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婚約者

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シードは、加護判定で、軍神の加護があるから、騎士団に入ることになった。

オーラは薄いけど、努力をすれば強くなるので、騎士団で鍛えられていた。

毎日頑張っていたから、私は、剣術が得意になるように、強化加護を使った。
もちろん本人には内緒に。
会うたびに少しずつ、、努力をしたら効果が出るように、、、
ただ、努力がなくなると発揮できないようにした。



身長も伸びて、あの頃とは違い、騎士の中でもかっこいい方であり、令嬢達にも人気だった。

周りの騎士達にも、

「アスカ様を狙えるんじゃないか?妹なら接点はあるだろう?」

「婚約者を変えたらいいんじゃないか?家と家のつながりだろう

騎士達が、シードを煽っていた。

シードも自分とアイルは合わないと感じていた。

着飾ることもしないし、真面目だ。
可愛い方だろうけど、、アスカの方が可愛い。
アイルと違っていつも可愛くしている。
ドレスも宝石も着飾って、

あの美少女に勝てる人はいない。
何より甘え上手だ。
あの瞳はそそるものがある。 


昔の自分ならアイルとは釣り合っただろうけど、努力して、かっこいいと言われるようになった。
アスカと並んでも劣らないだろう、、、



そう考えたシードは、アスカと密会するようになった。



初めは、私との約束の前に、アスカとお茶をしていた。
私が学園から帰ってくるのを待っていたと言う言い訳。

騎士団に入ってからは、鍛錬で忙しいと言われて、1か月に一度ぐらいしか会わなかったのに、このところ頻繁に私の家にいる。

そう。全てアスカと会うために。


私が仕事でいない休日に、入り浸り、2人は関係を持ったようだ。

アスカのオーラが無くなった。
今まで濃いピンクのオーラが出ていたのに、、

とうとうと、二人が関係してしまったのね。


私と言う婚約者がいるのに、女神の加護を授かっているものがすることはではなかった。

オーラが見えにくくなっていた。
もう加護が無くなりつつあるということだ。
正確には、もう加護は無い。だけど、今までの貯めていたものを使っていくという感じ。

周りのものは、ゆっくり気がつくそうだ。
突然は無くならない。


強力な加護もちの者は、見ることはできるそう。でも、訓練は必要みたい。
私は、自然に見ることができた。
だから、アスカの加護が無くなった事もわかった。



使用人たちが私に聞こえるように話をしていた。

「アスカ様は、美貌の加護があり、とてもきれいですからね。それに美貌は永遠なわけよね。
ほっておいても、男の人がやってくるのですわ」


「シード様もアイル様の婚約者なんて可哀想ですね。」

「シード様も素敵ですわ」

「アスカ様とシード様が一緒になれば良いのに、、、」

何も知らない使用人は、2人を祝福している。
シードは、四男。騎士団にはいっているから、生活できるけど、アイルが満足するかしら?



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