「おぉ、おかえり。
…また見慣れん顔がおるな?」
「勝手に連れてきてごめんなさい…。
おじいさん、この人はね、世界一の鍛治師さん。
私たちの武器や防具を作ってもらうために、連れてきたの。」
「ふむ。
まあお主らが大丈夫と判断した人間なら問題あるまい。
じゃが、なぜここに?」
「それなんだけど、ミルドさんいる?」
ミルドとは、ロックたちに武器を作ってくれたこの村の鍛冶師だ。
「もちろんおるぞい。
多分家におるはずじゃ。」
「ありがとう。
ちょっとミルドさんのところに行ってくるね。」
そう言ってティナはイシュメルたちを案内した。
「ミルドさん、いる?」
「お、その声は?」
中から背の低いおじさんが出てきた。
「ティナ、帰ってきたのか!
無事でよかった!!」
「おかげさまで!」
「ロックも!
ティナにいやらしいことしなかったか?」
「なっ!
そ、そんなことしてません…よ!」
「ん?
なんか怪しい間が…。」
「ミルドさん!
そんなことより、大事な話があるの!」
「ティナもなんか焦ってるな?
お前たち……。」
「ミルドさん!?」
「すみません。」
ティナが本気で怒り出したので、ミルドは真面目に話を聞くことにした。
「ゴホン。
じゃあ、改めて紹介するわね。
この方はイシュメルさん。
【神業師】のスキルを持つ鍛冶師さんよ。」
「か、【神業師】だって!??」
「ああ。
よろしくな。」
「嘘だろ!?
何でそんな人がこんなところに!?」
「それは…」
「いい、俺が説明しよう。」
ロックが説明しようとしたが、イシュメルがそれを遮った。
「お前さん、前にこいつらに武器を作ってやっただろ?
成長に合わせて強くなるやつだ。」
「は、はい…。」
「こいつらの敵は普通の武器や防具じゃ太刀打ちできないみたいでな。
お前さんと俺の技術で新しいものが作れねえかと思って連れてきてもらったんだ。」
「お、俺の?」
「ああ。
今までのやり方じゃ、こいつらに見合う装備が作れねえからな。」
「ミルドさん、お願いします!!」
「「「お願いします!」」」
「も、もちろん協力はするけどよ…。
突然過ぎて意味がわかんねえよ。」
「よし、じゃあ鍛冶場に案内してくれ。
早速話が聞きたい。」
新しい技術に触れられるとあって、イシュメルは目を輝かせている。
世界のことより、強い武器や防具を作ることが楽しみなのだろう。
結局その日、イシュメルとミルドは鍛冶場から出てくることはなかった。
翌日…。
「いや~、世の中には面白えやつがいるもんだ!
まさかそんな発想があったとは…。」
「いやいや、世界一の鍛冶師さんはやっぱりすごいっすわ!
勉強になります!」
ロックたちがヨムじいさんの家にいると、すっかり意気投合した2人がやってきた。
「盛り上がったようじゃな。」
「ついつい朝まで話してしまった!
ハハハ!!」
ミルドは徹夜もあっていつになくテンションが高い。
「喜べ!
なんとかなりそうだぞ!」
「本当ですか!?」
「ああ!
だが素材が足りねえ!
S級、できればボスモンスターの素材をもっと集めてきてくれ!」
「またそんな軽く…。
オリハルコンゴーレムの時だって全滅寸前だったんですよ…。」
「実質的には負けてたからな。」
「何言ってんだ?
それでもどうせ全員倒すつもりなんだろ?
だったらごちゃごちゃ言わねえでさっさと素材採ってこいよ!」
イシュメルにとってボスモンスターは素材に過ぎないらしい。
早く作りたくて我慢できないようだ。
「まあそうですけど…。
よし、じゃあエスに戻ろう!
