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第一章

褒めてくれる人そうでない人。

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シャーロットは、七歳の時に、父の友人のブラックリー伯爵の長男アラン様と婚約した。

アラン様は、小さい頃から自信過剰で、怠癖があった。
しっかり者シャーロットが、支えてくれると安泰だということで、婚約した。、政略結婚。

学園に入学したら、2人で、執務をし、卒業後、すぐに結婚して、爵位を継いでほしい。

学園に通い始めてすぐに、放課後は、ブラックリー伯爵の執務をしに行った。

遊びに行きたいアラン様。
通常の仕事の四倍の仕事を私に渡して、さっさと遊びに行く。
ルーセント伯爵の執務の両方をこなした。
シャーロットは、遊ぶ暇もなかった。
学業も頑張った。父に褒めてもらおうってまだ片隅で思ってる。
知識は、絶対に、裏切らないからいい。





ある日、先生から呼ばれた。

「最近疲れていませんか?少し痩せていませんか?」

「いえ。大丈夫です。ご心配して頂きありがとうございます」

「先日のテストは、全問正解ですよ。
いつも首位でしたけど、初めて満点をとりましたね。がんばりましたよ。
ちなみにどのように勉強したのですか?教えてもらえると皆さん参考になるかと。。」

「いえ。正直、満点が取れたことは、びっくりしています。
今、勉強をする時間がないのです。
婚約者のブラックリー伯爵の仕事を手伝っています。
そして、自分の家の執務も継続して続けています。
私は手が遅いようで、時間がかかってしまうので、家で勉強する時間がありません。学園の授業だけしかしておりません。」

「婚約者と一緒に執務しているのか。それはすごいな。将来安泰だね。がんばりなさい。」

「ありがとうございます。失礼いたします。」






今日は、ブラックリー伯爵邸には行かなくて良かった。私の仕事は、終わったので、休んでいいと言ってくれた。

久しぶりに図書館に行くことにした。
勉強の復習もしておきたかった。暗い部屋では、勉強もできないから。

図書館から家に帰ると、父から執務室に呼ばれた。

「シャーロットです。」

「入れ」

「お前は、姉だと言うのに、妹の悪口を言いふらしているんだってな。」

「何のことでしょう。」

「リリアナが泣きついてきた。マナーもなってないし、わがままばかり言ってるとリリアナの周りの子が言ってきたそうだ。」

「えーと?それがなぜ私が出てくるのでしょうか?」

「お前がその周りの子に言いふらしてるとリリアナは言っている。」

「そんなこと言ったことないし、言う必要がありますか?」

「姉として面倒をみろと言ったよな。」

「マナーなどの教育は、家庭教師がいますよね?リリアナは、私のことを嫌ってますから、家庭教師から教えてもらったらいいと思いますし、私が教える時間がありますか?
なら、全ての執務をしなくてもいいですか?ブラックリー伯爵にそう伝えてもらえますか!」

「何を言ってる。今日は、お前は、街に行って遊んでいたんだろ、アラン殿一人で執務をしているとリリアナが言っていた。そして、使用人を辞めさせたんだってな。」

「?」

「ハンナから聞いたぞ。リリアナをいじめてるのを止めた使用人が気に食わなくて辞めさせたと。」 

「言っている意味がわかりません。私の話は、聞いてくれないんですか?」

「もういい。何言っても、反省しないし、お前の言うことを信用できない。顔を見たくない」

「なぜ?信用できないんですか?」

「愛するリリアナとハンナだから信用できるんだ。」
と部屋を追い出させられた。

シャーロットは、絶望した。何をしても、もう愛されない。
愛されることを求めてはいけない。もう何も望んではいけない。何も考えてはいけない。
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