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第三章 魔王の真実
第96話 異常事態
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上空にいて【気配察知】の通常の範囲外にいたため、MPを消費して範囲を広げたゴルド。
察知した気配は、A級モンスターの強さを持つものだった。
「魔王城から近い国以外は、A級は来ないんじゃなかったの!?」
「おらも初めでだ!
聞いたこどねえぞ!」
「とにかく、ダートの街に行きましょう!」
4人が到着した時、見張り台のあるダートの入り口である門付近はざわついていた。
「間違いないのか?!
本当にAランクだったんだな?!」
「はい…!
あの強さはB級モンスターではありませんでした…!」
大きめの声で話しかける。
「あの!
アルカトルの出兵要請途中で立ち寄った冒険者です!
今どのような状況ですか!?」
男はロックたちのブレスレットをチラリと見て小さなため息をついた。
「Bランクか…。
いや、このような時に来てもらえて助かる。
ギルドへ行ってくれないか?
ぜひ協力してもらいたい。」
「わかりました!」
ギルドの場所を聞き、4人は足早にギルドへ向かった。
ギルドは入り口以上に騒然としていた。
「この街にいる冒険者はこれだけかー!?」
「見張り以外のA級、B級冒険者は全員集まりました!」
ちょうど集合したところらしい。
魔族の侵攻は度々あるためか、行動が迅速だ。
「すみません!
今この街に到着したB級の冒険者です!」
ロックは仕切っていた男の方へ声を張り上げた。
「ありがたい!
B級はそっちに並んでくれ!」
「わかりました!」
ロックたちが並ぶのを待ち、説明が始まった。
「聞いた者もいると思うが、今回の魔族はおそらくAランクだ。」
ギルド内にどよめきが起こる。
「Aランク!?
やべーじゃねえか!」
「なんでだ!
今までB級の魔族しか来なかったのに!!」
「話を聞いてくれ!」
仕切っていた男が大声で場を鎮める。
「あの男がこの街のギルドマスターだべ。」
ゴルドが小声で教えてくれた。
「みんなの気持ちはわかる!
俺も同じ気持ちだ!
しかし、泣き言を言っていてもモンスターは攻めてくる!
戦うしかないんだ!」
一応は静まったが、集まった冒険者たちは動揺を隠せないようだ。
「今いる戦力は
A級冒険者が12名、B級冒険者が約100人、C級冒険者は1000人弱だ!
魔族は1体だったようだから、予想される数はA級モンスターが20~30体、B級・C級モンスターが200体~300体。
なんとかこの戦力で防ぎきるしかないぞ!」
「この街の規模に対して冒険者の人数はこれくらいが普通ですか?」
ロックは小声でゴルドに訊ねる。
「他の国に出兵しでたり、国内の他の町を守っでたりするがらな。
この国の冒険者の3分の1ってとごだな。
まあごんなもんだべ。」
ギルマスが続ける。
「C級冒険者は戦闘に加わると死者が出る可能性が高い。
乱戦になると範囲攻撃を使いにくくなるデメリットもある。
だから今回は後方で防衛戦を抜けてしまったモンスターを倒してくれ。」
(でも、それだと完全に戦力不足だ…。)
「ゴルドさん、あのギルドマスターとお知り合いですか?」
「知り合いっでほどじゃねえが、話したこどはあるぞ。」
「実は僕のユニークスキルは、敵をほぼ確実に弱体化させることができるんです。
この危機を乗り越えるにはそれを使うしかないと思うので、今からする作戦の提案にうまく話を合わせてもらえませんか?
ティナ、ミラ、僕に任せてくれる?」
3人は迷わず頷いた。
「ありがとう…。」
そして、ロックは思い切り息を吸い込んだ。
「すみません!
ちょっとよろしいでしょうか?!」
「ん?
1番最後にきたやつだな。
どうした?
質問なら後にしてもらいたいんだが。」
「いえ、ご提案なんですが、僕はユニークスキルを持っています。
その効果は相手をほぼ確実に弱体化させることができます。
足止めしていただければ、僕がそのスキルでA級モンスターを優先して弱くしていきます。
1つ下のランクに落ちるくらいは戦力を削れますので、弱体化したモンスターから仕留めてもらえれば、なんとかなるのでは。」
「ユニークスキル!?
しかし…、疑うわけではないがさっき着いたばかりのB級冒険者に全てを委ねる作戦を実行するのは…、難しいな…。」
ギルマスの言葉に、他のダートの冒険者も追随する。
「そうだ!
