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この世には、ドラキュラと魔物と人間が住んでいた。
現在は、人間が、7割程度。
残りがドラキュラと魔物。

ドラキュラと人間のハーフが多く。
ドラキュラの血が入っていても、人間という人が多いから7割もいる。

ドラキュラは、血を欲しがることで、有名だったけど、最近は愛する者の血を欲しがるだけだった。

アナワイヤー侯爵の先代のサバンナは、ドラキュラ。妻、マミーは、人間。

2人の子供である、現侯爵、アントニは、ハーフだけど、血を欲しがらない人間の要素が強かった。母の血が強かった。

父が母の血を吸ったであろう次の日は、部屋から出てこなかった。

使用人から、「旦那様が、奥様の血を吸っていますから。」
と教えてくれた。
そんな父を許せなかった。

幸い自分は、愛する者の血を吸いたいとは思わなかった。
それは安心できた。

使用人は、アントニに嘘を言った。嘘というかドラキュラのことについて知らなかったから、嘘を教えたことになった。
だから、アントニは、ドラキュラをきちんと理解していなかった。自分が血を吸いたいと思わなかったから余計に。ちゃんと調べなかった。

血を吸いたいのは、好きな人であるから。
本当に心から愛する者が現れた時、本能で吸いたくなる。
アントニは、妻のことを本気で好きではなかった。
夫婦としてやっていけたらいい。ぐらいだったから余計、血を吸いたい思わなかった。
それに気がついていなかっただけである。

血を吸ったから、次の日部屋から出てこないのではなく、抱き潰しているから、部屋から出てこないだけであるが、そんなこと知るわけがない。

血を吸うと言っても、採血するより少ない。
その分コラーゲンがある唾液を飲ませるから、体調は良くなるけど、なにより、朝方まで抱き潰すから、次の日の朝は起きれなくて、当然だ。

アントニに大きくなってから、説明はちゃんとしたが尊敬していない相手に言われても、理解してくれなかったし、マミーも話をしたけど、庇っている。と思われた。

アントニオには、
二卵性の双子に生まれた
フィルとキィラ。
二卵性だから、一緒に生まれた兄弟顔も似ていない。
すぐに医師に判断をしてもらった。ドラキュラの子は嫌だから、、、

フィルは、人間の男の子
キィラは、ドラキュラの男の子

ドラキュラと言っても、見た目は人間だった。今のところわからない。まだ早い診断だと
医師から告げられた。

普通、ドラキュラかどうかの判定は、12歳になってからする。
成長期を迎え、大人になっていき、好きな子ができた時の反応が、あるから、判定をするべきなのだ。
子供の頃の判定は、まだ確定しにくく、偽りが多いから、医師にも、生まれてすぐでは、わかりません。確定ではないので気をつけて欲しいと言われたのに、
両親はもう確定した気分でいた。

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