【完結】5好きな人のために、出来ること

家族

父と弟が、やってきた。
なぜか？義母も。　　

お祝いで来るわけないし。
なぜなのかしら？

リオンは、風邪気味ということにし、会わせないようにした。


「エリーナ。元気か？」

「はい。」

「お義父様。お久しぶりです。前回、私のいない時に、みえたそうで、、」

「ああ。。町の噂が心配でな。2人はどうなのだ？」

「心配入りません。仲良くやっていますよ。」

「そうか。それは良かった。安心した。」

「町の噂は、いつも間違っていますから、信用しないでください。私たちは、大丈夫ですから。それで、本題は？」

「事業についてだが、もう少し取り分を多くしてほしい。嫁の実家として、みんなと同じでは、、、」


「なぜ？嫁の実家だけで、そんな優遇しないといけない？共同出資という事は初めから言ってありますよね？」

「嫁ですよ。」

「その立場にあぐらをかいていないか？歩合制になってるんだから、いくらでも稼げるよ。」

「エリーナ。。貴方も嫁の立場として、きちんと話をしなさい。」
義母が私に話を振ってきた。

「申し訳ございません。事業の話は私はわかひませんので、、、」

「何を言ってるの。何のために嫁がせたと思ってるの？」

「？」

「お金で今の立場があるのは、わかってるの？私たちが出したのよ。私たちのためになってもらわないと困るわ。」

義母が私を見下した顔をしながら言う。

「えーと？あなた方も、お金で妻の立場を買ったと思ってるのですか？」

「もちろん。事業に、多額の出資をし、エリーナと婚約する事になった。妻の立場だから、共同メンバーになったと認識しておますわ。ねぇ。あなた。」

「そうだな。多額の出資をし、婚約者になった事は間違いない。」

「だから、エリーナが、そう思ったわけか。納得だな。
エリーナもしっかり聞いていてな。

はっきり申し上げます。
エリーナを見つけたのは、母上だ。
俺には合うと思っていたそうだ。
出資は、餌だ。
見事に飛びついてくれたから、すんなりエリーナを手に入れることができた。
俺にとって、エリーナが手に入るなら、どんな理由でもかまわなかったから、肯定も否定も今までしてこなかった。

うちは、貧乏じゃないぞ。
なぜか？世間のみんなは、うちが貧乏と思うんだろうな？
多額出資と言ってるけど、うちにとっては、はした金だよ。
共同事業の件は、うちばかりが儲かってはいけないから、信用ある者にも分け与えようとなったわけだ。
歩合制にしたのは、稼ぐ気があるものは今以上に儲けれるようになっている。」


「え？そんな、、、」

「今まで、立場が上だと思ってたようだね。」シアン様は、笑っていた。


「お義父さん。エリーナのことあまり可愛がってないよな。お義母さんは特に。」

「そんなことない。可愛い娘だ。」

「いや。ここに嫁いでから、来たのは、今日で2回目だな。
お義母さんは、初めてなのに、一度もエリーナと話をしていない。」

「後でゆっくりと、、、」