61 / 283
第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険
第60話 魔武器を求めて⑧
しおりを挟む
時間はまだ午前中。
時間に余裕があるとはいえ、高ランクエリアでの野営は危険。
早く帰ってこれるよう、2人は敵との戦闘を避けつつ、Aランクエリアへ急いだ。
「B級モンスターも無視していこう。」
そう話し合って進むロックとティナ。
神業師に会えて、浮かれていたのかもしれない。
新しい武器に期待が高まりすぎて、油断していたのかもしれない。
ゴシャッ!!
壁際に隠れていたゴールドゴーレムに気付かず、金色に輝く拳の一撃を、ロックはまともにくらってしまった。
「うぐっ…!」
ドカッ!
予想していなかった一撃に、ゴーレムと反対の壁まで吹き飛ぶロック。
「ロック!!!」
「だ、大丈夫…。
ティ、ティナ…、気をつけて…。」
ロックはすぐにゴールドゴーレムへ向けて手をかざす。
「す、<スキルスナッチ>。」
『どのスキルを奪いますか?』
『【武闘家】スキル
【体力10%UP】スキル
【下級回復魔法】スキル』
「【武闘家】。」
『【武闘家】スキルは所持しているので、完全に消滅します。』
単体への攻撃なら1.5倍になる【武闘家】スキルをまず奪う。
大きな違和感に、戸惑うゴールドゴーレム。
この隙ができるのも【スキルスナッチ】の利点だ。
(もういっちょ…。)
「<スキルスナッチ>。」
ロックは再びスキルを発動したが、ゴールドゴーレムも待ってはくれない。
ロックに向けて走り出した。
ガッ!
【全能力50%UP】を使ったティナが矢を放つ。
ゴールドゴーレムのHPを7分の1ほど削る攻撃。
ゴールドゴーレムは標的をティナに変えた。
『どのスキルを奪いますか?』
『【体力10%UP】スキル
【下級回復魔法】スキル』
「【下級回復魔法】…!」
『【下級回復魔法】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【武闘家】。」
『【武闘家】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「ああ。」
『【武闘家】スキルと【下級回復魔法】スキルを入れ替えました。』
スキルを入れ替えながら、ロックはティナの方へ走る。
【全能力50%UP】を使っている状態のティナなら、ゴールドゴーレムに攻撃されても即死はない。
だが、1撃で半分近くのHPを削られてしまう。
ティナはゴールドゴーレムに怯まず、もう1度矢を射る。
敵は手で矢を弾き、ダメージを受けない。
「くっ…!」
距離をとるティナ。
迫るゴールドゴーレム。
ザシュッ!!
そこに素早さで勝るロックが追いつき一撃を与えた。
直後、振り向きながら反撃してきたゴールドゴーレムの拳をなんとか避けた。
【武闘家】を奪われ、思うように攻撃が繰り出せないようだ。
ただ、最初の一撃が急所に入ったロックは、HPを半分以上削られている。
それでも痛みを堪えながら、ティナとゴールドゴーレムの間に立つ。
「ティナ、今のうちに距離を取って!」
「ロック…!
無茶しないでね!」
ティナは距離をとりながら、振り向いたばかりのゴールドゴーレムに攻撃。
ガッ!
矢がヒットする。
先ほど奪った下級魔法で回復したいロックだが、その間にまた攻撃を受けてしまう。
そう判断し、剣を振りかぶりゴールドゴーレムと距離を詰める。
ゴールドゴーレムは両手を握り、上から大きく振りかぶる。
(そんな大ぶり…、当たらないよっ!)
威力は高いが隙の多い攻撃を選んだゴールドゴーレム。
【武闘家】スキルを奪われたことで、冷静な判断力も奪われているようだ。
シュバッ!
すれ違いざまに斬撃を与えるロック。
ゴールドゴーレムも振り向いてロックに拳を振るおうとする。
ドッ。
その背中にティアの矢が突き刺さる。
ゴールドゴーレムは倒れた。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:41→42
HP:7901→8102
MP:783→803
体力:772→791
力:781→799
素早さ:793→813
器用さ:784→805
魔力:773→791
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【下級回復魔法 ★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:40→41
HP:2948→3028
MP:439→448
体力:305→313
力:284→292
素早さ:300→307
器用さ:361→371
魔力:465→477
スキル:
【 】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
************
時間に余裕があるとはいえ、高ランクエリアでの野営は危険。
早く帰ってこれるよう、2人は敵との戦闘を避けつつ、Aランクエリアへ急いだ。
「B級モンスターも無視していこう。」
そう話し合って進むロックとティナ。
神業師に会えて、浮かれていたのかもしれない。
新しい武器に期待が高まりすぎて、油断していたのかもしれない。
ゴシャッ!!
