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第四章 世界中が敵
第181話 ハンナたちのスキル
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「私にとっては渡りに船かもしれないね。」
「悩みってなんですか?」
「私のスキルをさっき奪うときに見たかもしれないが、私は【弓聖】の外に【奥義】と【ウェポンマスター】ってスキルを持ってる。
【奥義】は[武技]の威力が20%上乗せされるっていうスキルだ。
問題は【ウェポンマスター】なんだが、これはどんな武器でも装備できるっていうスキルだ。」
「強そうだね!
何が問題なの?」
思ったことをタメ口ですぐ口にするのはミラである。
「私は【弓聖】を持っているから、他の種類の武器を装備するメリットはほとんどない。
レベルが低い時には強力な武器を装備して、格上のモンスターを倒せていたからよかったのだが…。」
「そういうことか…。」
ファルクが納得した様子で頷く。
「お察しの通り、S級にまでレベルが上がってくると、自分のレベル以上の装備はほとんど手に入らない。
事実上、【ウェポンマスター】は死にスキルになっているんだ。
2つのスキルだけではなかなかレベルが上がらなくてな…。」
「なるほど…。」
「だから、スキルを入れ替えてもらえるのは非常にありがたい申し出だ。
…でも、スキルを手に入れたらトンズラするかもしれないよ?」
「…その時はしょうがないです。
皆さんが強くなれば魔族が侵攻してくるときに被害が少なくなるでしょうし、そう考えれば無駄ではない…、かな?」
「はあ…。」
「?
どうしました?」
「とんだお人好しだね…。」
「そうなんだよな…。」
「そうなのよね…。」
「うん。
ロックは優しいよ!
スケベだけどね!」
ロックのパーティの3人も大きく頷く。
「スケ…!
…ど、どうでしょう、ハンナさん。
一緒に来てもらえませんか?」
「…いいだろう。」
「本当ですか!?」
「ああ。
ただし、やはり信じられないと判断したら、その時点で抜けさせてもらう。
それでいいか?」
「はい!
ありがとうございます!」
ホッと胸を撫で下ろすロックたち。
「ところで、本当に勝てるのかい?
ボスモンスターは一定期間で復活するから昔はたまに討伐されていたが、魔族が現れるようになってからは全て返り討ちにあってるよ?」
「ここのボスモンスターをご存知ですか?」
「…キングベヒーモスだね。」
「キング…ベヒーモス。
どんな能力かわかりますか?」
「高ステータスの力押しのモンスターだ。
【深淵の闇】や【護身術】を使ってきて耐久力がすごいし、【威圧】で動きを止め、強烈な攻撃で息の根を止めにくる。」
「厄介なユニークスキルはなさそうか…。
スキルを奪えれば問題なく倒せそうですね。」
「そんな簡単に…。」
「ただ、魔族の増援が来るんですよね。
今考えてみれば、ボスモンスターを倒されれば黒幕の男は自分の戦力が落ちてしまうから魔族を護衛のように付けているんでしょうね。
魔王が現れるまではボスモンスターは時々倒されていたわけですから。」
「とりあえず、まずはハンナさんたちのスキル強化だね!」
「すみませんが、皆さんのスキル構成を教えてもらえますか?」
「まだ信じられないのにスキルを教えることになるわけか…。
まあ、仕方ないか。」
ハンナ
++++++++++++
【弓聖 ★★★★】・・弓術が上級レベルになる。
【奥義 ★★★】・・[武技]の威力を20%上乗せする。
【ウェポンマスター ★★★】・・どんな武器でも装備できる。
++++++++++++
キニア
++++++++++++
【斧術師 ★★★】・・斧術が中級レベルになる。
【我慢強い ★★】・・ダメージを10%軽減する。
【力10%UP ★】・・力が10分間10%UPする。MPを10分の1消費する。
【癇に障る ★】・・使用すると、敵が寄ってくる。
++++++++++++
スー
++++++++++++
【上級攻撃魔法 ★★★★】・・上級までの攻撃魔法を全て使用できる。
【中級回復魔法 ★★★】・・中級までの回復魔法を全て使用できる。
【杖使い ★★】・・杖術が下級レベルになる。
++++++++++++
ラン
++++++++++++
【剣聖 ★★★★】・・剣術が上級レベルになる。
【中級特殊魔法 ★★★】・・中級までの特殊魔法を全て使用できる。
【民間療法 ★】・・怪我をした時に、すこーしだけ回復する気がする。「唾をつけとけば治る」程度。
++++++++++++
「ありがとうございます!
