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第一章

告白。、そしてどうする?シャーロット

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「シャーロット。来てくれてありがとう」 

「いえ。今日もいいお天気ですね。風が気持ちいい。」


「これ。いつものお礼に。わたし何もできないので、、、」

「ありがとう。あけていい?」

「はい。気に入ってもらえると。」

「ありがとう!!気に入った!大事にする。」





「このハンカチ。ありがとうね。」

「王宮パーティの時のですね。」

「もう一枚あるんだ。」

「これ。。昔の、、、わたしが一番最初の刺繍です。下手だけど、、一生懸命さしたんです。
懐かしい、その時も王宮のパーティで、女の子に囲まれたり、追いかけ回されたりしていた子が、転けてしまって、、それで巻いてあげたの。なんで???
まさか。。」

「そう。あの時の僕だよ。ずっと、シャーロットを探してたんだ。
やっと出会えたのが、王宮のパーティ。運命かと思った。

ずっと好きだった。最近は、一緒にいるうちに、、もっと好きになった。」

「嬉しいです。でも、、私には、婚約者がいる。」

「その人のこと、好き?」

「政略結婚ですね。愛情はない。妹のが仲良いですよ。。。」

「そのことなんだけど、噂があるんだ。

「シャーロットと婚約破棄し、妹を正妃にし、シャーロットを第二夫人にする。」って話がきこえてきた、、」

「うそっ」しばらく放心。。

「第二夫人にするのは、執務のためですね、、、正直あの二人では、仕事がまわりません。だから、わたしにさせようと、、、」

「どうしよう。」

「シャーロットはどうしたい?」

「リュート様。私は、今、、、とりあえず自分のことで精一杯です。あの2人から離れたい。
婚約破棄を受け入れ、平民になって、王都から離れようと思います。
ここにはいたくない。。 
それに、公爵であるリュート様に迷惑をかけるわけにはいきません。」


「勘当されるってこと?」

「されるでしょうね。あの人達は、第二夫人を受け入れよって言う。。
私のことなんて考えてないもの。全てリリアナのため、、」

「僕に提案があるんだけど、、、」

「はい。どんなこと?」


「婚約破棄を受け入れ、第二夫人を断って、馬車に乗り込んでくれる。
あと身分のわかるものを持ってきて。
あとは、こちらに任せてくれる?」

「でも、、、迷惑かける、、」

「シャーロットは、気にしなくていい。私はずっとシャーロットのことが好きだったんだよ。
手放すつもりがあるわけない。
わかる?
とりあえず、今の状況をなんとかしてから、この話は、少し置いておこう。」

「よろしくお願いします」

「僕を信じてくれてありがとう。」
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