壁際に隠れていたゴールドゴーレムに気付かず、金色に輝く拳の一撃を、ロックはまともにくらってしまった。
「うぐっ…!」
ドカッ!
予想していなかった一撃に、ゴーレムと反対の壁まで吹き飛ぶロック。
「ロック!!!」
「だ、大丈夫…。
ティ、ティナ…、気をつけて…。」
ロックはすぐにゴールドゴーレムへ向けて手をかざす。
「す、<スキルスナッチ>。」
『どのスキルを奪いますか?』
『【武闘家】スキル
【体力10%UP】スキル
【下級回復魔法】スキル』
「【武闘家】。」
『【武闘家】スキルは所持しているので、完全に消滅します。』
単体への攻撃なら1.5倍になる【武闘家】スキルをまず奪う。
大きな違和感に、戸惑うゴールドゴーレム。
この隙ができるのも【スキルスナッチ】の利点だ。
(もういっちょ…。)
「<スキルスナッチ>。」
ロックは再びスキルを発動したが、ゴールドゴーレムも待ってはくれない。
ロックに向けて走り出した。
ガッ!
【全能力50%UP】を使ったティナが矢を放つ。
ゴールドゴーレムのHPを7分の1ほど削る攻撃。
ゴールドゴーレムは標的をティナに変えた。
『どのスキルを奪いますか?』
『【体力10%UP】スキル
【下級回復魔法】スキル』
「【下級回復魔法】…!」
『【下級回復魔法】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【武闘家】。」
『【武闘家】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「ああ。」
『【武闘家】スキルと【下級回復魔法】スキルを入れ替えました。』
スキルを入れ替えながら、ロックはティナの方へ走る。
【全能力50%UP】を使っている状態のティナなら、ゴールドゴーレムに攻撃されても即死はない。
だが、1撃で半分近くのHPを削られてしまう。
ティナはゴールドゴーレムに怯まず、もう1度矢を射る。
敵は手で矢を弾き、ダメージを受けない。
「くっ…!」
距離をとるティナ。
迫るゴールドゴーレム。
ザシュッ!!
そこに素早さで勝るロックが追いつき一撃を与えた。
直後、振り向きながら反撃してきたゴールドゴーレムの拳をなんとか避けた。
【武闘家】を奪われ、思うように攻撃が繰り出せないようだ。
ただ、最初の一撃が急所に入ったロックは、HPを半分以上削られている。
それでも痛みを堪えながら、ティナとゴールドゴーレムの間に立つ。
「ティナ、今のうちに距離を取って!」
「ロック…!
無茶しないでね!」
ティナは距離をとりながら、振り向いたばかりのゴールドゴーレムに攻撃。
ガッ!
矢がヒットする。
先ほど奪った下級魔法で回復したいロックだが、その間にまた攻撃を受けてしまう。
そう判断し、剣を振りかぶりゴールドゴーレムと距離を詰める。
ゴールドゴーレムは両手を握り、上から大きく振りかぶる。
(そんな大ぶり…、当たらないよっ!)
威力は高いが隙の多い攻撃を選んだゴールドゴーレム。
【武闘家】スキルを奪われたことで、冷静な判断力も奪われているようだ。
シュバッ!
すれ違いざまに斬撃を与えるロック。
ゴールドゴーレムも振り向いてロックに拳を振るおうとする。
ドッ。
その背中にティアの矢が突き刺さる。
ゴールドゴーレムは倒れた。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:41→42
HP:7901→8102
MP:783→803
体力:772→791
力:781→799
素早さ:793→813
器用さ:784→805
魔力:773→791
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【下級回復魔法 ★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:40→41
HP:2948→3028
MP:439→448
体力:305→313
力:284→292
素早さ:300→307
器用さ:361→371
魔力:465→477
スキル:
【 】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
************
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
無能を装って廃嫡された最強賢者は新生活を満喫したい!
えながゆうき
ファンタジー
五歳のときに妖精と出会った少年は、彼女から自分の置かれている立場が危ういことを告げられた。
このままではお母様と同じように殺されてしまう。
自分の行く末に絶望した少年に、妖精は一つの策を授けた。それは少年が持っている「子爵家の嫡男」という立場を捨てること。
その日から、少年はひそかに妖精から魔法を教えてもらいながら無能者を演じ続けた。
それから十年後、予定通りに廃嫡された少年は自分の夢に向かって歩き出す。
膨大な魔力を内包する少年は、妖精に教えてもらった、古い時代の魔法を武器に冒険者として生計を立てることにした。
だがしかし、魔法の知識はあっても、一般常識については乏しい二人。やや常識外れな魔法を使いながらも、周囲の人たちの支えによって名を上げていく。
そして彼らは「かつてこの世界で起こった危機」について知ることになる。それが少年の夢につながっているとは知らずに……。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる