55 / 73
シード婚約者
しおりを挟む
シードは、次の休みに修道院に行き、院長に、問い合わせた。
「アイルという名の女がいませんか?」
「いませんよ」
「え?」
「この前、イベントで見かけたのですが、、、」
「そー言われましても、、、」
「名前が違うかもしれない。涙ホクロがある。」
院長は、悩んでいた。
その横にいた女が言い出した。
「もしかしたら、貴族の誰かが手伝いに来たかもしれませんね。
また、調べて連絡させていただきます。
あなた様のお名前を教えてください。」
「騎士団所属のシードだと言ってもらったらわかるはずだ。」
「また連絡させて頂きます。」
シードが帰ってから、
ソプラは、院長に、
「アイルナ様のことですね。一度、連絡してみます。」
侯爵邸にソプラがアイルナに会いに来た。
「先日は、お手伝いいただきありがとうございます。こちら子供達からのお礼の品です。」
「みんな器用ね。可愛い」
「ありがとうございます。
あの、、、騎士団のシード様はお知り合いでしょうか?」
「え?」
「先日のイベントで護衛をされていて、
アイルナ様をお見かけしたようです。
ただ、アイル様と言ってみえて、、、涙ほくろがあるというのです。」
「シード様が探しているのは私だけども、会う必要ないのよ。」
ため息をついた。
そこにお兄様が入ってきた、
「先日のイベントのお礼をアイルナ様に、、、」
「これをいただいたの。」
「よかったな。アイルナ好みだな。でも、どうした?浮かない顔しているよ。」
「お兄様、、、私の元婚約者が、私に会いたいようです。」
「はあ?いまさら?なぜ?」
「護衛で、来ていたみたいで、
会いたいと、、、」
「私が対応するからここに来るように言ってくれ。」
「はい。」
シードには、この前のイベントは、侯爵家が手伝ってくださったので、侯爵家に聞いてください。修道院には、アイル様はいません。
とだけ言った。
数日後、、、
侯爵家を訪れた。
もちろん対応したのお兄様だった。
「この度は突然の訪問申し訳ありません。」
「いや。それは良いが、、、、」
「アイルと合わせて貰えませんか?
使用人にいますよね?
修道院のイベントにいたはずだ。」
修道院にいなくて、
侯爵にいるということは使用人しか考えられない。
「使用人をみんな呼んできてくれ。」
ずらっと並んだ使用人、、、
「アイルがいない。なぜ?」
「お会いしたのですか?」
「いや。声を聞いただけです。」
「そうですか。使用人にはいませんが、、、なぜ探しているのですか?」
「アイルというのは、私の婚約者なのです が、突然、姿を消したのです。」
平然と答えたシードに、お兄様はムカついていた。もちろん冷静に対処した。
「攫われたのですか?街は、治安が悪い場所でなくても、人攫いがいるみたいです。
突然いなくなったのなら、その可能性がありますね。」
「いや、、私がアイルの妹を少し優しくしたら、アイルが拗ねてしまい、私と話をしてくれなくなり、その後、家を飛び出したようです。
その後何度も探したのですが、見つからず、困っていました。
護衛についた時に、アイルの声を聞いて、修道院で、私だけを思って過ごしていたのだと思い、連れて帰ろうと思って、、、」
人攫いの可能性があるのに、、その心配をしないのか。。。
「妹様は、アスカ様でしたね。美貌の加護をお持ちの。」
「そうです。美貌の加護を持っているのです。アイルは、何も持っていないので、僻んでいました。」
そこまで蔑んで、、、
連れて帰ってどうするんだ。。。
「なぜあなたはアイル様を探しているのでしょう?あなたから、愛情を感じません。使用人には、アイルというものはいませんので、お帰りください。」
シードは渋々帰った。
「アイルという名の女がいませんか?」
「いませんよ」
「え?」
「この前、イベントで見かけたのですが、、、」
「そー言われましても、、、」
「名前が違うかもしれない。涙ホクロがある。」
院長は、悩んでいた。
その横にいた女が言い出した。
「もしかしたら、貴族の誰かが手伝いに来たかもしれませんね。
また、調べて連絡させていただきます。
あなた様のお名前を教えてください。」
「騎士団所属のシードだと言ってもらったらわかるはずだ。」
「また連絡させて頂きます。」
シードが帰ってから、
ソプラは、院長に、
「アイルナ様のことですね。一度、連絡してみます。」
侯爵邸にソプラがアイルナに会いに来た。
「先日は、お手伝いいただきありがとうございます。こちら子供達からのお礼の品です。」
「みんな器用ね。可愛い」
「ありがとうございます。
あの、、、騎士団のシード様はお知り合いでしょうか?」
「え?」
「先日のイベントで護衛をされていて、
アイルナ様をお見かけしたようです。
ただ、アイル様と言ってみえて、、、涙ほくろがあるというのです。」
「シード様が探しているのは私だけども、会う必要ないのよ。」
ため息をついた。
そこにお兄様が入ってきた、
「先日のイベントのお礼をアイルナ様に、、、」
「これをいただいたの。」
「よかったな。アイルナ好みだな。でも、どうした?浮かない顔しているよ。」
「お兄様、、、私の元婚約者が、私に会いたいようです。」
「はあ?いまさら?なぜ?」
「護衛で、来ていたみたいで、
会いたいと、、、」
「私が対応するからここに来るように言ってくれ。」
「はい。」
シードには、この前のイベントは、侯爵家が手伝ってくださったので、侯爵家に聞いてください。修道院には、アイル様はいません。
とだけ言った。
数日後、、、
侯爵家を訪れた。
もちろん対応したのお兄様だった。
「この度は突然の訪問申し訳ありません。」
「いや。それは良いが、、、、」
「アイルと合わせて貰えませんか?
