92 / 283
第三章 魔王の真実
第90話 スキル集め13
しおりを挟む
警戒していたティナが矢を放つ。
まだ動けなかった剣持ちの首元に矢が突き刺さる。
「ギィヤァあ!!」
急所攻撃となったようだ。
倒せはしないが、大きなダメージを与えることができた。
「あいつは任せて!
【全能力50%UP】!」
「気をつけて!
[ミドルシールド]!」
ティナが剣持ちを中心にグルリと移動する。
その前にミラがティナに対して[ミドルシールド]を発動した。
そして、ミラ自身にも。
その間にロックは弓持ちから【弓聖】を奪っていた。
そして、そのまま攻撃。
素早い2連撃で弓持ちを倒した。
そうこうしているうちに、今度は杖持ちの硬直が解けた。
しかし、ほぼ魔法だけが攻撃手段だった杖持ちの懸命の抵抗も虚しく、あっさりとロックに倒された。
「ティナ!!」
2体を倒したロックはティナと剣持ちの方へ。
自身のスキルとミラのバフによりエンペラーリザードと互角のステータスになっていたティナ。
しかし、相手は上級スキルの上に、何らかの別のスキルも持っている。
距離はまだ詰められていないものの、剣の[武技]によりシールドはすでに破壊され、ティナ自身もダメージを負っているようだ。
一方、剣持ちは矢による攻撃を確実に躱し、着実にティナとの距離を縮めていた。
ただ、首への一撃により、動きが鈍い。
本来の動きだったなら、ロックがくる前に倒されていたかもしれない。
「ギ…ギィ…。」
ロックは剣持ちに一気近づき、【威圧】を発動。
その隙に攻撃を仕掛けた剣持ちだったが、ティナの矢をくらい、それでも放った剣の一撃は勢い不十分でミラのシールドに阻まれた。
「大丈夫?ティナ。
[ミドルヒール]。」
淡い光がティナを包む。
「ありがとう、ミラ。
私もなかなかやるでしょ?」
「無茶するんだから…。
でも助かったよ。
ありがとう、ティナ。
<スキルギフト>。」
『どのスキルを誰に与えますか?』
「【弓聖】をティナに。」
『【弓聖】スキルをティナに与えます。』
『【弓聖】スキルを受け取りました。どのスキルと入れ替えますか?』
「上級の…、弓のスキル…。
…【名射手】。」
『【名射手】スキルはなくなりますが、よろしいですか?』
「…はい。」
『【名射手】スキルと【弓聖】スキルを入れ替えました。』
「…ありがとう。
ロック…。」
うるうるした瞳が上目遣いでロックを見てくる。
あまりの破壊力に耐えられないむっつりは、次の仕事をこなす。
「ど、どういたしまし…て。
<スキルスナッチ>!」
『どのスキルを奪いますか?』
『【剣聖】スキル
【下級回復魔法】スキル
【器用さ30%UP】スキル』
「【剣聖】!」
『【剣聖】スキルを奪いました。』
「…よし!!」
ようやく上級の剣術スキルを手に入れたロックは思わず喜びの声を口にする。
「ティナ、トドメは任せるよ。」
「わかったわ。
[ソニックアロー]!」
再びティナの矢がエンペラーリザードに突き刺さる。
先ほどよりも強い勢いで。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:55→56
HP:10664→10872
MP:1063→1085
体力:1060→1080
力:1055→1073
素早さ:1068→1089
器用さ:1057→1075
魔力:1046→1066
スキル:
【威圧 ★★★】
【成長促進 ★★★★★】
【剣聖 ★★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:46→48
HP:3378→3526
MP:509→532
体力:349→365
力:325→338
素早さ:343→358
器用さ:418→436
魔力:538→562
スキル:
【弓聖 ★★★★】
【上級攻撃魔法 ★★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
************
************
名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:39→42
HP:3685→3960
MP:392→420
体力:356→381
力:308→332
素早さ:339→366
器用さ:273→294
魔力:398→428
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
************
まだ動けなかった剣持ちの首元に矢が突き刺さる。
「ギィヤァあ!!」
急所攻撃となったようだ。
倒せはしないが、大きなダメージを与えることができた。
「あいつは任せて!
【全能力50%UP】!」
「気をつけて!
