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第三章 魔王の真実
第91話 スキル集め14
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エンペラーリザードからスキルを奪い、倒したことで大幅に戦力UPした3人。
「すごい…。
これなら戦える…!
…ありがとう、ロック、ミラ。」
「仲間なんだから当たり前のことだよ。
お礼なんて言わなくて大丈夫だよ。」
「そうだよー!
それにわたしは何もしてないし!」
「ううん。
ミラの【スキルギフト】がなければ、こんなに強いスキル手に入れられなかった。
私、役に立てない自分がずっと嫌だったの。
…本当に2人ともありがとう。」
「…どういたしまして!」
「ティナはずっと力になってくれてたけどね。
でも、ティナの悩みが軽くなってよかった。
じゃあ、街へ帰ろう…か…!?」
「え!?
なに!?」
突然。
3人の視界が真っ暗になった。
そして、次の瞬間。
「キャーーー!!」
何かが襲いかかってきた気配と、ミラの叫び声。
「「ミラーー!!!」」
ロックとティナはミラの方を向くが、何も見えない。
何かが蠢いている音がする。
「くそっ!!
敵か!?」
ロックが無我夢中で突っ込もうとした時、ミラがいた辺りから衝撃波が発生した。
吹き飛ぶロックとティナ、そして目に見えない何か。
(これは…、【起死回生】スキルか!
ミラ…!)
直後、ミラから回復魔法やバフ、シールドの魔法が飛んでくる。
敵が飛んでいった方向へ、状態異常やデバフの魔法も唱えているようだ。
ロックも大体の目星をつけてスキルを発動する。
「<スキルスナッチ>!」
【威圧】は効かないことも増えてきたため、【スキルスナッチ】を選択。
『どのスキルを奪いますか?』
『【隠密】スキル
【上級特殊魔法】スキル
【状態異常無効】スキル』
(【スキルスナッチ】にしておいてよかった!)
「【状態異常無効】!」
『【状態異常無効】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【威圧】!」
『【威圧】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「うん!」
『【威圧】スキルと【状態異常無効】スキルを入れ替えました。』
【状態異常無効】スキルを手に入れたことで、ロックの暗闇状態が回復した。
視線の先にいたモンスターは、2つの頭を持つ大蛇。
ナーガというモンスターだった。
もう目前まで迫ってきている。
ティナを襲おうとしているナーガの目の前に躍り出るロック。
「[断月剣・絶]!」
【剣聖】による単体攻撃の[武技]。
過去に剣術スキルを得ていたため、その上位互換にあたる[武技]をすぐ使うことができた。
「ジャァァアアア!!」
かつてない威力の一撃。
絶命させるには至らなかったが、かなりのダメージを与えた。
その間にもミラの状態異常魔法がナーガに連射されている。
そのうちの1つが効果を示し、ナーガの動きが止まり、ピクピクと痙攣している。
どうやら麻痺状態になったようだ。
「ナイスだミラ!
<スキルスナッチ>!」
ロックは【上級特殊魔法】を奪い、【状態異常無効】と入れ替えた。
そして、トドメを刺した。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:56→59
HP:10872→11464
MP:1085→1143
体力:1080→1138
力:1073→1133
素早さ:1089→1146
器用さ:1075→1132
魔力:1066→1128
スキル:
【上級特殊魔法 ★★★★】
【成長促進 ★★★★★】
【剣聖 ★★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:42→44
HP:3960→4157
MP:420→440
体力:381→399
力:332→348
素早さ:366→384
器用さ:294→309
魔力:428→448
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
************
「ふう…。
ミラ…、大丈夫?」
「全回復して元気ピンピンよ~!
…でも、怖いし…、痛かった…。」
1日に2回も文字通り死にかけたのだ。
精神的ダメージは大きいだろう。
ティナがミラを抱きしめる。
「…死ななくてよかった…。」
「おそらくS級モンスターだったね。
…ミラが無事で…、本当によかった。」
【隠密】を使った敵に2回もメンバーを殺されかけた。
いつも自分が使っている側だったが、その恐ろしさを身をもって味わった。
ひと時も油断してはいけないし、スキルに頼りすぎてはいけない。
それを痛感したスキル集めの遠征となった。
ロックは【上級特殊魔法】をミラに渡し、ミラは【中級特殊魔法】と入れ替えた。
そこから2日間かけて、3人は街へ戻った。
「すごい…。
これなら戦える…!