使用人にいますよね?
修道院のイベントにいたはずだ。」
修道院にいなくて、
侯爵にいるということは使用人しか考えられない。
「使用人をみんな呼んできてくれ。」
ずらっと並んだ使用人、、、
「アイルがいない。なぜ?」
「お会いしたのですか?」
「いや。声を聞いただけです。」
「そうですか。使用人にはいませんが、、、なぜ探しているのですか?」
「アイルというのは、私の婚約者なのです が、突然、姿を消したのです。」
平然と答えたシードに、お兄様はムカついていた。もちろん冷静に対処した。
「攫われたのですか?街は、治安が悪い場所でなくても、人攫いがいるみたいです。
突然いなくなったのなら、その可能性がありますね。」
「いや、、私がアイルの妹を少し優しくしたら、アイルが拗ねてしまい、私と話をしてくれなくなり、その後、家を飛び出したようです。
その後何度も探したのですが、見つからず、困っていました。
護衛についた時に、アイルの声を聞いて、修道院で、私だけを思って過ごしていたのだと思い、連れて帰ろうと思って、、、」
人攫いの可能性があるのに、、その心配をしないのか。。。
「妹様は、アスカ様でしたね。美貌の加護をお持ちの。」
「そうです。美貌の加護を持っているのです。アイルは、何も持っていないので、僻んでいました。」
そこまで蔑んで、、、
連れて帰ってどうするんだ。。。
「なぜあなたはアイル様を探しているのでしょう?あなたから、愛情を感じません。使用人には、アイルというものはいませんので、お帰りください。」
シードは渋々帰った。
893
お気に入りに追加
2,222
あなたにおすすめの小説
お姉ちゃん今回も我慢してくれる?
あんころもちです
恋愛
「マリィはお姉ちゃんだろ! 妹のリリィにそのおもちゃ譲りなさい!」
「マリィ君は双子の姉なんだろ? 妹のリリィが困っているなら手伝ってやれよ」
「マリィ? いやいや無理だよ。妹のリリィの方が断然可愛いから結婚するならリリィだろ〜」
私が欲しいものをお姉ちゃんが持っていたら全部貰っていた。
代わりにいらないものは全部押し付けて、お姉ちゃんにプレゼントしてあげていた。
お姉ちゃんの婚約者様も貰ったけど、お姉ちゃんは更に位の高い公爵様との婚約が決まったらしい。
ねぇねぇお姉ちゃん公爵様も私にちょうだい?
お姉ちゃんなんだから何でも譲ってくれるよね?
【完結】返してください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと我慢をしてきた。
私が愛されていない事は感じていた。
だけど、信じたくなかった。
いつかは私を見てくれると思っていた。
妹は私から全てを奪って行った。
なにもかも、、、、信じていたあの人まで、、、
母から信じられない事実を告げられ、遂に私は家から追い出された。
もういい。
もう諦めた。
貴方達は私の家族じゃない。
私が相応しくないとしても、大事な物を取り返したい。
だから、、、、
私に全てを、、、
返してください。
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
貴妃エレーナ
無味無臭(不定期更新)
恋愛
「君は、私のことを恨んでいるか?」
後宮で暮らして数十年の月日が流れたある日のこと。国王ローレンスから突然そう聞かれた貴妃エレーナは戸惑ったように答えた。
「急に、どうされたのですか?」
「…分かるだろう、はぐらかさないでくれ。」
「恨んでなどいませんよ。あれは遠い昔のことですから。」
そう言われて、私は今まで蓋をしていた記憶を辿った。
どうやら彼は、若かりし頃に私とあの人の仲を引き裂いてしまったことを今も悔やんでいるらしい。
けれど、もう安心してほしい。
私は既に、今世ではあの人と縁がなかったんだと諦めている。
だから…
「陛下…!大変です、内乱が…」
え…?
ーーーーーーーーーーーーー
ここは、どこ?
さっきまで内乱が…
「エレーナ?」
陛下…?
でも若いわ。
バッと自分の顔を触る。
するとそこにはハリもあってモチモチとした、まるで若い頃の私の肌があった。
懐かしい空間と若い肌…まさか私、昔の時代に戻ったの?!
大好きな第一王子様、私の正体を知りたいですか? 本当に知りたいんですか?
サイコちゃん
恋愛
第一王子クライドは聖女アレクサンドラに婚約破棄を言い渡す。すると彼女はお腹にあなたの子がいると訴えた。しかしクライドは彼女と寝た覚えはない。狂言だと断じて、妹のカサンドラとの婚約を告げた。ショックを受けたアレクサンドラは消えてしまい、そのまま行方知れずとなる。その頃、クライドは我が儘なカサンドラを重たく感じていた。やがて新しい聖女レイラと恋に落ちた彼はカサンドラと別れることにする。その時、カサンドラが言った。「私……あなたに隠していたことがあるの……! 実は私の正体は……――」
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる