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第一章

部屋

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シャーロットの除籍をすませ、鍵付きの日記をもらった。鍵は、シャーロットの部屋にあると言う。

ルーセント邸にかえり、シャーロットの部屋に行くとリリアナがいた。

「あれっ?ここは、シャーロットの部屋じゃなかった?」

「私の部屋がドレスなどを置くので、狭くなり、変わってもらいました。今日のドレスはどうですか?今から母と夜会に行って参ります。」

「今日も可愛いな。楽しんでおいで。」

「では、行って参ります。お父様。」



執務室に帰ると執事長がいた。

「シャーロットの部屋を案内してくれ。」

「はい。」

使用人部屋の方に進んでいく。
廊下も薄暗く、寒い。

「どうしてこんなところに。」

「着きました。シャーロット様の部屋はこちらです。」

「どうゆうことだ?」

「私は、確認しましたよ。旦那様に、」

「そんなこと聞いていない!!」


「いえ。ハンナ様とリリアナ様が来て、数ヶ月後のでした。お忘れですか?
ハンナの言う通りにしろ。ハンナはしっかりしているからと。言い切られ、私を退室させました。」


「数ヶ月後、、、?だいぶ前ではないか?」

「旦那様はリリアナ様のことしか頭にありませんでしたから、気にもかけませんでしたね。

覚えていませんか?シャーロット様が、大事にしていた小物入れ。リリアナ様が割って、怪我をした。」

「ああ。リリアナが指を怪我したな。結構前だな。」

「そのときには、もう、この部屋でしたよ。」

「、、、、え?」

「シャーロット様に何か買ってあげたものはありましたか?話を聞いてあげましたか?」

「シャーロットは、伯爵令嬢として、定期購入しているものがあるだろう。」

「定期購入ね、、、、。学園の制服代、教科書代、ランチ代は、定期的支出になりますよね?
ドレスは?王宮パーティーのドレスは、どうだったのでしょうね。」

「アレは、アラン殿がおくったのではないか?」

「本当にあのドレスは、アラン様が贈ったのでしょうか?そのアラン様は、リリアナ様と婚約されましたよね。。
いつからのお付き合いでしょうね。」



「昔から、家にも帰らず、ハンナ様のところに居た旦那様にシャーロット様のこと考えたことがありましたか?
カトリーヌ様が亡くなった時、シャーロット様の事考えましたか?
考えていませんよね?
カトリーヌ様が亡くなった時のあなたの顔を忘れたことがありませんよ。私は、、、」

「まぁ。部屋に入ったら、わかると思いますよ。」




「あ、私は、シャーロット様の部屋を案内することが、最後の仕事です。辞めさてもらいます。」

「待ってくれ。執務はどうするんだ?」

「執務なんて、ほとんど私はやってませんよ。」

「じゃあ誰が?」

「字を見たらわかるでしょう。」



「よそより、高い給料も払ってるのに、、、」

「本当に旦那様何も知らないんですね。私の給料は月々カットされてますよ。今は、カトリーヌ様がいた頃の半分ですよ。仕事はあの頃より多くなってるのに。

ハンナ様は、昔からの使用人は、辞めさせ新しい使用人を雇ったが、仕事はしない、ハンナ様とリリアナ様だけの言うことしか聞かないものばかり、」

「昔の使用人を辞めさせたのは、シャーロットだろ。」

「なぜ?シャーロット様が辞めさせるのですか?昔から使用人と仲良くしていたのに。」

「まぁ旦那様に言っても理解できないようなので、部屋に入ればわかるでしょう、では、私これで、失礼します。」
執事長は、去っていった。


部屋に入ると、廊下より冷たい風が、頬をささる。窓はあるが薄暗い。
ここは、倉庫ではなかったか?
執事長は、間違って案内したのではないか?と中に入ると、ベットがあり、そこには薄い布団があった。暖房もない。
シャーロットが着ていたワンピースと制服がかかっていた。

ゴミ箱を覗くと壊れた小物入れがあった。
小物入れをとると、鍵があった。

その鍵と日記の鍵穴は一致した。
ここは、シャーロットが本当に暮らしていたんだ。

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