2 / 29
2皇太子。来日
しおりを挟む
帝国の皇太子が、サウジランド王国に一週間の訪問になった。
歳の近いルーセント王太子とクレスタ王太子妃が、接待をするようにと国王から、命じられた。
なので、2人で打ち合わせをすることになったけど、今まで話をしたことがない。
初めて、まともに話す機会がやってきた。
「俺は剣の話くらいしかできないから、あとは、王太子妃に任せる。」
「案内はどこをされますか?」
「.......それも任せる」
「どこか、ありませんか?」
「王太子妃なんだから、王太子のために役に立て。」
「わかりました。」と5分もない会話だった。
ルーセントは、全てをクレスタに押し付け、マリーンと仲良くしていた。
その間、クレスタは、寝る時間を削って、準備をしていた。
なんとか1人で、計画を立て、みんなに指示を出し、皇太子を迎える準備ができた。
皇太子を迎える日がやってきた。
「この度は、忙しいところ、すみません。
アルフレッド ロイヤルブルーと申します。
一週間の滞在になりますが、よろしくお願いいたします。」
「ようこそサウジランド王国へ。一週間楽しんで下さい。
妻のリリアと息子のルーセントと妻のクレスタです。
この一週間は、ルーセントとクレスタが案内します。」
「ルーセントです。一週間と短い期間ですが、サウジランド王国を楽しんでください。」
「クレスタと申します。一週間の滞在中、ご不便なことがありましたら、私に申して下さい。」
「ルーセント王太子、クレスタ王太子妃よろしく」
「滞在中の部屋を案内します」
部屋には、柑橘系の香りをほのかに香った。
紅茶を王太子妃自ら入れた。
「この紅茶には、シフォンケーキが合うと思いましたの。」
「ありがとう。この紅茶は、私の好きなものでね。
シフォンケーキに、凄く合うね。美味しいよ。
このシフォンケーキは、作ってくれた人にお礼を言ってほしい。
とても優しい味がして、私のために作ってくれたのがわかるよ」
「気に入って頂けてよかったです。
皇太子様にお出しするのは、緊張しましたが、なかなか気に入ったものがなかったので、私が作って良かったです。、」
「王太子は、幸せ者だね。紅茶を淹れるのも上手だし、お菓子も作れる王太子妃なんていないよ。」
と褒めて下さったけど、王太子には、淹れたことがない。と思った表情が一瞬だけ出てしまった。
ほんの一瞬だから、バレることはないし、この国の人は、誰一人、気がつがないから、ばれないであろう。
皇太子は、帝王学を学び、とても優秀なので、バレたかもしれないけど、初対面の私に興味もないから、大丈夫でしょう。
皇太子は、その一瞬を見逃さなかった。悲しそうな顔していた。
多分誰も気がつかないくらいの一瞬。その一瞬が、気になったのだ。
「もしよかったら、皇太子ではなく、名前で呼んでくれないか?
私もクレスタ様と呼ばさせてほしい。」
「アルフレッド様。敬称入りません。クレスタとお呼びください。」
「クレスタ。一週間よろしくな。」
「はい。こちらこそよろしくお願い致します。この一週間の予定表となります。何か不都合な点がございましたら、なんなりと。」
皇太子と王太子妃は、仲良くなった。クレスタが、心を掴んだのだ。
夜会が行われた。
我が国が誇る特産物を使った料理、ミュージカルを用意した。
説明できるように王太子には、資料を事前に渡していたが、、
「ルーセント様、今日の資料は読んで頂けましたでしょうか?」
「資料?そんなものあったか?知らないぞ。」
「先日、マリーナ様とお見えの時に、渡させて頂きましたが、、」
「マリーナと一緒の時、あーあの時な。資料は、どっかやったな。お前が説明したらいいんじゃないか?わざわざ俺がする必要があるのか?」
「皇太子の案内は、国王様の命でしたよね?」
「あーあ。気にする必要はない。お前がやればいい」
資料も読んでいない。どっかやったって。。
王太子の執務じゃないの。。全部私にさせるんだ。。準備だけかと思ったけど、まさか当日までやらされるなんて思ってもなかったな。。
