上 下
213 / 283
第四章 世界中が敵

第210話 レベルアップ

しおりを挟む
「では、まず【成長促進】を渡しますね。」

「頼む。」

「【スキルギフト】。」



『どのスキルを誰に与えますか?』


「ファルクさんに、【成長促進】を。」


『【成長促進】スキルをファルクに与えます。』



「…来たぜ。」



『【成長促進】スキルを受け取りました。どのスキルと入れ替えますか?』


「【全能力50%UP】。」


『【全能力50%UP】スキルはなくなりますが、よろしいですか?』


「ああ。」


『【全能力50%UP】スキルと【成長促進】スキルを入れ替えました。』



「じゃあ、涅槃珠、使わせてもらうぞ。」

ファルクの言葉に、他の3人が頷く。


1つの涅槃珠を握り潰すファルク。

溢れ出た光が、ファルクの体の中に吸い込まれていく。


「もう1つ、使わせてもらうな。」


レベル100に届かなかったため、2つ目の涅槃珠を使うファルク。


「…100に……なったぜ…。」


「では【成長促進】と【全能の権化】を入れ替えますね。」

ロックはファルクから【成長促進】を奪い、【全能の権化】を与えた。



************

名前:ファルク
パーティ:ラフリンクス
Lv:90→100
HP:9115→11205
MP:721→881
体力:859→1057
力:847→1035
素早さ:846→1042
器用さ:869→1051
魔力:731→899
スキル:
【龍化(豪龍) ★★★★】
【槍聖 ★★★★】
【全能の権化 ★★★★★】
【再生 ★★★★】

************



ちなみに【全能力50%UP】との併用案も出たのだが、MPの消費があまりに大きく、[武技]が使えなくなるため却下となった。


「じゃあ次はミラだったね。」

「ティナ、お先にごめんね!」

「大丈夫よ。」


ロックは【守護神の加護】をミラから奪い、【成長促進】を与えた。

そして、ミラは残る2つの涅槃珠を使った。

その後再び【成長促進】と【守護神の加護】を入れ替えた。



************

名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:81→94
HP:7624→10002
MP:809→1058
体力:730→954
力:643→838
素早さ:718→946
器用さ:564→745
魔力:824→1077
スキル:
【光輝の壁 ★★★★】
【大賢者 ★★★★★】
【気配察知 ★★★】
【守護神の加護 ★★★★★】

************



「…すごい…!」

「これでかなり戦力を底上げできたね。
 装備の素材も手に入ったし!」

「【光輝の壁】と【守護神の加護】は効果を重複させられるのか?」

「どうでしょうね。
 それができたら相当強力ですけどね。」

「うーん。
 ただ、戦いの中で動くスピードが速すぎて、タイミングを合わせられなくなってきたんだよね。
 余裕を持って発動してたんだけど、それだとMPの消費が…。」

「戦い方を考えないといけないわね。」

「そうだな。
 まーとりあえず、鍛治師のところに戻ろうぜ!」

「そうですね!」



「もう戻ってきたのか!?」

想定のはるか上をいく早さで戻ってきたロックたちに驚くイシュメル。

「倒して…きたんだよ…な?」

途中で引き返してきたのかと思うほどの早さだが、ロックたちがそんなことをするはずもない。

が、念の為に確認してみる。

「もちろん、倒してきたよ!」

元気よく答えるミラ。

ロックが戦いの顛末をイシュメルに話した。

「敵だった魔族すらも…救う…か。
 相変わらず大変な道を進んでるな。」

「辿り着けるように、最高の武器や防具を…お願いね!」

「すげえプレッシャーかけてきやがるな、ミラ。
 …応えねえわけにはいかねえか。
 ……任せとけ!」


新しい装備への期待を胸に、ロックたちはヨムじいさんたちが住む村へと出発した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

無能を装って廃嫡された最強賢者は新生活を満喫したい!

えながゆうき
ファンタジー
 五歳のときに妖精と出会った少年は、彼女から自分の置かれている立場が危ういことを告げられた。  このままではお母様と同じように殺されてしまう。  自分の行く末に絶望した少年に、妖精は一つの策を授けた。それは少年が持っている「子爵家の嫡男」という立場を捨てること。  その日から、少年はひそかに妖精から魔法を教えてもらいながら無能者を演じ続けた。  それから十年後、予定通りに廃嫡された少年は自分の夢に向かって歩き出す。  膨大な魔力を内包する少年は、妖精に教えてもらった、古い時代の魔法を武器に冒険者として生計を立てることにした。  だがしかし、魔法の知識はあっても、一般常識については乏しい二人。やや常識外れな魔法を使いながらも、周囲の人たちの支えによって名を上げていく。  そして彼らは「かつてこの世界で起こった危機」について知ることになる。それが少年の夢につながっているとは知らずに……。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

処理中です...