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妹side

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私は、物心が着いたころから、両親に可愛がられていた。

両親は、姉より私を可愛がった。

姉のものを欲しがってもお母様は、注意をしなかった。

「姉だから妹に譲ってあげなさい」
これが幼い頃に、言ってくれた言葉だ。

大きくなる連れて、
「妹のために譲ってあげなさい。」

「妹の言うことを聞くのよ」

に変わっていった。

姉は、私の言う通りにしか動かない。
全ての我儘を受け入れてくれる。


私には、幼い頃からずっと好きな人がいる。フォーマス伯爵のカインズ様だ。
カインズ様と姉は、仲が良かった。

2人は仲が良くて、羨ましかった。
お父様にいい、私も仲良くしたいと。
3人で遊ぶことになった。

もちろんその時に、お父様には、
「カインズ様と仲良くなりたいのに姉がダメというの。」と泣きながら訴えた。

お父様は、姉に、

「カインズと遊ぶ時は、カルキアーナも一緒にな。お前はあまり仲良くするな」と言ってくれた。

3人で遊ぶようになると、
姉は、
「妹は、あまり物事を知らないので、色々教えてあげてください。」
とカインズ様に話をしていた。

少しむかついたけど、カインズ様が、
「いいよ。知らないことは恥ずかしいことではないからね」と優しく言ってくれた。

姉は、お父様の言う通りに、私たちと距離をとってくれるようになった。

「カサンドラ。どこへ。」
「あそこにあるお花を見たくて。」

「私も一緒に行こう」
カインズ様は、姉を気にしていた。

「カルキアーナも一緒に行きますわ。」
絶対に2人にさせなかった。

カサンドラは図書館に行くと自分だけ勉強するとか、わたしたちから離れてくれた。

流石に順応ね。

どうしても手に入れたかったから、婚約の話を父に持ちかけた。

快く引き受けてくれ、フォーマス伯爵に話をしにいったら、受け入れてくれた。

「お姉様。カインズ様が私と婚約したいと言うことなので、婚約が決まりました。
ですから、もうカインズ様とお会いしないでくださいね。」

婚約の前に言い切った。私のものだから、近寄るなとね。
カインズ様が私を好きと言うことアピールしてね。

「わかったわ。」


次の日、私1人でカインズ様と待ち合わせに行った。

「あれ?カサンドラは?」

「お姉様は、もう、カインズ様とお会いしたくないそうです。」

「え?どうして?」
不思議に思っていた。

「カインズ様のことを苦手だそうです。
だから、もう1人になりたいそうです。
だから、そっとしておいてあげてくださいね。」


「そんなに嫌われてたんだ。最近、そっけなかったからな。」

「そう見たいです。気にしないで、私と仲良くしてくださいね。」

それからカインズ様と2人で会える状況を作ることに成功した。
でも、カインズ様は、姉と会っていたように頻繁に会ってくれなくなった。

「寂しいです。お会いしたいです。」
と手紙を送ると、返事は返してくれた。


フォーマス伯爵は、うちと事業をしていて、うちのが有利な立場だった。
だから、カインズ様との婚約もフォーマス伯爵は、乗り気だった。


カインズ様の意見も聞かず婚約を結べた。

無事カインズ様と婚約はできた。

嬉しかった。
姉より私を選んでくれたと思う。
フォーマス伯爵から婚約破棄はできないようになっていた。

「私は、カインズ様の婚約者になりました。」

「父から聞いたよ。
私は、伯爵に婿入りだそう。教育を一からやり直すから、今までのように会えないよ。君も伯爵夫人として、頑張って勉強してほしい」

「はい。残念ですが、私もカインズ様を支えれるように頑張ります。よろしくお願いします」

その挨拶から、本当に会わなくなった。


勉学のために、外国に行ているそうだ。
留学らしい。
重要なポストだから、カルキアーナと将来のために良いことだ。
父は、喜んで私に話をしてくれた。


でも婚約を結んでから、会わなくなった。
プレゼントは贈られる。
私の好きなものが贈られる。


「君に会いたいけど、難しい仕事がある。早く君の元へ戻れるように頑張るよ。」

とメッセージが添えられていた。

だから、カインズ様は本当に留学で忙しくて帰ってこないと思っていた。




カルバン様と夜会で出会った。
カルバン様は、私に一目惚れをしたそう。

遊び相手にはピッタリだった。

カインズ様はこの地にいない。
バレなければいい。
婚約破棄はできないんだから。
なら遊んでもいいわ。

カインズ様がいない寂しさをカルバン様は、埋めてくれた。

とても優しい。
お父様に、私がカルバン様と遊んでいることがバレた。

「カルキアーナ。カルバン様とは、、」

「遊び仲間ですわ。」

「よくやったな。カルバン様は、お前を好きなように見えるが?」

「そうですわ。カルバン様私を好きみたい。」

「侯爵との付き合いは欲しいな。」

「私には、カインズ様がいます。」

「そうだな。」

「お姉様がいますわ。お姉様とカルバン様が結婚したらいいわ。」


「おお。その手があったな。」

「私は両方手に入れることができるわ。カインズ様は、出張が多いから、寂しいもの。姉の家に行くことは許されるもの。そこで、私はカルバンと遊べばいい。」

「カサンドラとカルバンの婚約、結婚を行う。」

「そして、契約をさせるのよ。カルバン様は私のものよ。だから、カサンドラは、お飾りの妻。契約をして、順応にさせる。元々お姉様は、順応だもの。」

「ああ。そうだな。結婚式が終わってから、契約をさせよう」


「そうね。それまでは優しいカルバンを演じてもらうわ」


そこに母もやってきた。

「楽しそうなこと。何の話かしら?」

「お姉様の婚約が決まったのよ」

「そんなことがあったの?あの子をもらってくれる人がいたのね。」

3人は笑い合っていた。



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