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夕食のこと

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「さぁ。。帰って、夕食を食べようかぁ、リーナ」

「あの。旦那様。一つ伝えないといけないことがあるんです。。
私、、、夕食が食べれないんです。」

「え?」


「実家にいる時から、夕食は、食べてないんです。
食べなくても、生きていけたので、、、」

「リーナ?どうゆうこと?」 





「私は、義母とは、1人、血のつながらないから、可愛くないんだと思います。
ある日の夕食の時、珍しく義母が、食事を作ったのです。
みんなが美味しいと食べている中、私のだけ、油だらけの肉に芯の野菜のものに、味が濃かった。
明らかに私だけ違った食事だったの。
それから、シェフも同じようにしてきて、私だけが、違うものを食べないといけなくなったの。
そのうち、、受け付けなくなったから、
回避するために、図書館に行き、閉館までいて、食事の時間に間に合わないようにした。

でも仕方ないのかなと、、私なんて、役に立たないし、」

「お義父さんとは?」

「父も、シアン様と結婚したことで、厄介者を片付けることができたと思ってるんじゃないかな?出産したこと実家からなんか言ってきました?」

「俺は、何も聞いていないが、父上がきいてるんじゃないか?」

「侯爵家へのお祝いはあるとしてもわたしにはないとおもう。
普段から父と会話もしない。妹のが好きみたい。」

「そんなことないんじゃないか?実の娘だろ。」

「でも、前の妻の娘だから、、実際に聞いたの、、妹たちのが可愛い。って、、だから、その話を聞いてから、夕食の空間がダメになってきて、食べれなくなったの、、、」

「そのことは、知ってる人はいるの?」

「いないんじゃないかな?私も相談していないし、ドレスを買ってもらったこともないから、痩せていても知らないでしょ。使用人達も、美味しい奥様の料理を食べないなんて信じられない。
我儘なのね。って言ってたから、
私のことは、誰も気にしていないとおもう。」

「うちにいるときは?」

「ごめんなさい。バレないように、もどしていました。」

「なぜ言わなかった。」

「せっかく出してもらってる夕食食べないと。。
一応飲み込めたんだけど、、、そのあとやっぱり無理でもどしてしまったの。
もちろん誰も知らない。知られないようにもどしてたから、、、

これ以上、シアン様に嫌われたくなかったし、迷惑かけれなかったの。

妊婦の時は、味覚も変わったし、子供のために食べれてた。子供の必要な栄養はたくさん取った。

でも出産後また、戻ってしまった、、、、

「どうしてもうけつけなくて、、、」

「ごめんなさい。嫌ですよね。。」

「ああ。嫌だ。
リーナが、その事を隠してたことが嫌だ。
一番はそれに気が付かなかった事が一番嫌だ。。
ごめん。何も気が付かないで、、、」

「私が気が付かれないようにしたから、、必死で。」



「ちゃんと話をしてくれてありがとう。それはうれしい。
リーナが、食べれるものからにしよう。
無理をせずに。自由にな。」

「でも、、面倒に、、」

「リーナ。実家じゃない。リーナは、甘えることを覚えなよ。
俺には、わがまま言っていい。。今までの分、甘やかしたい。」

「あと、もう少し太ってほしい。産後も痩せたよね?
心配なんだ。抱き潰れないか。。」

「?」

「医師から抱いてもいいと許可をもらったから。」

「、、、」

「とにかく一緒に食べよう、楽しくね。」


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