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第三章 魔王の真実
第76話 3つ目のユニークスキル
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「そういえば、ロックさん。」
「なんでしょう?
レイカさん。」
「イーザさんという方から、お金が送金されて来てますよ。
200万ゴル。」
「え!
200万!?
貸したのは100万ゴルだったのに…。」
「だいぶ多めに利子をつけてくれましたね…。」
「はい…。
ちょっと多すぎるので、今度会うことがあったら返そうかと思います。」
「ふふ。
律儀ですね、ロックさん。」
「いえ…、そんなこと…。」
バンッ!
「ギルド職員にも手出してんの!?
ロック!」
ロックとレイカが話している所へ乱入してきたミラ。
「手出してるって…。
話してるだけだよ!」
「本当に~?
ロックってば意外と女たらしなんだから…。
気をつけとかなきゃ!」
ミラがロックの腕に抱きつく。
(あ、あれ…?
1年会わないうちに、なんかこう、成長してるような…?
ティナほどじゃないけど、全体的にいい肉付きで…。)
「ちょっとロック?
いやらしい顔してるわよ?」
「し、してないよ!
ミラはそんなことばっかり言って!
もう!」
「えへへ。
なんかこんなやり取りも久しぶりだね。」
「…そうだね。
でも、あんまりからかわないでくれよ。」
「いやだよ~!
ロックからかうの楽しいもん。」
「幼馴染っていいわね。」
今度はティナがやってきた。
「ティナ…、ミラをなんとかしてくれよ…。」
「あら?
そんなこと言う割に、デレデレした顔してるわよ?」
「ティナまで!
なんかパーティでの立場が弱くなったような…。」
「ふふ。
そんなことないわよ。」
「先行き不安…。」
(もしかして今までもいやらしい顔してたのか…?)
ティナのような正統派美少女ではないが、ミラもかなり可愛い女の子。
愛嬌があって元気いっぱい、誰からも好かれるタイプだ。
15歳になって、体つきも大人びたようだ。
ティナのようなスリムな体型ではなく、程よいグラマーなボディ。
ロックの知っているミラより破壊力が上がっていた。
(絶対いやらしいこと考えちゃうよ…。
どうしよう…。)
ロックのどうでもいい悩みは知る由もない2人と、真面目に今後の話し合いを始めた。
「まずはレベルを上げよう。」
「わたしだけ低いから追いつきたーい!」
「私も足手まといにならないように、もっと強くなりたい。」
「そのことだけど、ミラ、大事な話があるんだ。」
「なに?
プロポーズ?」
「ぷ…!
ち、違うよ!
スキルのことだよ!」
「スキル…、私教官に取られちゃって、スキルないのと変わらないんだよね。」
「それ、なんとかできると思うんだ。」
「…どういうこと?」
「あ、もしかして…!」
ティナは気づいたようだ。
「ミラにはまだ話してなかったけど、僕の5つ目のスキルもユニークスキルだったんだ。」
「え!?
ロックも!?」
「うん。
スキルの名前は【スキルスナッチ】。
スキルを奪うことができるんだ。」
「…なにそれ…。
反則でしょ…。」
初めて【スキルスナッチ】のことを聞く人は、大体同じ反応をする。
「それでね、ミラの【スキルギフト】を奪ってもいいかな?」
「わたしのスキルを?」
「うん。
そうしたら、ミラとティナに、スキルを与えることができると思うんだ。」
「そんなことできるの!?」
「これは…、できたらかなりの戦力UPね。」
「うん。
ただ、ユニークスキルを奪うには相手の同意が必要なんだ。
僕を信じて、【スキルギフト】を僕にくれるかい?」
「もちろんよ!
ていうかこんなスキルいらないわ!」
確かに役に立たないが、仮にもユニークスキル…。
「私もユニークスキルだったけど、最低なスキルだったわ。」
そうだったけど…。
女の子が2人になると、なんだか勢いがすごい。
「じゃ、じゃあ、【スキルギフト】もらうね?
<スキルスナッチ>!」
『【スキルギフト】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【マインドコントロール】。」
『【マインドコントロール】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「いいよ。」
『【マインドコントロール】スキルと【スキルギフト】スキルを入れ替えました。』
【マインドコントロール】は強力なスキルであったが、使った時に精神的な負荷が大きかった。
多用すれば何かしらの影響があるとロックは感じた。
スレッグ大佐も正気ではない様子が感じられたので、【スキルギフト】と入れ替えた。
この瞬間、ロックは ★5ユニークスキル 3つ持ちの冒険者となった。
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:46
HP:8903
MP:880
体力:870
力:877
素早さ:890
器用さ:883
魔力:869
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
「なんでしょう?