料理は、美味しいと言ってくださり、それから、取引の話まで出てきたが、それはまた後日とのこと。
ミュージカルの時間になった。
国王と王妃、王太子と側妃、皇太子と王太子妃と座った。
「アルフレッドさま、ミュージカルはお好きでしょうか?」
「好きだよ。日常を忘れさせてくれるからなぁ。」
ミュージカルが始まり、2時間の演劇だった。
その間、王太子は側妃とずっとイチャイチャしていた。皇太子がいるのに呆れてしまう。
王妃様は温かい目で見ていた。王妃様、私のことが嫌いなよう。
いつも当たりが強い。王太子妃教育の時は、まだマシだった。 王妃教育変わってから、辛くあたってきた。
私は何をしたかわからないけど、嫌われているみたい。。
「クレスタ。ありがとう。楽しかったよ。こんな恋愛出来ると楽しいだろうね。クレスタはどう思った」
「私は、こんなふうに愛されることができたらいいなと思います。」と笑顔で答えた。
「帝国には、サーカスっていうのがあるんだ。知ってる?」
「いえ。聞いたことありますが、みたことはないんです。」
「帝国にきたら、案内してあげるよ。」
アルフレッド様とは、とても話が弾んで、楽しかった。
歳の近いルーセント王太子とクレスタ王太子妃が、接待をするようにと国王から、命じられた。
なので、2人で打ち合わせをすることになったけど、今まで話をしたことがない。
初めて、まともに話す機会がやってきた。
「俺は剣の話くらいしかできないから、あとは、王太子妃に任せる。」
「案内はどこをされますか?」
「.......それも任せる」
「どこか、ありませんか?」
「王太子妃なんだから、王太子のために役に立て。」
「わかりました。」と5分もない会話だった。
ルーセントは、全てをクレスタに押し付け、マリーンと仲良くしていた。
その間、クレスタは、寝る時間を削って、準備をしていた。
なんとか1人で、計画を立て、みんなに指示を出し、皇太子を迎える準備ができた。
皇太子を迎える日がやってきた。
「この度は、忙しいところ、すみません。
アルフレッド ロイヤルブルーと申します。
一週間の滞在になりますが、よろしくお願いいたします。」
「ようこそサウジランド王国へ。一週間楽しんで下さい。
妻のリリアと息子のルーセントと妻のクレスタです。
この一週間は、ルーセントとクレスタが案内します。」
「ルーセントです。一週間と短い期間ですが、サウジランド王国を楽しんでください。」
「クレスタと申します。一週間の滞在中、ご不便なことがありましたら、私に申して下さい。」
「ルーセント王太子、クレスタ王太子妃よろしく」
「滞在中の部屋を案内します」
部屋には、柑橘系の香りをほのかに香った。
紅茶を王太子妃自ら入れた。
「この紅茶には、シフォンケーキが合うと思いましたの。」
「ありがとう。この紅茶は、私の好きなものでね。
シフォンケーキに、凄く合うね。美味しいよ。
このシフォンケーキは、作ってくれた人にお礼を言ってほしい。
とても優しい味がして、私のために作ってくれたのがわかるよ」
「気に入って頂けてよかったです。
皇太子様にお出しするのは、緊張しましたが、なかなか気に入ったものがなかったので、私が作って良かったです。、」
「王太子は、幸せ者だね。紅茶を淹れるのも上手だし、お菓子も作れる王太子妃なんていないよ。」
と褒めて下さったけど、王太子には、淹れたことがない。と思った表情が一瞬だけ出てしまった。
ほんの一瞬だから、バレることはないし、この国の人は、誰一人、気がつがないから、ばれないであろう。
皇太子は、帝王学を学び、とても優秀なので、バレたかもしれないけど、初対面の私に興味もないから、大丈夫でしょう。
皇太子は、その一瞬を見逃さなかった。悲しそうな顔していた。
多分誰も気がつかないくらいの一瞬。その一瞬が、気になったのだ。
「もしよかったら、皇太子ではなく、名前で呼んでくれないか?