じゃあ、行きましょう!」
「悩みってなんですか?」
「私のスキルをさっき奪うときに見たかもしれないが、私は【弓聖】の外に【奥義】と【ウェポンマスター】ってスキルを持ってる。
【奥義】は[武技]の威力が20%上乗せされるっていうスキルだ。
問題は【ウェポンマスター】なんだが、これはどんな武器でも装備できるっていうスキルだ。」
「強そうだね!
何が問題なの?」
思ったことをタメ口ですぐ口にするのはミラである。
「私は【弓聖】を持っているから、他の種類の武器を装備するメリットはほとんどない。
レベルが低い時には強力な武器を装備して、格上のモンスターを倒せていたからよかったのだが…。」
「そういうことか…。」
ファルクが納得した様子で頷く。
「お察しの通り、S級にまでレベルが上がってくると、自分のレベル以上の装備はほとんど手に入らない。
事実上、【ウェポンマスター】は死にスキルになっているんだ。
2つのスキルだけではなかなかレベルが上がらなくてな…。」
「なるほど…。」
「だから、スキルを入れ替えてもらえるのは非常にありがたい申し出だ。
…でも、スキルを手に入れたらトンズラするかもしれないよ?」
「…その時はしょうがないです。
皆さんが強くなれば魔族が侵攻してくるときに被害が少なくなるでしょうし、そう考えれば無駄ではない…、かな?」
「はあ…。」
「?
どうしました?」
「とんだお人好しだね…。」
「そうなんだよな…。」
「そうなのよね…。」
「うん。
ロックは優しいよ!
スケベだけどね!」
ロックのパーティの3人も大きく頷く。
「スケ…!
…ど、どうでしょう、ハンナさん。
一緒に来てもらえませんか?」
「…いいだろう。」
「本当ですか!?」
「ああ。
ただし、やはり信じられないと判断したら、その時点で抜けさせてもらう。
それでいいか?」
「はい!
ありがとうございます!」
ホッと胸を撫で下ろすロックたち。
「ところで、本当に勝てるのかい?
ボスモンスターは一定期間で復活するから昔はたまに討伐されていたが、魔族が現れるようになってからは全て返り討ちにあってるよ?」
「ここのボスモンスターをご存知ですか?」
「…キングベヒーモスだね。」
「キング…ベヒーモス。
どんな能力かわかりますか?」
「高ステータスの力押しのモンスターだ。
【深淵の闇】や【護身術】を使ってきて耐久力がすごいし、【威圧】で動きを止め、強烈な攻撃で息の根を止めにくる。」
「厄介なユニークスキルはなさそうか…。
スキルを奪えれば問題なく倒せそうですね。」
「そんな簡単に…。」
「ただ、魔族の増援が来るんですよね。
今考えてみれば、ボスモンスターを倒されれば黒幕の男は自分の戦力が落ちてしまうから魔族を護衛のように付けているんでしょうね。
魔王が現れるまではボスモンスターは時々倒されていたわけですから。」
「とりあえず、まずはハンナさんたちのスキル強化だね!」
「すみませんが、皆さんのスキル構成を教えてもらえますか?」
「まだ信じられないのにスキルを教えることになるわけか…。
まあ、仕方ないか。」
ハンナ
++++++++++++
【弓聖 ★★★★】・・弓術が上級レベルになる。
【奥義 ★★★】・・[武技]の威力を20%上乗せする。
【ウェポンマスター ★★★】・・どんな武器でも装備できる。
++++++++++++
キニア
++++++++++++
【斧術師 ★★★】・・斧術が中級レベルになる。
【我慢強い ★★】・・ダメージを10%軽減する。
【力10%UP ★】・・力が10分間10%UPする。MPを10分の1消費する。
【癇に障る ★】・・使用すると、敵が寄ってくる。
++++++++++++
スー
++++++++++++
【上級攻撃魔法 ★★★★】・・上級までの攻撃魔法を全て使用できる。
【中級回復魔法 ★★★】・・中級までの回復魔法を全て使用できる。
【杖使い ★★】・・杖術が下級レベルになる。
++++++++++++
ラン
++++++++++++
【剣聖 ★★★★】・・剣術が上級レベルになる。
【中級特殊魔法 ★★★】・・中級までの特殊魔法を全て使用できる。
【民間療法 ★】・・怪我をした時に、すこーしだけ回復する気がする。「唾をつけとけば治る」程度。
++++++++++++
「ありがとうございます!
じゃあ、行きましょう!」
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