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カイトの恋

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カイトは、みんなに優しく、毎日笑顔で、過ごしていた。

実は女の人が苦手だった。

みんな、公爵という、爵位に興味があっただけで、カイト自身を見てくれなかった。

「カイト様」と甘えた表情で俺を呼ぶ。

今日はどこに行きたいとか、
あのバックがいいだの。
どうでもいいことばかり話す。

そして、令嬢のことを褒めないと怒る。
それが、うっとしかった。

何より香水の匂いがきつくて、リラックスできない。

こんな人と1日365日ずっと一生、過ごせといわれると恐ろしい。
独身のがいい。と思っていた。

ある日、我が家に、父が、リサという子を連れてきた。
いつもの女と違う。オーラが違う。
父が女の子を連れてきたこと信じられない。

しかもあの笑顔。
母も、受け入れている。

ただ、なぜうちにきたか。
ただ、住む場所がなくなって、公爵だから来たのか?
それを聞き出した。

会社に住むって、、、食事を食べてない?
普通の令嬢のすることをしていない?

早く仕事をしたいってそんな子いるわけ?

興味が湧いてきた。
シーナも自分のテリトリーに入れないのに、
初めて会ったのに、部屋を案内した。


部屋は何故か俺の隣。
これは母の策略だろう。

次の日朝、隣から声が聞こえる。



「リサ様。着替えはお一人できません。」

「何を言ってるの?こんな大勢の前で裸になるの?嫌よ」

「お嬢様は、普通のことです。今までされていないのですか?」

「侍女もいなかったから、自分で着替えたわ。」

「ドレスの時はどうされたのですか?」

「手で届きますわ。見せましょうか?初めは出来なかったけど、できるようになったの。。」

「リサ様!!」

とメイド長の声が響いていた。

カイトは、こんなに楽しい朝はなかった。
リサに興味が湧いてきた。

メイド長に磨かれた。
化粧は薄くしたのに、変わっている。


元々可愛いのはわかってた。
まず見た目も俺の好みだったけど、化粧したら、とても可愛かった。
俺の心が高鳴ることがわかった。


何に興味があるのか知りたかったから、街に行きたかった。
本当は、馬車で行くつもりだった。
けど、馬で行くことに変えた。

世間的には、馬でいくことを嫌がる、さっききたドレスを脱ぎ、服をかえろという。
それにたいして、普通の令嬢は、文句を言うものだ。
私はわざとそうした。それで怒るなら、それまでだ。
でもリサは、そんなことを言わず、初めて乗る馬に興味を示した。

私なんかのために時間を作って、、という。
そんなこと言わなくてもいいのに、
令嬢なら当然のことなのに、それを知らない。

私なんかとか、すみませんを言ったら、私の頬にキスをしてもらうことにした。

普通にそれを受け入れるリサは、何も知らなさすぎで、俺が守ってあげたくなった。
1日一緒に居て、リサが欲しくなった。誰にもやりたくなかった。

絶対俺のものにするって。




家に帰ってから、父と母に呼び出された。
「リサのことどうだった?」

聞かなくてもわかっているくせに、意地悪な人だ。

もちろん、宣言した。

父が、リサを傷つけるなよ。しかもほどほどな。という。

あの父が、他人のリサを思い遣ってることにびっくりしたのと、ほどほどにというほど、俺の思いが漏れていたのか、、、

カイトは、出会って2日目で、リサに落ちていた。

恋の楽しさを初めて知った。
誰にも取られたくない。俺だけを見てほしい。
独占欲があるなんて知らなかった。

リサとなら、楽しい結婚生活を送ることができるのではないのか?
未来を想像できる。






















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