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ロバート
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リサの言っていた事は、真実だった。
マリには内緒に調べたら真っ黒だった。
俺は何をしてんだ。
バカだな。
仕事もできないのに、ルカルドのところだけは頻繁に行ってるし、
とにかく、リサに謝りたい。
公爵へ手紙を出した。
リサは会ってくれると。
公爵邸で、2人きりにしてもらった。
「リサ。すまない。俺は、リサに理想を押し続けていた。リサがどのような状況であの侯爵で過ごしていたか。全く知ろうともしなかった。マリや、君の両親のことを信じていた。本当にも申し訳ない。」
「マリのこと。」
「ああ。全て調べたよ。」
「そう。あなたはどうするの。」
「子供が生まれるまでに、執務を整理して、生まれたら、侯爵を出るよ。」
「そのあとは?あなたは戻れないでしょ。」
「貴族の器じゃないよ。」
「でもあなたは、小麦のこと見てくれたよね?」
「それは父に言われたんだよ。俺は、農業向きだとな。だから、やったけど、なかなか難しかった。資金がないなか、リサがやっていたことを保つだけだった。」
「あなたがいてくれたから、人々は、助かったのよ。ありがとう。」
「いや。俺なんて、なにも、、すごいのは、リサだよ。尊敬するよ。
俺は、孤児院へ行き、いろいろ教えるつもりだ。俺のやりたかったことの一つだ。」
「え?」
「リサと結婚したら、孤児院の経営をしたかったんだ。
俺は、子供は好きだからな。マリとの間の子が、俺に似ていたら、引き取るつもりだよ。1人で育てるつもりだ。」
「ロバート様。」
「子供生まれるまで、みんなに内緒な。」
「わかってるわ。ロバート様。私たち、もっときちんと向き合えばよかったですね。」
「リサはちゃんとしてくれてたよ。俺が悪いんだ。
理想を押し付け、誘惑されて、マリに乗り換えた。見る目がなかったんだ。
今日は、時間を作ってくれてありがとう。
きちんと謝りたかった。あとこれ。」
「これ、、、」
「これは、リサに渡すべきだと思って」
「これは、、、父がくれた私への小遣いなの。」
「そうなんだ。お父さんはリサの事、、、」
「毎月10歳から、ずっとくれてたの。中身みた?」
「見てないよ。これは、俺は見るべきではない予感がしたんだよ。」
「そう。見てみて。」
「いいのか?」
中身を見てびっくりした。
「え?」
「これが、私の価値なの。」
「リサ、俺は余計なことばかりしてるな。持ってくる必要なんてなかった。
リサを傷つけてばかりだな。」
「いいの。私もこれで、あの人達のこと断ち切れるわ。
私も血のつながりがあるから、あの人たちが没落していくことに罪悪感はあったの、、、
ロバート様のおかげでスッキリした。
ありがとう」
「すまない。リサ。カイト様と出会えて本当によかった。幸せにな。」
「ロバート様も。」
ロバート様は部屋を出て、廊下にいるカイト様に、
「申し訳ありませんでした。このような機会を作って頂き、感謝しております。ありがとうございました。」
深く礼をして、公爵邸を後にした。
カイト様は、私を抱きしめてくれた。
マリには内緒に調べたら真っ黒だった。
俺は何をしてんだ。
バカだな。
仕事もできないのに、ルカルドのところだけは頻繁に行ってるし、
とにかく、リサに謝りたい。
公爵へ手紙を出した。
リサは会ってくれると。
公爵邸で、2人きりにしてもらった。
「リサ。すまない。俺は、リサに理想を押し続けていた。リサがどのような状況であの侯爵で過ごしていたか。全く知ろうともしなかった。マリや、君の両親のことを信じていた。本当にも申し訳ない。」
「マリのこと。」
「ああ。全て調べたよ。」
「そう。あなたはどうするの。」
「子供が生まれるまでに、執務を整理して、生まれたら、侯爵を出るよ。」
「そのあとは?あなたは戻れないでしょ。」
「貴族の器じゃないよ。」
「でもあなたは、小麦のこと見てくれたよね?」
「それは父に言われたんだよ。俺は、農業向きだとな。だから、やったけど、なかなか難しかった。資金がないなか、リサがやっていたことを保つだけだった。」
「あなたがいてくれたから、人々は、助かったのよ。ありがとう。」
「いや。俺なんて、なにも、、すごいのは、リサだよ。尊敬するよ。
俺は、孤児院へ行き、いろいろ教えるつもりだ。俺のやりたかったことの一つだ。」
「え?」
「リサと結婚したら、孤児院の経営をしたかったんだ。
俺は、子供は好きだからな。マリとの間の子が、俺に似ていたら、引き取るつもりだよ。1人で育てるつもりだ。」
「ロバート様。」
「子供生まれるまで、みんなに内緒な。」
「わかってるわ。ロバート様。私たち、もっときちんと向き合えばよかったですね。」
「リサはちゃんとしてくれてたよ。俺が悪いんだ。
理想を押し付け、誘惑されて、マリに乗り換えた。見る目がなかったんだ。
今日は、時間を作ってくれてありがとう。
きちんと謝りたかった。あとこれ。」
「これ、、、」
「これは、リサに渡すべきだと思って」
「これは、、、父がくれた私への小遣いなの。」
「そうなんだ。お父さんはリサの事、、、」
「毎月10歳から、ずっとくれてたの。中身みた?」
「見てないよ。これは、俺は見るべきではない予感がしたんだよ。」
「そう。見てみて。」
「いいのか?」
中身を見てびっくりした。
「え?」
「これが、私の価値なの。」
「リサ、俺は余計なことばかりしてるな。持ってくる必要なんてなかった。
リサを傷つけてばかりだな。」
「いいの。私もこれで、あの人達のこと断ち切れるわ。
私も血のつながりがあるから、あの人たちが没落していくことに罪悪感はあったの、、、
ロバート様のおかげでスッキリした。
ありがとう」
「すまない。リサ。カイト様と出会えて本当によかった。幸せにな。」
「ロバート様も。」
ロバート様は部屋を出て、廊下にいるカイト様に、
「申し訳ありませんでした。このような機会を作って頂き、感謝しております。ありがとうございました。」
深く礼をして、公爵邸を後にした。
カイト様は、私を抱きしめてくれた。
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