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【斬首】
しおりを挟む魍魎の屋形に三人で信長の見舞に来た信行達…出迎えた信長は、生気に満ちている。
「兄上…お身体の方はもうよろしいのですか?御病気と聞き駆けつけましたが……」
釈然としない信行の言葉を無視して信長が御前を呼び出す…
「母上、信行が見舞に来てくれましたよ」
「まぁ信行、わざわさ来てくれたの」
「…これは、どう言う事だ? 兄上が病気だと聞いて見舞に来たのだが…」
困惑する信行を見て慌てる御前だが、時すでに遅しだ…勝家が突然立ち上がり号令を掛けた!
「出会えぇー!!」
刀を持った家臣達が現れ信行と蔵人を取り押さえる! 勝家の裏切りに怒り怒鳴る信行!!
「勝家ぇー!きさまぁ謀ったなぁー!!!」
すかさず、信長が場を仕切る。
「黙れ信行! 二度に渡り私の暗殺を企むとは……母上ぇ~! これはもう殺すしか無いねぇ~しかた無いよねぇ~!」
御前は悲痛な叫びで信行の命乞いをするが、信長は高笑いでその様を見て家臣に命令を下す!!
どうか!!!!
どうがぁ!!!
お助け~ くだざいぃ~!!!
アッハハハァハッハハ!!!
「しかた無いな~これは… 二度目だからねぇ~!しかた 無いなぁ~!コ・ロ・スしか 無いよぉ~~!!
く・び・を・き・れ~~~!!!!!」
御前の目の前で信行の首がはねられた!
ザシュッ
叫ぶ御前…
ギャアァァ~~~!!!!!!
アァ~ギャアァ~~!!
ガアァ~!!!
首のない胴体から
噴水の様に血が吹き出す!!
その血を浴びながら…
拾い上げた 信行の頭を
つなげようと
叫びながら
胴体に押し付ける御前…
もはや正気では無い!
「御前、貴女はこの暗殺計画に無関係のようね…んっ……?
聞いてる?
あぁ… もう何も分かりそうも無いけど…
貴女は…このまま一生不幸な女として、
そのイカれた頭で
生き恥を晒してなさいフフフッ」
こうして家督争いを残虐に終らせた信長は、尾張全土を制して尾張国の支配者に君臨すると、独裁者振りにも拍車が掛かり残虐性を増幅させて魔王はさらに邪悪になる。
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