レイカさん。」
「イーザさんという方から、お金が送金されて来てますよ。
200万ゴル。」
「え!
200万!?
貸したのは100万ゴルだったのに…。」
「だいぶ多めに利子をつけてくれましたね…。」
「はい…。
ちょっと多すぎるので、今度会うことがあったら返そうかと思います。」
「ふふ。
律儀ですね、ロックさん。」
「いえ…、そんなこと…。」
バンッ!
「ギルド職員にも手出してんの!?
ロック!」
ロックとレイカが話している所へ乱入してきたミラ。
「手出してるって…。
話してるだけだよ!」
「本当に~?
ロックってば意外と女たらしなんだから…。
気をつけとかなきゃ!」
ミラがロックの腕に抱きつく。
(あ、あれ…?
1年会わないうちに、なんかこう、成長してるような…?
ティナほどじゃないけど、全体的にいい肉付きで…。)
「ちょっとロック?
いやらしい顔してるわよ?」
「し、してないよ!
ミラはそんなことばっかり言って!
もう!」
「えへへ。
なんかこんなやり取りも久しぶりだね。」
「…そうだね。
でも、あんまりからかわないでくれよ。」
「いやだよ~!
ロックからかうの楽しいもん。」
「幼馴染っていいわね。」
今度はティナがやってきた。
「ティナ…、ミラをなんとかしてくれよ…。」
「あら?
そんなこと言う割に、デレデレした顔してるわよ?」
「ティナまで!
なんかパーティでの立場が弱くなったような…。」
「ふふ。
そんなことないわよ。」
「先行き不安…。」
(もしかして今までもいやらしい顔してたのか…?)
ティナのような正統派美少女ではないが、ミラもかなり可愛い女の子。
愛嬌があって元気いっぱい、誰からも好かれるタイプだ。
15歳になって、体つきも大人びたようだ。
ティナのようなスリムな体型ではなく、程よいグラマーなボディ。
ロックの知っているミラより破壊力が上がっていた。
(絶対いやらしいこと考えちゃうよ…。
どうしよう…。)
ロックのどうでもいい悩みは知る由もない2人と、真面目に今後の話し合いを始めた。
「まずはレベルを上げよう。」
「わたしだけ低いから追いつきたーい!」
「私も足手まといにならないように、もっと強くなりたい。」
「そのことだけど、ミラ、大事な話があるんだ。」
「なに?
プロポーズ?」
「ぷ…!
ち、違うよ!
スキルのことだよ!」
「スキル…、私教官に取られちゃって、スキルないのと変わらないんだよね。」
「それ、なんとかできると思うんだ。」
「…どういうこと?」
「あ、もしかして…!」
ティナは気づいたようだ。
「ミラにはまだ話してなかったけど、僕の5つ目のスキルもユニークスキルだったんだ。」
「え!?
ロックも!?」
「うん。
スキルの名前は【スキルスナッチ】。
スキルを奪うことができるんだ。」
「…なにそれ…。
反則でしょ…。」
初めて【スキルスナッチ】のことを聞く人は、大体同じ反応をする。
「それでね、ミラの【スキルギフト】を奪ってもいいかな?」
「わたしのスキルを?」
「うん。
そうしたら、ミラとティナに、スキルを与えることができると思うんだ。」
「そんなことできるの!?」
「これは…、できたらかなりの戦力UPね。」
「うん。
ただ、ユニークスキルを奪うには相手の同意が必要なんだ。
僕を信じて、【スキルギフト】を僕にくれるかい?」
「もちろんよ!
ていうかこんなスキルいらないわ!」
確かに役に立たないが、仮にもユニークスキル…。
「私もユニークスキルだったけど、最低なスキルだったわ。」
そうだったけど…。
女の子が2人になると、なんだか勢いがすごい。
「じゃ、じゃあ、【スキルギフト】もらうね?
<スキルスナッチ>!」
『【スキルギフト】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【マインドコントロール】。」
『【マインドコントロール】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「いいよ。」
『【マインドコントロール】スキルと【スキルギフト】スキルを入れ替えました。』
【マインドコントロール】は強力なスキルであったが、使った時に精神的な負荷が大きかった。
多用すれば何かしらの影響があるとロックは感じた。
スレッグ大佐も正気ではない様子が感じられたので、【スキルギフト】と入れ替えた。
この瞬間、ロックは ★5ユニークスキル 3つ持ちの冒険者となった。
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:46
HP:8903
MP:880
体力:870
力:877
素早さ:890
器用さ:883
魔力:869
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
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