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第三章 魔王の真実

第90話 スキル集め13

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警戒していたティナが矢を放つ。

まだ動けなかった剣持ちの首元に矢が突き刺さる。


「ギィヤァあ!!」

急所攻撃となったようだ。

倒せはしないが、大きなダメージを与えることができた。


「あいつは任せて!
 【全能力50%UP】!」

「気をつけて!
 [ミドルシールド]!」

ティナが剣持ちを中心にグルリと移動する。

その前にミラがティナに対して[ミドルシールド]を発動した。

そして、ミラ自身にも。


その間にロックは弓持ちから【弓聖】を奪っていた。

そして、そのまま攻撃。

素早い2連撃で弓持ちを倒した。


そうこうしているうちに、今度は杖持ちの硬直が解けた。

しかし、ほぼ魔法だけが攻撃手段だった杖持ちの懸命の抵抗も虚しく、あっさりとロックに倒された。


「ティナ!!」

2体を倒したロックはティナと剣持ちの方へ。

自身のスキルとミラのバフによりエンペラーリザードと互角のステータスになっていたティナ。

しかし、相手は上級スキルの上に、何らかの別のスキルも持っている。

距離はまだ詰められていないものの、剣の[武技]によりシールドはすでに破壊され、ティナ自身もダメージを負っているようだ。

一方、剣持ちは矢による攻撃を確実に躱し、着実にティナとの距離を縮めていた。

ただ、首への一撃により、動きが鈍い。

本来の動きだったなら、ロックがくる前に倒されていたかもしれない。


「ギ…ギィ…。」


ロックは剣持ちに一気近づき、【威圧】を発動。

その隙に攻撃を仕掛けた剣持ちだったが、ティナの矢をくらい、それでも放った剣の一撃は勢い不十分でミラのシールドに阻まれた。


「大丈夫?ティナ。
 [ミドルヒール]。」

淡い光がティナを包む。

「ありがとう、ミラ。
 私もなかなかやるでしょ?」

「無茶するんだから…。
 でも助かったよ。
 ありがとう、ティナ。

 <スキルギフト>。」



『どのスキルを誰に与えますか?』


「【弓聖】をティナに。」


『【弓聖】スキルをティナに与えます。』



『【弓聖】スキルを受け取りました。どのスキルと入れ替えますか?』


「上級の…、弓のスキル…。
 …【名射手】。」


『【名射手】スキルはなくなりますが、よろしいですか?』


「…はい。」


『【名射手】スキルと【弓聖】スキルを入れ替えました。』


「…ありがとう。
 ロック…。」

うるうるした瞳が上目遣いでロックを見てくる。

あまりの破壊力に耐えられないむっつりは、次の仕事をこなす。


「ど、どういたしまし…て。

 <スキルスナッチ>!」



『どのスキルを奪いますか?』

『【剣聖】スキル
 【下級回復魔法】スキル
 【器用さ30%UP】スキル』


「【剣聖】!」


『【剣聖】スキルを奪いました。』



「…よし!!」

ようやく上級の剣術スキルを手に入れたロックは思わず喜びの声を口にする。


「ティナ、トドメは任せるよ。」

「わかったわ。
 [ソニックアロー]!」

再びティナの矢がエンペラーリザードに突き刺さる。

先ほどよりも強い勢いで。



『レベルが上がりました。』



************

名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:55→56
HP:10664→10872
MP:1063→1085
体力:1060→1080
力:1055→1073
素早さ:1068→1089
器用さ:1057→1075
魔力:1046→1066
スキル:
【威圧 ★★★】
【成長促進 ★★★★★】
【剣聖 ★★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】

************

************

名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:46→48
HP:3378→3526
MP:509→532
体力:349→365
力:325→338
素早さ:343→358
器用さ:418→436
魔力:538→562
スキル:
【弓聖 ★★★★】
【上級攻撃魔法 ★★★★】
【全能力50%UP ★★★★】

************

************

名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:39→42
HP:3685→3960
MP:392→420
体力:356→381
力:308→332
素早さ:339→366
器用さ:273→294
魔力:398→428
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】

************
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