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いつもと違う

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「カサンドラ。大丈夫か?伯爵の仕事もするなんて。」
顔色が違った。

「怒ってる?」

「怒っていないよ。カサンドラの休みがないよな。」

「あなたと過ごす時間が、、、」

「それは、そうだけど、、、 それより休む暇がない。」

「私大丈夫だから、、」

「そう。大丈夫なんだね。なら、今日はもう仕事ないだろ?俺たちの時間だよね?ゆあみをして、服を着替えて。それから、出かけよう。」

箱を渡された。嫌と言えない雰囲気。
まだ、昼過ぎ、、、

でも、怒ってるし、、

「はい。」


ゆあみをしていると侍女が、、

「カサンドラ様。カノン様は、怒っていますね。」

「なぜ?」
侍女が、下着を見せた、、、

「え?いつもより、、露出が、、、」

「いつものカサンドラ様ではきませんし、カノン様も選びませんね。
そして、、、ムダ毛の処理もいつもよりしないといけません。
カノン様に確認したところ、時間はかかって良いとのことです。」

「私は、受け入れないといけないのよね?」

「受け入れた方がいいと思います。あと回復薬をカノン様に渡しておきます。」


「回復薬?」

「多分?帰宅できないと思います。」

帰宅できないとは、、、

マッサージをし、あっちこっちツルツルの肌になり、着けていないに等しい下着をつけた。
「履かないのと変わらないわ。」

「そうですね。でも。素敵ですよ。大人の魅力満載。カノン様は、やっぱりカサンドラ様のことをわかってみえます。
ドレスは可愛いですよ。背中の露出が多いのに、このリボンをつけるとそんなふうにみえません。」

「スカートの丈が、、少し短いわ」

「そうですね。カサンドラ様の足がとても綺麗ですわ。」


今日の化粧は薄め。髪も下ろしてふわふわしていた。

「可愛いですよ。カノン様喜びます」


玄関ホールに行くとカノン様が待っていた。
いつもと違ってカジュアルだったからドキッとした。

「カサンドラ。可愛いよ。今日は、楽しもう。まずは食事に行こう。」

「はい。」
とは言ったけど、この服で食事はできない。

馬車まで行くと、馬車もいつもより小さくて、
お忍びの時の馬車であった。

お忍びの時は?2人並んで座るのに、今日は向かい合っていた。

カノン様は怒ってるのかもしれない。。
隣にいないのは寂しい、、、

カノン様はずっと窓をのぞいていた。
カサンドラは、少し泣きそうな顔をしていた。その顔にゾクってときた。
やばいな。、思ったより自分はSなんだろうな。
普段キビッとしていて、隙がなんてないのにな。ギャップがやばいな。

「カノン様っ。」
「ん?どうした?」

「あの、、、っ。私、、」

話そうとしたら、馬車が止まり、御者から、声をかけられた。

「ついたようだね。行こうか。その前にこのコートを着てくれる?」

ほっとした。少し隠せる。。。

そして、なぜか?仮面を渡された。

「ここからは、仮面を被るんだよ。外してはいけないよ。」

馬車から出ると、見たこのない建物がそびえたっていた。

「ここは?」

「入ったらわかるよ。」

個室に通された。
全ての様子がわかるところだった。
「ここは?」

「ここはね。個室は貴族が使う所だな。
ここから見えるところは、平民や低級貴族が使うところだ。
ここは、合法的施設。
男と女の出会いの場所、そして、仲を深めるにも使われている。」

「え?出会い?」

「勘違いしないで。この施設は、貴族が経営しているんだ。」

「え?」

「実はね。平民の間では、場所も関係なく、男と女が仲を深めることがあるんだ。
同意しているならいいんだが、そうでない場合も多くて、女は泣き寝入りすることが多い。
それで、対策としてこのような施設を作ったんだ。
個室を作ることで、貴族がいるので、無茶なことをしたら、処罰されることが明確であるんだよ。」

「お父様もお母様も知っているの?」

「もちろん知っているよ。私が引き継ぐことになっている。」

「私は、一緒に来ていい?」


「でも仕事が増えるだろ?」

「あのね。伯爵仕事は、たいしたことないのよ?
あのカルバンができるくらいだもの。それにお父様、手伝ってくれるって、、
カノン様をここに1人で連れてきたくない。」

「それは、俺が浮気をすると?」

「浮気はしないと思うけど、、、誰かに薬を盛られたら嫌だもの。」


「うん。そうだね。コートを脱いでくれる?仮面も外していいよ。」

素直に脱ぐとカノン様はニコニコしていた。

キスをされた。
「待ってここは、、見える」

「マジックミラーだから、大丈夫。向こうから見えないようになっているよ。見てごらん。欲情してるだろ?」

「ほんと、、、でもみんながいるのに。」

「それがいいという奴もいるし、1人で満足しない奴もいる。
だから、、どこでもやるんだ。街が荒れるだろ、、
だから、こーゆうところを作るべきだと。」




「そうなのね。私にはわからないことが多いのね。当主としてやってけるかしら?不安になるわ。こーゆうところにも慣れないといけないのよね。」

カノンは、難しい顔をした。

「慣れなくていい。こーゆう仕事は、私がするから、」









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