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カイリとの生活
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翌朝、メイドが2名、私の部屋にやってきてくれた。
「初めまして、アイル様、
私たち、今日から、専属メイドになりますので、よろしくお願いいたします。
私がマリ、こちらが、アンナと申します」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「今から、着替えますので、その前に、ゆあみをし、体を温めてから、マッサージをします。今日は、1日、ゆっくりと体をほぐしますので、、、」
「私なんかにそんなことししていただくなんて、、申し訳なく思います。」
「アイル様。失礼ですが、少し肌が荒れておりますし、痩せすぎています。」
「申し訳ありません。わたし、、あまり食事ができなくて、、、。」
「大丈夫ですわ。私たちを信じてもらえませんか?」
「私なんかのために申し訳ありません。」
「大丈夫ですよ。まず、今日は、バラの湯船に使ってもらいましょう。」
とても、暖かくて、心もほぐされる気持ちだった。
「アイル様、目が悪いのでしょうか?」
「いえ、、、自信がなくて、、」
「なら、必要ありませんね。」
そのメガネを壊した。
「え、、、」
アイルは、不安な顔をしたけど、
「大丈夫ですわ。」
髪もトリートメントをしてもらい、とてもツヤツヤになった。
「しばらくは、毎日続けますわ」
「こんな幸せな時間毎日??わたし、、」
「これがアイル様の今のお仕事ですわ。カイリ様を、びっくりさせましょう。もっとほれさせましょう。」
一通りマッサージが終わると、お化粧をして、カイリ様が用意してくれたドレスを着させてもらった。
「カイリ様は、独占欲が、強いみたいですね。
自分の髪の色のドレスに、瞳の色の宝石。
これは今後大変かもしれませんよ。
私たちも、あんな笑顔のカイリ様を見たのは初めです。
でも、アイル様にだけですよ。そんな笑顔を見せるのは、、、」
私は嬉しかった。
昨日のドレスも綺麗だった。
今日のドレスは、カイリ様の髪の色。
よく考えたら、婚約者の髪の色の贈り物してもらったことがなかった。
シードには、何も期待しなかったし、してもらえるなんて、考えなかった。
出来上がった自分を見て、、、
「え?だれ?」
「アイル様ですよ。」
「他人ですよ、、いやっ化粧でこんなに化けるの?詐欺じゃない?」
「アイル様、、、これが普通なのですよ。妹様も化粧されていましたよね?
マッサージされていませんでしたか?」
「はい。妹と母は毎日していました。私は、勉学が忙しくて、させてもらえず、、初めての経験です。」
2人は悲しそうな顔をした。
「さあ。カイリ様に会いに行きましょう。」
職務室を訪ねると、、
「綺麗だよ。今すぐ抱きしめたいけど、我慢するね。本当に綺麗だよ。」
侍女に向かって
「ありがとう。アイルを綺麗にしてくれて」
「いえ、、アイル様は、これからもっと美しくなるとおもいます。これから、アイル様のお手伝いさせていただけると私共もとても嬉しいです。」
公爵では、今までと全く違う扱いだった。
みんなが優しい。私の周りに人が集まる。
実家とは大違いだった。
使用人方も私が話しかけると会話をしてくれる。
普通のことかもしれないけど嬉しかった。
私は、実家では1人だったし、使用人すら話をしてもらえなかったの。
それに私はまだ、正式に妻ではないし、人と接したい。と言うと、みんな普通に接してくれた。
みんなの名前を覚えたし、
毎日が楽しくて、食事が美味しくて、、たくさん食べれた。
実家では、味わえない味だった。
「カイリ様。私、、幸せです。」
「もっと幸せにならないとね。」
「あなたと一緒なら。」
「初めまして、アイル様、
私たち、今日から、専属メイドになりますので、よろしくお願いいたします。
私がマリ、こちらが、アンナと申します」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「今から、着替えますので、その前に、ゆあみをし、体を温めてから、マッサージをします。今日は、1日、ゆっくりと体をほぐしますので、、、」
「私なんかにそんなことししていただくなんて、、申し訳なく思います。」
「アイル様。失礼ですが、少し肌が荒れておりますし、痩せすぎています。」
「申し訳ありません。わたし、、あまり食事ができなくて、、、。」
「大丈夫ですわ。私たちを信じてもらえませんか?」
「私なんかのために申し訳ありません。」
「大丈夫ですよ。まず、今日は、バラの湯船に使ってもらいましょう。」
とても、暖かくて、心もほぐされる気持ちだった。
「アイル様、目が悪いのでしょうか?」
「いえ、、、自信がなくて、、」
「なら、必要ありませんね。」
そのメガネを壊した。
「え、、、」
アイルは、不安な顔をしたけど、
「大丈夫ですわ。」
髪もトリートメントをしてもらい、とてもツヤツヤになった。
「しばらくは、毎日続けますわ」
「こんな幸せな時間毎日??わたし、、」
「これがアイル様の今のお仕事ですわ。カイリ様を、びっくりさせましょう。もっとほれさせましょう。」
一通りマッサージが終わると、お化粧をして、カイリ様が用意してくれたドレスを着させてもらった。
「カイリ様は、独占欲が、強いみたいですね。
自分の髪の色のドレスに、瞳の色の宝石。
これは今後大変かもしれませんよ。
私たちも、あんな笑顔のカイリ様を見たのは初めです。
でも、アイル様にだけですよ。そんな笑顔を見せるのは、、、」
私は嬉しかった。
昨日のドレスも綺麗だった。
今日のドレスは、カイリ様の髪の色。
よく考えたら、婚約者の髪の色の贈り物してもらったことがなかった。
シードには、何も期待しなかったし、してもらえるなんて、考えなかった。
出来上がった自分を見て、、、
「え?だれ?」
「アイル様ですよ。」
「他人ですよ、、いやっ化粧でこんなに化けるの?詐欺じゃない?」
「アイル様、、、これが普通なのですよ。妹様も化粧されていましたよね?
マッサージされていませんでしたか?」
「はい。妹と母は毎日していました。私は、勉学が忙しくて、させてもらえず、、初めての経験です。」
2人は悲しそうな顔をした。
「さあ。カイリ様に会いに行きましょう。」
職務室を訪ねると、、
「綺麗だよ。今すぐ抱きしめたいけど、我慢するね。本当に綺麗だよ。」
侍女に向かって
「ありがとう。アイルを綺麗にしてくれて」
「いえ、、アイル様は、これからもっと美しくなるとおもいます。これから、アイル様のお手伝いさせていただけると私共もとても嬉しいです。」
公爵では、今までと全く違う扱いだった。
みんなが優しい。私の周りに人が集まる。
実家とは大違いだった。
使用人方も私が話しかけると会話をしてくれる。
普通のことかもしれないけど嬉しかった。
私は、実家では1人だったし、使用人すら話をしてもらえなかったの。
それに私はまだ、正式に妻ではないし、人と接したい。と言うと、みんな普通に接してくれた。
みんなの名前を覚えたし、
毎日が楽しくて、食事が美味しくて、、たくさん食べれた。
実家では、味わえない味だった。
「カイリ様。私、、幸せです。」
「もっと幸せにならないとね。」
「あなたと一緒なら。」
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