[ミドルシールド]!」
ティナが剣持ちを中心にグルリと移動する。
その前にミラがティナに対して[ミドルシールド]を発動した。
そして、ミラ自身にも。
その間にロックは弓持ちから【弓聖】を奪っていた。
そして、そのまま攻撃。
素早い2連撃で弓持ちを倒した。
そうこうしているうちに、今度は杖持ちの硬直が解けた。
しかし、ほぼ魔法だけが攻撃手段だった杖持ちの懸命の抵抗も虚しく、あっさりとロックに倒された。
「ティナ!!」
2体を倒したロックはティナと剣持ちの方へ。
自身のスキルとミラのバフによりエンペラーリザードと互角のステータスになっていたティナ。
しかし、相手は上級スキルの上に、何らかの別のスキルも持っている。
距離はまだ詰められていないものの、剣の[武技]によりシールドはすでに破壊され、ティナ自身もダメージを負っているようだ。
一方、剣持ちは矢による攻撃を確実に躱し、着実にティナとの距離を縮めていた。
ただ、首への一撃により、動きが鈍い。
本来の動きだったなら、ロックがくる前に倒されていたかもしれない。
「ギ…ギィ…。」
ロックは剣持ちに一気近づき、【威圧】を発動。
その隙に攻撃を仕掛けた剣持ちだったが、ティナの矢をくらい、それでも放った剣の一撃は勢い不十分でミラのシールドに阻まれた。
「大丈夫?ティナ。
[ミドルヒール]。」
淡い光がティナを包む。
「ありがとう、ミラ。
私もなかなかやるでしょ?」
「無茶するんだから…。
でも助かったよ。
ありがとう、ティナ。
<スキルギフト>。」
『どのスキルを誰に与えますか?』
「【弓聖】をティナに。」
『【弓聖】スキルをティナに与えます。』
『【弓聖】スキルを受け取りました。どのスキルと入れ替えますか?』
「上級の…、弓のスキル…。
…【名射手】。」
『【名射手】スキルはなくなりますが、よろしいですか?』
「…はい。」
『【名射手】スキルと【弓聖】スキルを入れ替えました。』
「…ありがとう。
ロック…。」
うるうるした瞳が上目遣いでロックを見てくる。
あまりの破壊力に耐えられないむっつりは、次の仕事をこなす。
「ど、どういたしまし…て。
<スキルスナッチ>!」
『どのスキルを奪いますか?』
『【剣聖】スキル
【下級回復魔法】スキル
【器用さ30%UP】スキル』
「【剣聖】!」
『【剣聖】スキルを奪いました。』
「…よし!!」
ようやく上級の剣術スキルを手に入れたロックは思わず喜びの声を口にする。
「ティナ、トドメは任せるよ。」
「わかったわ。
[ソニックアロー]!」
再びティナの矢がエンペラーリザードに突き刺さる。
先ほどよりも強い勢いで。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:55→56
HP:10664→10872
MP:1063→1085
体力:1060→1080
力:1055→1073
素早さ:1068→1089
器用さ:1057→1075
魔力:1046→1066
スキル:
【威圧 ★★★】
【成長促進 ★★★★★】
【剣聖 ★★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:46→48
HP:3378→3526
MP:509→532
体力:349→365
力:325→338
素早さ:343→358
器用さ:418→436
魔力:538→562
スキル:
【弓聖 ★★★★】
【上級攻撃魔法 ★★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
************
************
名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:39→42
HP:3685→3960
MP:392→420
体力:356→381
力:308→332
素早さ:339→366
器用さ:273→294
魔力:398→428
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
************
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
無能を装って廃嫡された最強賢者は新生活を満喫したい!
えながゆうき
ファンタジー
五歳のときに妖精と出会った少年は、彼女から自分の置かれている立場が危ういことを告げられた。
このままではお母様と同じように殺されてしまう。
自分の行く末に絶望した少年に、妖精は一つの策を授けた。それは少年が持っている「子爵家の嫡男」という立場を捨てること。
その日から、少年はひそかに妖精から魔法を教えてもらいながら無能者を演じ続けた。
それから十年後、予定通りに廃嫡された少年は自分の夢に向かって歩き出す。
膨大な魔力を内包する少年は、妖精に教えてもらった、古い時代の魔法を武器に冒険者として生計を立てることにした。
だがしかし、魔法の知識はあっても、一般常識については乏しい二人。やや常識外れな魔法を使いながらも、周囲の人たちの支えによって名を上げていく。
そして彼らは「かつてこの世界で起こった危機」について知ることになる。それが少年の夢につながっているとは知らずに……。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる