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シード婚約者

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シードは、次の休みに修道院に行き、院長に、問い合わせた。


「アイルという名の女がいませんか?」


「いませんよ」

「え?」


「この前、イベントで見かけたのですが、、、」


「そー言われましても、、、」


「名前が違うかもしれない。涙ホクロがある。」


院長は、悩んでいた。

その横にいた女が言い出した。


「もしかしたら、貴族の誰かが手伝いに来たかもしれませんね。
また、調べて連絡させていただきます。
あなた様のお名前を教えてください。」

「騎士団所属のシードだと言ってもらったらわかるはずだ。」


「また連絡させて頂きます。」

シードが帰ってから、  
ソプラは、院長に、
「アイルナ様のことですね。一度、連絡してみます。」


侯爵邸にソプラがアイルナに会いに来た。


「先日は、お手伝いいただきありがとうございます。こちら子供達からのお礼の品です。」


「みんな器用ね。可愛い」


「ありがとうございます。
あの、、、騎士団のシード様はお知り合いでしょうか?」

「え?」

「先日のイベントで護衛をされていて、
アイルナ様をお見かけしたようです。
ただ、アイル様と言ってみえて、、、涙ほくろがあるというのです。」


「シード様が探しているのは私だけども、会う必要ないのよ。」
ため息をついた。

そこにお兄様が入ってきた、

「先日のイベントのお礼をアイルナ様に、、、」

「これをいただいたの。」

「よかったな。アイルナ好みだな。でも、どうした?浮かない顔しているよ。」

「お兄様、、、私の元婚約者が、私に会いたいようです。」


「はあ?いまさら?なぜ?」


「護衛で、来ていたみたいで、
会いたいと、、、」


「私が対応するからここに来るように言ってくれ。」


「はい。」



シードには、この前のイベントは、侯爵家が手伝ってくださったので、侯爵家に聞いてください。修道院には、アイル様はいません。

とだけ言った。

数日後、、、
侯爵家を訪れた。


もちろん対応したのお兄様だった。

「この度は突然の訪問申し訳ありません。」


「いや。それは良いが、、、、」


「アイルと合わせて貰えませんか?
使用人にいますよね?
修道院のイベントにいたはずだ。」

修道院にいなくて、
侯爵にいるということは使用人しか考えられない。



「使用人をみんな呼んできてくれ。」


ずらっと並んだ使用人、、、

「アイルがいない。なぜ?」

「お会いしたのですか?」

「いや。声を聞いただけです。」


「そうですか。使用人いませんが、、、なぜ探しているのですか?」


「アイルというのは、私の婚約者なのです が、突然、姿を消したのです。」
平然と答えたシードに、お兄様はムカついていた。もちろん冷静に対処した。

「攫われたのですか?街は、治安が悪い場所でなくても、人攫いがいるみたいです。
突然いなくなったのなら、その可能性がありますね。」

「いや、、私がアイルの妹を少し優しくしたら、アイルが拗ねてしまい、私と話をしてくれなくなり、その後、家を飛び出したようです。


その後何度も探したのですが、見つからず、困っていました。


護衛についた時に、アイルの声を聞いて、修道院で、私だけを思って過ごしていたのだと思い、連れて帰ろうと思って、、、」

人攫いの可能性があるのに、、その心配をしないのか。。。

「妹様は、アスカ様でしたね。美貌の加護をお持ちの。」


「そうです。美貌の加護を持っているのです。アイルは、何も持っていないので、僻んでいました。」


そこまで蔑んで、、、
連れて帰ってどうするんだ。。。


「なぜあなたはアイル様を探しているのでしょう?あなたから、愛情を感じません。使用人には、アイルというものはいませんので、お帰りください。」


シードは渋々帰った。
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