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第一章 拒絶と旅立ち
第3話 スキルを奪う!
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ロックの最後のスキルは、★5、つまりユニークスキルだった。
★5のスキルは世界で1人しか持つことのできないスキルだ。
スキルを覚醒する条件はわかっていない。
ほとんどのスキルはレベルを上げれば覚えるが、一部例外もある。
ロックの5つ目のスキルは例外だったらしい。
ガメリオンはまだ余裕ぶって近づいてきていない!
今のうちに新しいスキルの確認をしなければ!
ロックはステータス画面から
スキルの説明欄を開く。
++++++++++++
【スキルスナッチ ★★★★★】・・対象からスキルを奪う。ユニークスキルは倒した場合か、対象が許可した場合のみ奪える。奪ったスキルは自分のスキルのいずれかと必ず入れ替えなければならない。入れ替えたスキルは完全に消滅する。
++++++++++++
(スキルを奪うスキル!?どうやればいいんだ!?)
「<スキルスナッチ>!」
ガメリオンに手をむけ、無我夢中で叫んだ!
ガメリオンの体がピクッと動いた。
機嫌を損ねたのか、ギロリと睨み、近づいてくる。
『【隠密】を奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
(おお…!スキルが奪えた!!どれかと入れ替えるんだな…! じゃあ【無駄骨】だ!)
『【無駄骨】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
(いいよいいよ!そんなスキル!!早くして!!)
『【無駄骨】スキルと【隠密】スキルを入れ替えました。』
ガメリオンとの距離が2mくらいになったところで
(<隠密>!!)
ととなえた。
すると、ガメリオンの動きが止まり、目がギョロギョロと動き出した。
(隠れられたかな…?)
せわしなく動かしていたガメリオンの目がピタッと止まり、そしてロックを睨んできた。
(見つかってる…!!)
見つかってる状態で隠密を使っても効果がないようだ。
どうすることもできず、じっとしていると、ガメリオンが近づいてきた…!
(<スキルスナッチ>!)
心の中でそう叫び、スキルを発動する。
『スキルを所有していません。』
(くそっ…!!)
ガメリオンがあと1mまで近づいてきた時、
「グゥぉぉぉォォオオオオオオ!!」
ガメリオンの数倍の大きさで、恐竜のような2足歩行のモンスター、ディランが走ってきた!
ガメリオンの天敵であり、こういった捕食者から逃れるために体を擬態して身を隠している。
が、【隠密】はロックが奪っているので、ガメリオンは隠れることができない。
ガメリオンは戸惑ったような仕草で動いていたが、隠密が発動しないことがわかり、崖の上の方に逃げ出した。
しかし、タイミングが遅く、ディランに噛みつかれてしまった。
暴れるガメリオン。
(今のうちに…!今なら逃げられる!!)
隠密を発動した状態で、ロックは折れた足をひきづって歩き出した。
モンスターの生態については今まで一通り習ってきた。
モンスターが生息する領域が山の場合、山頂に近づくほどモンスターは強くなる。
捕食しにきたディランは強い部類に入るが、ガメリオンはそこまで強力なモンスターではない。
ということは、そこまでモンスター生息域の深部ではないはずだ。
とはいっても、ロックが戦える相手ではないが…。
幸運にも川沿いにいたため、ロックは下流に向かって歩いた。
痛みを感じる余裕もないくらい、必死に。
ディランの声が聞こえなくなるところまで来たところで、
ロックは気を失ってしまった。
************
名前:ロック
Lv:3
HP:285
MP:28
体力:26
力:25
素早さ:27
器用さ:23
魔力:29
スキル:
【受け身(パッシブ) ★】
【成長抑制(パッシブ) ★】
【隠密 ★★★】
【民間療法(パッシブ) ★】
【スキルスナッチ ★★★★★】
************
★5のスキルは世界で1人しか持つことのできないスキルだ。
スキルを覚醒する条件はわかっていない。
ほとんどのスキルはレベルを上げれば覚えるが、一部例外もある。
ロックの5つ目のスキルは例外だったらしい。
ガメリオンはまだ余裕ぶって近づいてきていない!
今のうちに新しいスキルの確認をしなければ!
ロックはステータス画面から
スキルの説明欄を開く。
++++++++++++
【スキルスナッチ ★★★★★】・・対象からスキルを奪う。ユニークスキルは倒した場合か、対象が許可した場合のみ奪える。奪ったスキルは自分のスキルのいずれかと必ず入れ替えなければならない。入れ替えたスキルは完全に消滅する。
++++++++++++
(スキルを奪うスキル!?どうやればいいんだ!?)
「<スキルスナッチ>!」
ガメリオンに手をむけ、無我夢中で叫んだ!
ガメリオンの体がピクッと動いた。
機嫌を損ねたのか、ギロリと睨み、近づいてくる。
『【隠密】を奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
(おお…!スキルが奪えた!!どれかと入れ替えるんだな…! じゃあ【無駄骨】だ!)
『【無駄骨】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
(いいよいいよ!そんなスキル!!早くして!!)
『【無駄骨】スキルと【隠密】スキルを入れ替えました。』
ガメリオンとの距離が2mくらいになったところで
(<隠密>!!)
ととなえた。
すると、ガメリオンの動きが止まり、目がギョロギョロと動き出した。
(隠れられたかな…?)
せわしなく動かしていたガメリオンの目がピタッと止まり、そしてロックを睨んできた。
(見つかってる…!!)
見つかってる状態で隠密を使っても効果がないようだ。
どうすることもできず、じっとしていると、ガメリオンが近づいてきた…!
(<スキルスナッチ>!)
心の中でそう叫び、スキルを発動する。
『スキルを所有していません。』
(くそっ…!!)
ガメリオンがあと1mまで近づいてきた時、
「グゥぉぉぉォォオオオオオオ!!」
ガメリオンの数倍の大きさで、恐竜のような2足歩行のモンスター、ディランが走ってきた!
ガメリオンの天敵であり、こういった捕食者から逃れるために体を擬態して身を隠している。
が、【隠密】はロックが奪っているので、ガメリオンは隠れることができない。
ガメリオンは戸惑ったような仕草で動いていたが、隠密が発動しないことがわかり、崖の上の方に逃げ出した。
しかし、タイミングが遅く、ディランに噛みつかれてしまった。
暴れるガメリオン。
(今のうちに…!今なら逃げられる!!)
隠密を発動した状態で、ロックは折れた足をひきづって歩き出した。
モンスターの生態については今まで一通り習ってきた。
モンスターが生息する領域が山の場合、山頂に近づくほどモンスターは強くなる。
捕食しにきたディランは強い部類に入るが、ガメリオンはそこまで強力なモンスターではない。
ということは、そこまでモンスター生息域の深部ではないはずだ。
とはいっても、ロックが戦える相手ではないが…。
幸運にも川沿いにいたため、ロックは下流に向かって歩いた。
痛みを感じる余裕もないくらい、必死に。
ディランの声が聞こえなくなるところまで来たところで、
ロックは気を失ってしまった。
************
名前:ロック
Lv:3
HP:285
MP:28
体力:26
力:25
素早さ:27
器用さ:23
魔力:29
スキル:
【受け身(パッシブ) ★】
【成長抑制(パッシブ) ★】
【隠密 ★★★】
【民間療法(パッシブ) ★】
【スキルスナッチ ★★★★★】
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