私もクレスタ様と呼ばさせてほしい。」
「アルフレッド様。敬称入りません。クレスタとお呼びください。」
「クレスタ。一週間よろしくな。」
「はい。こちらこそよろしくお願い致します。この一週間の予定表となります。何か不都合な点がございましたら、なんなりと。」
皇太子と王太子妃は、仲良くなった。クレスタが、心を掴んだのだ。
夜会が行われた。
我が国が誇る特産物を使った料理、ミュージカルを用意した。
説明できるように王太子には、資料を事前に渡していたが、、
「ルーセント様、今日の資料は読んで頂けましたでしょうか?」
「資料?そんなものあったか?知らないぞ。」
「先日、マリーナ様とお見えの時に、渡させて頂きましたが、、」
「マリーナと一緒の時、あーあの時な。資料は、どっかやったな。お前が説明したらいいんじゃないか?わざわざ俺がする必要があるのか?」
「皇太子の案内は、国王様の命でしたよね?」
「あーあ。気にする必要はない。お前がやればいい」
資料も読んでいない。どっかやったって。。
王太子の執務じゃないの。。全部私にさせるんだ。。準備だけかと思ったけど、まさか当日までやらされるなんて思ってもなかったな。。
料理は、美味しいと言ってくださり、それから、取引の話まで出てきたが、それはまた後日とのこと。
ミュージカルの時間になった。
国王と王妃、王太子と側妃、皇太子と王太子妃と座った。
「アルフレッドさま、ミュージカルはお好きでしょうか?」
「好きだよ。日常を忘れさせてくれるからなぁ。」
ミュージカルが始まり、2時間の演劇だった。
その間、王太子は側妃とずっとイチャイチャしていた。皇太子がいるのに呆れてしまう。
王妃様は温かい目で見ていた。王妃様、私のことが嫌いなよう。
いつも当たりが強い。王太子妃教育の時は、まだマシだった。 王妃教育変わってから、辛くあたってきた。
私は何をしたかわからないけど、嫌われているみたい。。
「クレスタ。ありがとう。楽しかったよ。こんな恋愛出来ると楽しいだろうね。クレスタはどう思った」
「私は、こんなふうに愛されることができたらいいなと思います。」と笑顔で答えた。
「帝国には、サーカスっていうのがあるんだ。知ってる?」
「いえ。聞いたことありますが、みたことはないんです。」
「帝国にきたら、案内してあげるよ。」
アルフレッド様とは、とても話が弾んで、楽しかった。
50
お気に入りに追加
2,630
あなたにおすすめの小説
[完]僕の前から、君が消えた
小葉石
恋愛
『あなたの残りの時間、全てください』
余命宣告を受けた僕に殊勝にもそんな事を言っていた彼女が突然消えた…それは事故で一瞬で終わってしまったと後から聞いた。
残りの人生彼女とはどう向き合おうかと、悩みに悩んでいた僕にとっては彼女が消えた事実さえ上手く処理出来ないでいる。
そんな彼女が、僕を迎えにくるなんて……
*ホラーではありません。現代が舞台ですが、ファンタジー色強めだと思います。
お兄様がお義姉様との婚約を破棄しようとしたのでぶっ飛ばそうとしたらそもそもお兄様はお義姉様にべた惚れでした。
有川カナデ
恋愛
憧れのお義姉様と本当の家族になるまであと少し。だというのに当の兄がお義姉様の卒業パーティでまさかの断罪イベント!?その隣にいる下品な女性は誰です!?えぇわかりました、わたくしがぶっ飛ばしてさしあげます!……と思ったら、そうでした。お兄様はお義姉様にべた惚れなのでした。
微ざまぁあり、諸々ご都合主義。短文なのでさくっと読めます。
カクヨム、なろうにも投稿しております。
私を運命の相手とプロポーズしておきながら、可哀そうな幼馴染の方が大切なのですね! 幼馴染と幸せにお過ごしください
迷い人
恋愛
王国の特殊爵位『フラワーズ』を頂いたその日。
アシャール王国でも美貌と名高いディディエ・オラール様から婚姻の申し込みを受けた。
断るに断れない状況での婚姻の申し込み。
仕事の邪魔はしないと言う約束のもと、私はその婚姻の申し出を承諾する。
優しい人。
貞節と名高い人。
一目惚れだと、運命の相手だと、彼は言った。
細やかな気遣いと、距離を保った愛情表現。
私も愛しております。
そう告げようとした日、彼は私にこうつげたのです。
「子を事故で亡くした幼馴染が、心をすり減らして戻ってきたんだ。 私はしばらく彼女についていてあげたい」
そう言って私の物を、つぎつぎ幼馴染に与えていく。
優しかったアナタは幻ですか?
どうぞ、幼馴染とお幸せに、請求書はそちらに回しておきます。
【完結】愛に裏切られた私と、愛を諦めなかった元夫
紫崎 藍華
恋愛
政略結婚だったにも関わらず、スティーヴンはイルマに浮気し、妻のミシェルを捨てた。
スティーヴンは政略結婚の重要性を理解できていなかった。
そのような男の愛が許されるはずないのだが、彼は愛を貫いた。
捨てられたミシェルも貴族という立場に翻弄されつつも、一つの答えを見出した。
拝啓、大切なあなたへ
茂栖 もす
恋愛
それはある日のこと、絶望の底にいたトゥラウム宛てに一通の手紙が届いた。
差出人はエリア。突然、別れを告げた恋人だった。
そこには、衝撃的な事実が書かれていて───
手紙を受け取った瞬間から、トゥラウムとエリアの終わってしまったはずの恋が再び動き始めた。
これは、一通の手紙から始まる物語。【再会】をテーマにした短編で、5話で完結です。
※以前、別PNで、小説家になろう様に投稿したものですが、今回、アルファポリス様用に加筆修正して投稿しています。
【完結】美しい人。
❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」
「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」
「ねえ、返事は。」
「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」
彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる