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父は皇后に婚約破棄を申し出た。

「皇后、貴方の頼みで、私は大事な娘を皇太子との婚約を渋々受けたことを忘れましたか?
皇太子には、失望しました。
伯爵の娘を側妃にし、側妃との子を後継にするそうですな。

我が娘を公務をするためだけのお飾り正妃にするとはよく考えられましたな。
公爵家を馬鹿にしていますよね?

うちの子とは婚約破棄しても良いですね。」

「何を言ってるの?ちょっと待って。」

「私の大事な娘を傷つけたこと、一生恨みますよ。」

「一度話をさせて。」



「娘は、今、療養中です。」

「療養中とは?」

「行方不明になり探していたら、街で倒れたようです。」

「え?」

「娘が倒れだことを知らなくても、
娘が王宮に来ないことに何も思わない皇太子。
そんなものを誰が支えようと思いますか?
娘の心は、ずだぼろですよ。
宜しいですよね?」

「婚約破棄よろしいですね。」

「ちょっと待ってほしい」

「無理です。早くサインをしてください。」

「あの子には、マリカがいないと、、、」

「伯爵令嬢がいますよ。支えてくれるでしょう。同じように皇太子妃教育なさればいい。」

「それは、、、」

「あんな厳しい教育ついていけるかなんて知らない。
そんなこと我が家には関係ない。
あんな厳しい教育をさせられ、毎日寝る時間も遊ぶ時間もなく、勉強してたのに、褒めるよりも貶すとは、私が、ゆるすと思いますか?」

「、、、、それは、、とにかくマリカに合わせて欲しい。」

「説得なさるおつもりですか?」

「話を聞いてもらいたい。」

「わかりました。体調が戻り、マリカが、皇后に会いたいというなら連れてきます。」



カイラン様は、毎日、マリカに会いに行っていたそうだ。
マリカもカイラン様の想いを受け取った。と二人で報告をくれた。

それでどうするか?と聞くと、

「お父様、愛人を作ります。」


どんな形でも、、、と強い意志を感じた。何を言ってもダメだろうから、娘の言う通りにすることにした。


3週間後、、、皇后に会いに行った。

「マリカすまない。呼び出して、元気そうで良かった。
体調はもういいのか?」

「はい。」

「婚約破棄のこと考え直してくれないか?」

「、、、、、」

「今まで皇太子妃になるため努力をしてきたよね?
今までの時間勿体無いし、耐えれたことがすごいことなのよ。」


「、、、、」

「側妃のことは目を瞑ってくれないかしら?
皇太子妃として、側妃を持つことを許してほしい。」

皇后は側妃を認めよというとおもったわ。
皇后は、皇太子の味方に決まっているものね。


「わかりました。皇太子妃になりましょう。公務をしっかりしますわ。」 

「マリカは、やっぱりわかるわ。アイラン。マリカをきちんと正妃として扱いなさいよ。」

「皇后、、話は終わっていません。引き受けるには条件があります。皇太子だけ、愛する人と過ごせるのは不公平ですよね。」

「あなたは、アイランのことを好きでしょう?」

「私はアイランのことは好きではありませんよ。
正妃になるのは、国のため、家のためであって、アイランのためではありませんよ。
あんな厳しい皇太子妃教育を受けているのに、私を嫌い、会話もないし、顔を合わせば、睨まれる。
そんな人、好きになるわけありませんよね?」

「それで、」

「私にも側妃と同じような存在を認めてください。
わたしも愛人を作ります。
認めてくだされば、皇太子妃として、きちんと働きましょう。仲良しの演技ぐらい簡単ですわ。」


「何を言ってるの?」

「間違ったこと言っていますか?
皇后は、側妃を認めて、皇太子妃にとおっしゃりましたよね?
なぜ私が、我慢しないといけないの?
私も好きな人幸せになりたいわ。
別に私たちにの間に愛情もないし、愛情を作る必要もない。
皇太子妃という仕事をするだけですわ。

私は、皇太子妃ですけれども
後宮に行きますから、
側妃が、皇太子妃の王宮を使ってください。そしたら、公務以外会うこともないですわ。」



「それでいい。きちんと仕事をしてくれるだろ?!」皇太子が、言う。



「もちろん。きちんと仕事はしますわ。あなたは、愛する人と愛し合い、
わたしも愛する人と愛し合う。
子供もそれぞれ作ればいい。堂々とあなたは、側妃を愛せるわ。
しかも、公務をきちり、私がするわ。
いいことばかりね、
わたしも、全く問題ないわ。
では、それで宜しいのですね。」


「ああ。問題ない。」



「では、わたしの愛する人を、紹介しますわ。」


「もういるのか?」


「もちろん。愛する人がいなければ、そんな提案しますか?」


第二王子のカイランが、横にきた。

「カイランどうしたの?何用?」と皇后は不思議そうにしていた。
カイランが、

「マリカ。本当にわたしの子を産んでくれるのか?」と愛しそうに見つめた。

「はい。私は正妃ですし、、結婚してすぐできたら、世間の人は、私の子を王子とみますから、大丈夫ですわ。何も問題ありませんわ。」

「そーじゃなくて。俺のこと受け入れてくれるのか?」

「私で良いのですか?世間では、不倫というやつですよ、、、」

「いいよ。私は、貴方を手に入れることができたら、幸せだ。」

「でも、、、戸籍上は、」

「必要ない。今すぐ、子供を作ろう。」
抱きしめた。

「カイランの通りに、、、」
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