もうサンジャータへ話を通してくれてるかもしれない!」
「そうね、行きましょう!」
「早くしろよ~!」
「気をつけてな。」
みんなに見送られて、ロックたちはサンジャータへと飛び立った。
「ただいま。」
「おぉ、おかえり。
…また見慣れん顔がおるな?」
「勝手に連れてきてごめんなさい…。
おじいさん、この人はね、世界一の鍛治師さん。
私たちの武器や防具を作ってもらうために、連れてきたの。」
「ふむ。
まあお主らが大丈夫と判断した人間なら問題あるまい。
じゃが、なぜここに?」
「それなんだけど、ミルドさんいる?」
ミルドとは、ロックたちに武器を作ってくれたこの村の鍛冶師だ。
「もちろんおるぞい。
多分家におるはずじゃ。」
「ありがとう。
ちょっとミルドさんのところに行ってくるね。」
そう言ってティナはイシュメルたちを案内した。
「ミルドさん、いる?」
「お、その声は?」
中から背の低いおじさんが出てきた。
「ティナ、帰ってきたのか!
無事でよかった!!」
「おかげさまで!」
「ロックも!
ティナにいやらしいことしなかったか?」
「なっ!
そ、そんなことしてません…よ!」
「ん?
なんか怪しい間が…。」
「ミルドさん!
そんなことより、大事な話があるの!」
「ティナもなんか焦ってるな?
お前たち……。」
「ミルドさん!?」
「すみません。」
ティナが本気で怒り出したので、ミルドは真面目に話を聞くことにした。
「ゴホン。
じゃあ、改めて紹介するわね。
この方はイシュメルさん。
【神業師】のスキルを持つ鍛冶師さんよ。」
「か、【神業師】だって!??」
「ああ。
よろしくな。」
「嘘だろ!?
何でそんな人がこんなところに!?」
「それは…」
「いい、俺が説明しよう。」
ロックが説明しようとしたが、イシュメルがそれを遮った。
「お前さん、前にこいつらに武器を作ってやっただろ?
成長に合わせて強くなるやつだ。」
「は、はい…。」
「こいつらの敵は普通の武器や防具じゃ太刀打ちできないみたいでな。
お前さんと俺の技術で新しいものが作れねえかと思って連れてきてもらったんだ。」
「お、俺の?」
「ああ。
今までのやり方じゃ、こいつらに見合う装備が作れねえからな。」
「ミルドさん、お願いします!!」
「「「お願いします!」」」
「も、もちろん協力はするけどよ…。
突然過ぎて意味がわかんねえよ。」
「よし、じゃあ鍛冶場に案内してくれ。
早速話が聞きたい。」
新しい技術に触れられるとあって、イシュメルは目を輝かせている。
世界のことより、強い武器や防具を作ることが楽しみなのだろう。
結局その日、イシュメルとミルドは鍛冶場から出てくることはなかった。
翌日…。
「いや~、世の中には面白えやつがいるもんだ!
まさかそんな発想があったとは…。」
「いやいや、世界一の鍛冶師さんはやっぱりすごいっすわ!
勉強になります!」
ロックたちがヨムじいさんの家にいると、すっかり意気投合した2人がやってきた。
「盛り上がったようじゃな。」
「ついつい朝まで話してしまった!
ハハハ!!」
ミルドは徹夜もあっていつになくテンションが高い。
「喜べ!
なんとかなりそうだぞ!」
「本当ですか!?」
「ああ!
だが素材が足りねえ!
S級、できればボスモンスターの素材をもっと集めてきてくれ!」
「またそんな軽く…。
オリハルコンゴーレムの時だって全滅寸前だったんですよ…。」
「実質的には負けてたからな。」
「何言ってんだ?
それでもどうせ全員倒すつもりなんだろ?
だったらごちゃごちゃ言わねえでさっさと素材採ってこいよ!」
イシュメルにとってボスモンスターは素材に過ぎないらしい。
早く作りたくて我慢できないようだ。
「まあそうですけど…。
よし、じゃあエスに戻ろう!
もうサンジャータへ話を通してくれてるかもしれない!」
「そうね、行きましょう!」
「早くしろよ~!」
「気をつけてな。」
みんなに見送られて、ロックたちはサンジャータへと飛び立った。
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