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玲子

上司6

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「仕事辞めようと思うの。」

「え?お前主任だろ?今までより速い昇進なんだぞ。このままいけば、将来有望なんだそ。俺と一緒の仕事場が嫌なら、、、俺が、、、」

「違うの。やりたいことがあるの。」

「やりたいこと?」

「私、、、確かに今の仕事も好きよ。部長に勝ちたいって思ってたし、、
でもね。私にはもう一つ夢があるの。
一年だけ学校に行きたいの。」

「学校?」

「料理の専門学校。基礎を習いたくって、、、」

「将来、お店でもするの?」

「そこまで考えていないの。
私の夢は、家庭に入って、愛する人に料理をしたいの、、、
だから、基礎を習いたくって、、、」

「え?でも今までのキャリアを捨てるの?」

「確かに、、今まで頑張ってきた。誇りを持ってやってきたよ。
彼氏と過ごしてきたときに、その夢は、忘れていた。
そう感じさせてくれなかった。
お互い仕事をして好きなことをしようねと言う彼氏だったから、仕事をして、普通に料理をしていくものだと思った。

でも、晃司さんとなら、私の夢を諦めなくてもいいんだと思った。

今は、貴方のためにしたいと思ってるの。
たとえ、貴方に捨てられても、後悔はないわ。」


「いいよ。心配だけどな。」

「心配?」

「学生だろ?玲子は綺麗だからモテるからさ。」

「何言ってんの?
社会人になったおばさんよ。
若い人がよるわけないわ。」

「会社でも、若い男は目で追ってる。」

「そうなの?妬ける?」

「ああ。」

「可愛いところあるんですね。」

「玲子、、」ため息をついた。

「妬いてほしいよ。だって、、
晃司さんを好きな人もいるんだよ。
苦手だった時は気にしなかったけど、今は心配だもの、、、」

「はあ?俺なんてモテないよ。会社では嫌がられてるだろ?」

「高身長、高学歴、将来有望の独身。確かに見た目が、キツイけど、、プライベートのときは、優しいはずってみんな噂してたのを思い出したわ。確かに、優しいもの、、、。
今まで考えたことなかったけど、、嫌だな、、、」


「なぁ。その指輪。彼氏からもらったやつ?」

「あっ。もらったやつではないけど、一緒に買ったやつだわ。忘れてた。普通に気に入ってたし、買ってもらったわけじゃないから、、思い入れもなかった。」

「見せて、、、」

「はい。」

「お前の指輪細いな。何号?」

「細くないですよ。9号。」

「そう。女子は、細いな。はい。返すね。」


なんだったんだろ?興味があったのかしら?
疑問には思ったけど、気にしなかった。



それから2週間後、

彼に会うことになった。

「珍しいね。玲子から誘ってくるなんて。」

「うん。話があるの。そこの公園でいい?」

「あのさ、、、私たち別れよう。」

「なんで?」

「前からずっと考えていたんだけど、忙しいことを理由に、逃げてた。」

「理由は?」

「貴方に会えなくても、なんとも思わなくなった。初めは、逢いたいと言ってたよね?
でも、貴方は、俺にも用事があるって言って会ってくれなかった。」

「玲子も不満を言わなくなったよな。」

「そう。不満を言わなくなった。逢いたいと言っても会ってくれないから、、、」

「それでも今まで、会ってたよな。」

「会ってたと言う回数かしら?月に数回しか会わない人でもいい。と思ってるの自分に気がついたのよ。」

「なんで今?」



「私、仕事を辞めるの。」

「え?なんで?結婚したらお互い働くって、、、」

「今の会社の給料はいいよ。でも結婚しても働く場所ではないわ。」


「二人で働いたら、好きなことできるねって言ってたよね?」


「私は、好きなことをするためな今まで働いてきたんだけどね。まぁ。その話はもう貴方には、関係ないし、、、」

「待ってくれよ。別れないでくれよ。会う回数増やすし、、、」

「いや。もういいよ。私の気持ち冷めているもの、、、」

「なんで?ベットの中でも、、、、愛してるって、、、」

「誰かと間違ってない?」

少し焦る、、、
「俺たちうまくいってだろ?」

「どう?うまく?よくわからない。」

「貴方に私は必要ではないわ。必要ならメールの一つあってもいいものね。」

「、、、、」

「なに?結婚したら私のお金で生活して、自分だけ遊ぶつもりだったの?というか。よく月に数回しか会ってない女と結婚を考えるよね?意味がわからない。私は息が詰まる。」

「玲子はいい女。」
「違うでしょ。都合のいい女でしょ。」

「はあ?」
頰叩かれた。

「イタっ。何するの?なんで叩かれるの?意味がわからない。」

「お前が別れるというから、、、」

「最低!これでスッキリよ。女を叩く男なんて、、、、」

「さようなら。」

「待ってくれ。謝るから。」

「謝ってもらわなくて結構です。」

「お前のところに荷物があるから取りに行かせてくれ。」

「またにしてほしい。今日は嫌。そんな気分にならない!
叩かれたところが痛い!今一人で落ちつかせて、、、」

「ああ。わかった。」

私に縋る意味がわからなかった。











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