…ありがとう、ロック、ミラ。」
「仲間なんだから当たり前のことだよ。
お礼なんて言わなくて大丈夫だよ。」
「そうだよー!
それにわたしは何もしてないし!」
「ううん。
ミラの【スキルギフト】がなければ、こんなに強いスキル手に入れられなかった。
私、役に立てない自分がずっと嫌だったの。
…本当に2人ともありがとう。」
「…どういたしまして!」
「ティナはずっと力になってくれてたけどね。
でも、ティナの悩みが軽くなってよかった。
じゃあ、街へ帰ろう…か…!?」
「え!?
なに!?」
突然。
3人の視界が真っ暗になった。
そして、次の瞬間。
「キャーーー!!」
何かが襲いかかってきた気配と、ミラの叫び声。
「「ミラーー!!!」」
ロックとティナはミラの方を向くが、何も見えない。
何かが蠢いている音がする。
「くそっ!!
敵か!?」
ロックが無我夢中で突っ込もうとした時、ミラがいた辺りから衝撃波が発生した。
吹き飛ぶロックとティナ、そして目に見えない何か。
(これは…、【起死回生】スキルか!
ミラ…!)
直後、ミラから回復魔法やバフ、シールドの魔法が飛んでくる。
敵が飛んでいった方向へ、状態異常やデバフの魔法も唱えているようだ。
ロックも大体の目星をつけてスキルを発動する。
「<スキルスナッチ>!」
【威圧】は効かないことも増えてきたため、【スキルスナッチ】を選択。
『どのスキルを奪いますか?』
『【隠密】スキル
【上級特殊魔法】スキル
【状態異常無効】スキル』
(【スキルスナッチ】にしておいてよかった!)
「【状態異常無効】!」
『【状態異常無効】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【威圧】!」
『【威圧】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「うん!」
『【威圧】スキルと【状態異常無効】スキルを入れ替えました。』
【状態異常無効】スキルを手に入れたことで、ロックの暗闇状態が回復した。
視線の先にいたモンスターは、2つの頭を持つ大蛇。
ナーガというモンスターだった。
もう目前まで迫ってきている。
ティナを襲おうとしているナーガの目の前に躍り出るロック。
「[断月剣・絶]!」
【剣聖】による単体攻撃の[武技]。
過去に剣術スキルを得ていたため、その上位互換にあたる[武技]をすぐ使うことができた。
「ジャァァアアア!!」
かつてない威力の一撃。
絶命させるには至らなかったが、かなりのダメージを与えた。
その間にもミラの状態異常魔法がナーガに連射されている。
そのうちの1つが効果を示し、ナーガの動きが止まり、ピクピクと痙攣している。
どうやら麻痺状態になったようだ。
「ナイスだミラ!
<スキルスナッチ>!」
ロックは【上級特殊魔法】を奪い、【状態異常無効】と入れ替えた。
そして、トドメを刺した。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:56→59
HP:10872→11464
MP:1085→1143
体力:1080→1138
力:1073→1133
素早さ:1089→1146
器用さ:1075→1132
魔力:1066→1128
スキル:
【上級特殊魔法 ★★★★】
【成長促進 ★★★★★】
【剣聖 ★★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:42→44
HP:3960→4157
MP:420→440
体力:381→399
力:332→348
素早さ:366→384
器用さ:294→309
魔力:428→448
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
************
「ふう…。
ミラ…、大丈夫?」
「全回復して元気ピンピンよ~!
…でも、怖いし…、痛かった…。」
1日に2回も文字通り死にかけたのだ。
精神的ダメージは大きいだろう。
ティナがミラを抱きしめる。
「…死ななくてよかった…。」
「おそらくS級モンスターだったね。
…ミラが無事で…、本当によかった。」
【隠密】を使った敵に2回もメンバーを殺されかけた。
いつも自分が使っている側だったが、その恐ろしさを身をもって味わった。
ひと時も油断してはいけないし、スキルに頼りすぎてはいけない。
それを痛感したスキル集めの遠征となった。
ロックは【上級特殊魔法】をミラに渡し、ミラは【中級特殊魔法】と入れ替えた。
そこから2日間かけて、3人は街へ戻った。
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