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序章

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「それで他のスキルだが…5つ選ばせてやろう。よく考えるがいい」

5つか…。
アイテムを無制限に収納できて時間が経過しない亜空間の便利なインベントリ、物や人のステータスを見れる鑑定は確定として、あと3つはどうしよう。

小さな火や水を出したり汚れを綺麗にしたりする生活魔法は恐らく魔法適性に備わってるだろうし、他に便利なものといえば…採取とか錬金スキル?

うん、敵や求めてるアイテムの位置がわかるサーチスキルと採取スキル、それと錬金スキルにしよう。手に職がついていると生きやすいし。

「決まったようだな。では【インベントリ】【鑑定】【サーチ】【採取】【錬金】スキルの加護を授けよう」

そう言って神はどこからともなく現れた光の玉に手を当てる。すると玉は淡い光を発し、やがて収まった。

「容姿は私の好きにさせてもらおう。このくらいの遊びは許されるだろう?」

神は光の玉を何やら弄っている。
異世界転生させてもらうのだから見た目は文句言えないか。しかし嫌な予感がする。

「よし、これでいいか。次にステータスだ。ステータスオープンと唱えてみろ」

「は、はい。ステータスオープン!」

するとブォン、と音を立てて目の前に青い半透明のウィンドウが現れた。



進藤晃 25歳 男 無職

HP1000 MP1000
攻撃50
防御40
魔力30
精神25
器用50
敏捷50
幸運20

と書かれていた。

「基本的に一般人はHPとMPは5000が上限、その他は300が上限だ。職種によって上限値は変わるがな。今のステータスは同じ年齢の一般的な村人って感じだな。なりたい職業はあるか?職業によってステータスに補正値がかかるぞ」

「えっ、そうなんですか。それなら錬金術師と魔法使いの併用はできますか?」

「できるぞ。錬金術師と魔法使いの職業をつけるとステータスはこんな感じになる」


進藤晃 25歳 男 
魔法使い、錬金術師

HP1000 MP2000
攻撃50
防御40
魔力70
精神65
器用80
敏捷50
幸運30


おおっ、ちょっとずつステータスが上がってる!

「それから…性の神である私の加護を授けよう」

そう言って神はニヤリと笑った。
…性の神!?とんでもない神がいたもんだ。
しかし先ほどの行動を思い返して納得する。

「その加護はどんな効果が?」

「人や動物、魔物なんかに性的に好かれるようになる上、感度が上がり、同性愛に抵抗がなくなる」

「ロクでもねぇなおい!!」

「ははは、先程は邪魔されたからな。この加護を授けてアスティアエレクで性的な目に遭ってるところを見物させてもらおう」

「おいやめろ!!」

俺の訴えも虚しく神は光の玉に加護を打ち込む。これで俺の転生の準備はできたようだ。

「そうだ。何かあったら教会を訪ねるといい。フェラチオ一回で相談に乗ってやろう」

「ぜってぇ行かねぇ!!」

そう叫ぶと、神はクスクスと笑った。
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