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告白
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カイリ様の顔つきが変わった。
「どうして、あんなところにいたんだ?」
「仕事をさせてもらおうと街に行ったら、男の人に絡まれました。」
「仕事?どうゆうことだ?」
「私は、婚約者と結婚することが嫌になったのです。家も出たい。仕事を、、、」
「何があったんだい?」
「我が家のことですので、そこまでは、、」
「大丈夫かい?」
「はい。大丈夫です。わたしは、昔から強い子でしたので、、、」
「違うだろ?強くならないといけなかったんだろ?」
「え?」
カイリ様は、私の頬を触りながら、、
「アイルの様子を見ていると、、、頑張りすぎてると思ってたんだ。
跡継ぎだとしても、職務をやりすぎてるし、、、
それに、、着飾らない、、
でも、本当は可愛いものが好きだろ?」
「どうして?」
私の胸はドキドキした。優しく微笑んでくれるカイリ様に。
それにどうして知っているの?
「以前、雑貨屋さんで、君を見たことがある、、
楽しそうに選んでいるなと思ったら、何も買わずに出てきて、しかも悲しそうな顔をしていた。不思議に思ってた。」
「見られていたんですね。。
お恥ずかしい、、
可愛いものは好きですよ。」
「話を聞かせてもらえないかな?」
「でも、、、」
「誰にも言わない。俺たちだけの秘密にするから。」
「でも、、、」
アイルは話せなかった。うちのことでカイリ様に迷惑をかけてしまうのは嫌だから。
「アイル。君が心配なんだよ。」
優しい笑顔だった。今まで見たことがなかった。
私にそんな笑顔をしてくれる人はいなかったから、ドキッとした。
それに、
助けてくれた時から、名前で呼んでくれてる。
「アイル。今こんなこと言う場合じゃないが、言わせてくれ。
アイルのことを好きなんだ。初めて会った時から、、、
婚約破棄をするなら、俺と婚約して欲しい。」
本当に私を好き?
「私、、、でも、平民として生きていこうと思います。」
「関係ない。君が好きなんだ。アイルは、俺のこと嫌い?」
「嫌いではありません。
でも、、、私は、もうあの家にいるつもりはないのです。
平民になってあの家に縛ららない生活がしたい。
それに、、、カイリ様が良くても、、ご両親が反対されます。公爵家に利益もない娘です。」
「それも大丈夫だ。俺は、結婚するつもりがないと思ってるから、、
いや。アイルと結婚できないなら、しないってことも実は知っていて、、、
アイルのこと本当に好きなんだ。」
「でも、、、。公爵様ですよ?」
「公爵だから?嫌なら、平民になるよ。」
「だめです!!」
「今は何も考えずに俺のこと考えてよ。」
本当にカイリ様は、私を?
「カイリ様だけのことを考えるなら、私は不細工だし、婚約者を妹に寝取られる情けない娘ですわ。
そんなのあなたには相応しくない。
もっと良い人がいる。」
「なら。アイルの俺への気持ちは?」
「私は、、、、、」
「おしえてよ。」
「私は、、、、、、、」
カイリ様、、、素敵だもの。でもあなたのことを考えると勇気は出せない。
こんな私では、カイル様に迷惑がかかる。
「好き?嫌い?どっち?」
「好きです」
「なら飛び込んでよ。。浮気もしない。アイルだけだよ。大事にする。」
真剣な顔で言われた。
今までにない顔。。
「私は可愛くないし、親からも愛されていないのよ?そんな私があなたに相応しくない。」
「どうして、あんなところにいたんだ?」
「仕事をさせてもらおうと街に行ったら、男の人に絡まれました。」
「仕事?どうゆうことだ?」
「私は、婚約者と結婚することが嫌になったのです。家も出たい。仕事を、、、」
「何があったんだい?」
「我が家のことですので、そこまでは、、」
「大丈夫かい?」
「はい。大丈夫です。わたしは、昔から強い子でしたので、、、」
「違うだろ?強くならないといけなかったんだろ?」
「え?」
カイリ様は、私の頬を触りながら、、
「アイルの様子を見ていると、、、頑張りすぎてると思ってたんだ。
跡継ぎだとしても、職務をやりすぎてるし、、、
それに、、着飾らない、、
でも、本当は可愛いものが好きだろ?」
「どうして?」
私の胸はドキドキした。優しく微笑んでくれるカイリ様に。
それにどうして知っているの?
「以前、雑貨屋さんで、君を見たことがある、、
楽しそうに選んでいるなと思ったら、何も買わずに出てきて、しかも悲しそうな顔をしていた。不思議に思ってた。」
「見られていたんですね。。
お恥ずかしい、、
可愛いものは好きですよ。」
「話を聞かせてもらえないかな?」
「でも、、、」
「誰にも言わない。俺たちだけの秘密にするから。」
「でも、、、」
アイルは話せなかった。うちのことでカイリ様に迷惑をかけてしまうのは嫌だから。
「アイル。君が心配なんだよ。」
優しい笑顔だった。今まで見たことがなかった。
私にそんな笑顔をしてくれる人はいなかったから、ドキッとした。
それに、
助けてくれた時から、名前で呼んでくれてる。
「アイル。今こんなこと言う場合じゃないが、言わせてくれ。
アイルのことを好きなんだ。初めて会った時から、、、
婚約破棄をするなら、俺と婚約して欲しい。」
本当に私を好き?
「私、、、でも、平民として生きていこうと思います。」
「関係ない。君が好きなんだ。アイルは、俺のこと嫌い?」
「嫌いではありません。
でも、、、私は、もうあの家にいるつもりはないのです。
平民になってあの家に縛ららない生活がしたい。
それに、、、カイリ様が良くても、、ご両親が反対されます。公爵家に利益もない娘です。」
「それも大丈夫だ。俺は、結婚するつもりがないと思ってるから、、
いや。アイルと結婚できないなら、しないってことも実は知っていて、、、
アイルのこと本当に好きなんだ。」
「でも、、、。公爵様ですよ?」
「公爵だから?嫌なら、平民になるよ。」
「だめです!!」
「今は何も考えずに俺のこと考えてよ。」
本当にカイリ様は、私を?
「カイリ様だけのことを考えるなら、私は不細工だし、婚約者を妹に寝取られる情けない娘ですわ。
そんなのあなたには相応しくない。
もっと良い人がいる。」
「なら。アイルの俺への気持ちは?」
「私は、、、、、」
「おしえてよ。」
「私は、、、、、、、」
カイリ様、、、素敵だもの。でもあなたのことを考えると勇気は出せない。
こんな私では、カイル様に迷惑がかかる。
「好き?嫌い?どっち?」
「好きです」
「なら飛び込んでよ。。浮気もしない。アイルだけだよ。大事にする。」
真剣な顔で言われた。
今までにない顔。。
「私は可愛くないし、親からも愛されていないのよ?そんな私があなたに相応しくない。」
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