50 / 98
街の灯り2
しおりを挟む
父は、あなたとの結婚を受け入れた時、私に、
「王族とのつながるために、愛のない結婚をしろ。
公務だけをしっかりしろ」と言われた。
私は地位より愛され、家族になりたかったの。
本当は断りたかったの。
初めから愛人のいるところに嫁ぐって考えられなくて、、、
でもあの父に逆らうことができなかった。
嫁ぐ日もね。
誰も見送りをしてくれなかったのよ。
姉の婚約者が来ていますからと使用人から聞いただけ。
だから、メイカと2人であなたの元へ行った。
今は、あなたはそんな人じゃないことはわかってる。でも、あの時は、違ったから、
初めての挨拶の時も側妃を連れて私の前で仲良くしてる姿を見せつけて、、、
ベットとソファしかないただ広い部屋に
案内され、王太子の隣の部屋は、側妃が使ってるからと言われた。
クローゼットを開けると普通なら用意されているドレスやアクセサリーが全くなかった。
また、、ここでも私は愛されない。
せめて、職務だけはしないと私は本当に捨てられる。必要ない子になってしまう、、、と思ってた。
だから、どんなに仕事をふられてもやり遂げた。
私はここでいつも、街の灯りを眺めていた。灯りがあるのは、幸せな家族いることを意味を示すから。
みんなが幸せになるために頑張ろうって、、
それで、孤児院と修道院に逃げ込める場所を作りたかったの。
それに、シンスが私と向き合うと言われた時も、まだ、心の底から信じられなかったの。
裏切られたら、私は王妃を辞めて、修道院に行けばいいと思ったの。だから、私の居場所を作ろうとしていた。
今は、もう、、そんな思いないよ。
だから、今日シンスに見てもらえてよかった。
シリアルは、独り言のように話をした。
シンスは、全て頷いて聴いてくれた。
「シリ。ごめんな。。俺は、、、」
「本当に、シンスを責めてるんじゃないのよ。
シンスのところに来て良かったよ。初めは辛かったけど、今は、すごく幸せなの。
でも、こわいの。私なんかが幸せになってもいいのか?
愛を知らない私が、シンスを幸せに出来るか?今すごく怖いの。」
「シリ。大丈夫。何も考えなくていい。
ずっと笑っていてほしい。
俺の隣に居たらいい。
シリアルが、夜、俺の腕の中で、眠ってくれてるのが、一番幸せなんだ。
俺のそばにいてほしい。」
「ありがとう。シンス様。」
涙が流れた。
「シリアル。うちに帰ろう。」
馬車に乗り込むとシンス様は、私を抱きしめてキスをしてくれた。
いつも以上に暖かった。
「ねえ。シンスは、私が倒れた時、なんでガーベラとチェリーを持ってきてくれたの?」
「ガーベラは、元気が出るお花なんだよ。祖母に教えてもらってたんだ。体調が悪い時にガーベラを見ると元気が出るって。
チェリーは、食べやすくないかな?一口で食べれるし、種も無いし、甘酸っぱいし、小さいから、たくさん食べれるかなと思って、、、、」
「そう。シンスは、あの時から、優しかったんだね。私の好きな花はガーベラ。好きな果物はチェリーなのよ。」
「そうか。気に入ってもらえてよかったよ。」
全てを打ち明けたシリアルは、シンス様を心の底から、信じることができた。
シンス様のためにより良い国を作ることを決意した。
☆☆☆☆☆
次回からは、メイカsideになります。
「王族とのつながるために、愛のない結婚をしろ。
公務だけをしっかりしろ」と言われた。
私は地位より愛され、家族になりたかったの。
本当は断りたかったの。
初めから愛人のいるところに嫁ぐって考えられなくて、、、
でもあの父に逆らうことができなかった。
嫁ぐ日もね。
誰も見送りをしてくれなかったのよ。
姉の婚約者が来ていますからと使用人から聞いただけ。
だから、メイカと2人であなたの元へ行った。
今は、あなたはそんな人じゃないことはわかってる。でも、あの時は、違ったから、
初めての挨拶の時も側妃を連れて私の前で仲良くしてる姿を見せつけて、、、
ベットとソファしかないただ広い部屋に
案内され、王太子の隣の部屋は、側妃が使ってるからと言われた。
クローゼットを開けると普通なら用意されているドレスやアクセサリーが全くなかった。
また、、ここでも私は愛されない。
せめて、職務だけはしないと私は本当に捨てられる。必要ない子になってしまう、、、と思ってた。
だから、どんなに仕事をふられてもやり遂げた。
私はここでいつも、街の灯りを眺めていた。灯りがあるのは、幸せな家族いることを意味を示すから。
みんなが幸せになるために頑張ろうって、、
それで、孤児院と修道院に逃げ込める場所を作りたかったの。
それに、シンスが私と向き合うと言われた時も、まだ、心の底から信じられなかったの。
裏切られたら、私は王妃を辞めて、修道院に行けばいいと思ったの。だから、私の居場所を作ろうとしていた。
今は、もう、、そんな思いないよ。
だから、今日シンスに見てもらえてよかった。
シリアルは、独り言のように話をした。
シンスは、全て頷いて聴いてくれた。
「シリ。ごめんな。。俺は、、、」
「本当に、シンスを責めてるんじゃないのよ。
シンスのところに来て良かったよ。初めは辛かったけど、今は、すごく幸せなの。
でも、こわいの。私なんかが幸せになってもいいのか?
愛を知らない私が、シンスを幸せに出来るか?今すごく怖いの。」
「シリ。大丈夫。何も考えなくていい。
ずっと笑っていてほしい。
俺の隣に居たらいい。
シリアルが、夜、俺の腕の中で、眠ってくれてるのが、一番幸せなんだ。
俺のそばにいてほしい。」
「ありがとう。シンス様。」
涙が流れた。
「シリアル。うちに帰ろう。」
馬車に乗り込むとシンス様は、私を抱きしめてキスをしてくれた。
いつも以上に暖かった。
「ねえ。シンスは、私が倒れた時、なんでガーベラとチェリーを持ってきてくれたの?」
「ガーベラは、元気が出るお花なんだよ。祖母に教えてもらってたんだ。体調が悪い時にガーベラを見ると元気が出るって。
チェリーは、食べやすくないかな?一口で食べれるし、種も無いし、甘酸っぱいし、小さいから、たくさん食べれるかなと思って、、、、」
「そう。シンスは、あの時から、優しかったんだね。私の好きな花はガーベラ。好きな果物はチェリーなのよ。」
「そうか。気に入ってもらえてよかったよ。」
全てを打ち明けたシリアルは、シンス様を心の底から、信じることができた。
シンス様のためにより良い国を作ることを決意した。
☆☆☆☆☆
次回からは、メイカsideになります。
25
お気に入りに追加
534
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
一年で死ぬなら
朝山みどり
恋愛
一族のお食事会の主な話題はクレアをばかにする事と同じ年のいとこを褒めることだった。
理不尽と思いながらもクレアはじっと下を向いていた。
そんなある日、体の不調が続いたクレアは医者に行った。
そこでクレアは心臓が弱っていて、余命一年とわかった。
一年、我慢しても一年。好きにしても一年。吹っ切れたクレアは・・・・・
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる