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風邪

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薬草汁を毎日飲んで風邪をひかないようにしていたけど、体がだるかった。

誰1人私の様子を見にこない。
夕食に行っていないのに。


流石に酷くなる前に、診療所に行くことにした。


診察を受けるとただの風邪。
疲れからきているようだから、栄養があるものを食べて、ゆっくり眠ってと言うことだった。

診察が終わり、歩いて帰るために診療所を出ようとした時に、気が抜けたのか、ふらっとした。

「大丈夫ですか?」

「はい。すみません。」

「アイル嬢じゃないですか?」

「カイリ様?」

「1人で来たのですか?」

「はい。酷くなる前に来たほうがいいと思いまして、、、」

「馬車まで送りましょう。」

「いえ、、、歩いてきたので、、、帰りに森に行きたいので、、、」

「歩き?今その状態では大変だよ。森には何をしに?」

「疲労回復の薬草を探しに行こうと、、」


「伯爵は知ってるの?」

「え?知りません。」

「そう。うちにおいで。」

「いえ、、それは、、、大丈夫です。うちに帰ります」

「なら送っていくよ。」

「いえ。公爵の馬車では目立つので、、、私は、こそっと出てきたので、、、」

「伯爵は、病院にも連れて行ってくれないの?それに、痩せている。夜会の時も気になったけど、、風邪をひいて余計じゃないのか?」

「食欲がなく、、、薬草汁が欲しくて、、、」

「アイル嬢。君をこのまま伯爵邸には帰せないよ。今日一日だけうちに来なさい。私から連絡しておくから。」


「いえ。連絡はしなくても良いです。」

「わかった。何も聞かないし連絡もしないから、うちでゆっくりしてから帰りなさい。ちょうど良い薬草があるんだ。森に行かなくてもいいから。」

「申し訳ありません。お言葉に甘えます。」
「わかった」



カイリは、アイルを馬車に乗せて、公爵邸に向かった。
馬車に乗ってる時も辛そうだった。
「私の肩を貸すから持たれなよ。」

「でも、、、」
「病人は、遠慮しない。」

「ありがとうございます。」

温かい。とても安心できる。
こんな幸せな気持ちになれるなんて、、、、
アイルはすぐに眠った。

公爵邸についても起きなかったため、お姫様抱っこをして、部屋に連れて行き、メイドに着替えさてもらった。

着替えていると目が覚めたようで、、

「申し訳ありません、、、ここは公爵邸ですね。お世話になります。体が動かなくて、、、、」

「大丈夫ですよ。。気にしないでください。今は、眠ってください。喉乾いていませんか?」


「少し」
お水を渡された。レモン水だった。
さっぱりして美味しかった。

朝までゆっくり眠ることができた。

ぐっすり眠ったおかげで、元気になり、カイリ様にお礼を言って、公爵邸を出た。

もちろん、伯爵邸は、誰1人私の心配はしていなかった。

いや。ただ1人だけは気にかけてくれた。。



カイリはメイドからの報告で、、、

「アイル様は、栄養が足りていないと思われます。痩せすぎています。それにお肌も、、、ゆっくり休まれていないように思えます。」

「そうか、、、、」

カイリは、アイルの状況が良くないことを分かったけど、アイルには婚約者がいるので、アイルを助けることができなかった。







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