どこのどいつかわからねえのに、そんなことできるか!」
「「そうだそうだ!」」
「ちょっど聞いでぐれ!」
そこでゴルドが声を張り上げた。
察知した気配は、A級モンスターの強さを持つものだった。
「魔王城から近い国以外は、A級は来ないんじゃなかったの!?」
「おらも初めでだ!
聞いたこどねえぞ!」
「とにかく、ダートの街に行きましょう!」
4人が到着した時、見張り台のあるダートの入り口である門付近はざわついていた。
「間違いないのか?!
本当にAランクだったんだな?!」
「はい…!
あの強さはB級モンスターではありませんでした…!」
大きめの声で話しかける。
「あの!
アルカトルの出兵要請途中で立ち寄った冒険者です!
今どのような状況ですか!?」
男はロックたちのブレスレットをチラリと見て小さなため息をついた。
「Bランクか…。
いや、このような時に来てもらえて助かる。
ギルドへ行ってくれないか?
ぜひ協力してもらいたい。」
「わかりました!」
ギルドの場所を聞き、4人は足早にギルドへ向かった。
ギルドは入り口以上に騒然としていた。
「この街にいる冒険者はこれだけかー!?」
「見張り以外のA級、B級冒険者は全員集まりました!」
ちょうど集合したところらしい。
魔族の侵攻は度々あるためか、行動が迅速だ。
「すみません!
今この街に到着したB級の冒険者です!」
ロックは仕切っていた男の方へ声を張り上げた。
「ありがたい!
B級はそっちに並んでくれ!」
「わかりました!」
ロックたちが並ぶのを待ち、説明が始まった。
「聞いた者もいると思うが、今回の魔族はおそらくAランクだ。」
ギルド内にどよめきが起こる。
「Aランク!?
やべーじゃねえか!」
「なんでだ!
今までB級の魔族しか来なかったのに!!」
「話を聞いてくれ!」
仕切っていた男が大声で場を鎮める。
「あの男がこの街のギルドマスターだべ。」
ゴルドが小声で教えてくれた。
「みんなの気持ちはわかる!
俺も同じ気持ちだ!
しかし、泣き言を言っていてもモンスターは攻めてくる!
戦うしかないんだ!」
一応は静まったが、集まった冒険者たちは動揺を隠せないようだ。
「今いる戦力は
A級冒険者が12名、B級冒険者が約100人、C級冒険者は1000人弱だ!
魔族は1体だったようだから、予想される数はA級モンスターが20~30体、B級・C級モンスターが200体~300体。
なんとかこの戦力で防ぎきるしかないぞ!」
「この街の規模に対して冒険者の人数はこれくらいが普通ですか?」
ロックは小声でゴルドに訊ねる。
「他の国に出兵しでたり、国内の他の町を守っでたりするがらな。
この国の冒険者の3分の1ってとごだな。
まあごんなもんだべ。」
ギルマスが続ける。
「C級冒険者は戦闘に加わると死者が出る可能性が高い。
乱戦になると範囲攻撃を使いにくくなるデメリットもある。
だから今回は後方で防衛戦を抜けてしまったモンスターを倒してくれ。」
(でも、それだと完全に戦力不足だ…。)
「ゴルドさん、あのギルドマスターとお知り合いですか?」
「知り合いっでほどじゃねえが、話したこどはあるぞ。」
「実は僕のユニークスキルは、敵をほぼ確実に弱体化させることができるんです。
この危機を乗り越えるにはそれを使うしかないと思うので、今からする作戦の提案にうまく話を合わせてもらえませんか?
ティナ、ミラ、僕に任せてくれる?」
3人は迷わず頷いた。
「ありがとう…。」
そして、ロックは思い切り息を吸い込んだ。
「すみません!
ちょっとよろしいでしょうか?!」
「ん?
1番最後にきたやつだな。
どうした?
質問なら後にしてもらいたいんだが。」
「いえ、ご提案なんですが、僕はユニークスキルを持っています。
その効果は相手をほぼ確実に弱体化させることができます。
足止めしていただければ、僕がそのスキルでA級モンスターを優先して弱くしていきます。
1つ下のランクに落ちるくらいは戦力を削れますので、弱体化したモンスターから仕留めてもらえれば、なんとかなるのでは。」
「ユニークスキル!?
しかし…、疑うわけではないがさっき着いたばかりのB級冒険者に全てを委ねる作戦を実行するのは…、難しいな…。」
ギルマスの言葉に、他のダートの冒険者も追随する。
「そうだ!
どこのどいつかわからねえのに、そんなことできるか!」
「「そうだそうだ!」」
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そこでゴルドが声を張り上げた。
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