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第4話 クラーラとの会話
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俺は一度荷物を置いたあと、改めて校長室に向かっていた。ついさっき、クラーラに呼び出されたからな。話の内容は察しがつくが、とにかく行ってみるかね。
「ソラ・シュトラウス教官であります」
「入りたまえ」
俺はドアをノックしてから、校長室の中に入った。するとそこには、机に向かって難しい顔で書類に目を通しているクラーラ。まだ二十四歳だってのに、そんな苦労してたんじゃすぐに老けちまうぞ。
「何の用件でありますか」
「足が辛いだろう、座っておけ」
「はっ」
促されるまま、俺は近くのソファに腰を落ち着けた。クラーラも書類仕事を切り上げ、俺とテーブルを挟んだ向かいのソファに座る。相変わらず怖い顔してんなあ。
「貴様、呼び出された理由は分かっているな?」
「はっ。春のボーナスであります」
「そんなわけあるか!」
「では何の用でありますか」
「……昨日、王国の空襲があったのは貴様も知っているだろう?」
「それがどうされたのですか」
「敵の航空魔術師に対し、正体不明の魔術師が出撃。四人を撃墜し、残った一人を我が領空から追い払ったのだ」
「へえ、凄腕の魔術師がいたものでありますね」
「とぼけるな!!」
クラーラはドンとテーブルを叩いた。置いてあった花瓶が揺れ、張ってあった水がちゃぷちゃぷと音を立てている。いい加減、敬語ってのも飽きてきたしな。
「クラーラ、何が不満なんだよ」
「軍の方では『英雄復活』と噂になっている。……既に王国にも知られているようだ」
「別にいいじゃないか、言わせておけば」
「貴様、自分の立場を分かっているのか!!」
クラーラは再び大声を張り上げた。何をそんなに怒っているんだろう。俺が飛んでいなければ、工場は全て焼き尽くされていたんだ。どれだけの被害が出たのか想像も出来ない。
「そもそも守りが手薄なんだよ。この街は国境に近いくせに、まともな魔術師の配置がなかったじゃないか」
「航空魔術師は他の地域に張り付かせているし、そもそもレムシャイトに空襲なんて前例がない。貴様も分かっているだろう」
「だからって、実際に飛んでくるまで空襲警報が無かったってのはどうなんだ」
「本当は来週から対空魔法を使える魔術師が配置されるはずだったんだ。まさかこんなに早く状況が変わるとは思っていなかったのだ」
やはり軍としても想定外だったのか。どちらにせよ、ここレムシャイトという街が王国の標的になったのは恐らく初めてのことだ。最近はいろいろと不穏な噂が立っているが、今回の空襲もその一環なのか?
「王国で何かあったのか?」
「まだ詳しい情報は得られていないが、王室内の勢力図がかなり動いたらしい。向こうの動きが活発化している」
「そうか。なかなか物騒だな」
「それなのに――貴様という奴はッ!」
またまたクラーラは大声を出し、テーブルを叩いた。花瓶の水が零れ、花がゆらゆらと揺らめいている。
「貴様の復活は我が方を不利に陥れるのだぞッ!」
「分かってるよ。派手に動くなって言いたいんだろう?」
「向こうにとって貴様は恐るべき戦力なのだ。軍備を増強するにはうってつけの理由になる」
「恐るべき戦力、ねえ……」
四年前、俺は「ヘルネの戦い」で大怪我を負って前線を退くこととなった。その後すぐに王国から停戦の申し入れがあり、我が帝国はそれを受け入れた。しかし仮に向こうが俺を「恐るべき戦力」だと思っているなら、それは不可解なことなのだ。俺が落ちたとなれば、むしろ絶好機とばかりに攻勢を強めたはずだろう。実際に王国が俺のことをどう思っているかなど、分かりはしないがな。
「そもそもだ。貴様、その足でどうやって空を飛んだのだ?」
「えっ?」
「貴様が引退したのは、その大怪我が理由だったはずだ。それなのにいったいどうやって」
「たまたまだよ。たまたま」
「……何か隠しているな?」
「いや、何も?」
「やましいことがあるなら早く言え。……貴様が考えているより、事態ははるかに深刻なのだ」
「はっ?」
クラーラは静かにそう言った。たしかに、こんな街の空襲に航空魔術師を駆り出してきた時点で普通ではない。王国内では既に戦争への機運が高まっているということなのか。
「貴様にはこう言えば分かるだろう。……既にジェルマン・バロンが動いている」
「何っ……!?」
俺は右足のことも忘れて、思わず立ち上がってしまった。ジェルマンという名を忘れたことはない。そいつは――俺の右足を焼いた張本人なのだから。
「貴様が動けば、奴も動く。当然のことだ」
「ジェルマンは前線にいるはずだろう? そんな馬鹿な」
「王国の魔術師でお前と戦えるのは奴しかいない。今朝の情報によれば、ジェルマンの部下が前線を離脱したらしいのだ」
「……王国では、既に俺が復活したことになっているのか」
「恐らくな。向こうは血眼になって貴様を探すぞ」
あの時は、ただ敵の航空魔術師を撃ち落とすことしか考えていなかった。が……思った以上に影響を及ぼしていたようだな。しかし工場を焼かれたらそれはそれで問題だったわけで、間違った選択だったとは思っていない。
「悪かったよ、クラーラ。しばらくはじっとしていることにするよ」
「そうしてくれ。来週には対空魔法を撃てる魔術師が到着するのだ、仮に空襲があっても貴様が出る必要はない」
「ああ。じゃあ、授業があるからこの辺で失礼する」
「おいっ、話はまだ――」
俺は杖をつきながら、校長室を出たのであった。さてさて、教室に行かないとな。お、廊下の向こうにいるのはエレナじゃないか。
「あー、ソラせんせーだっ!」
「おい、もう授業の時間だぞ」
「せんせーこそ、校長に怒られてたんでしょー?」
「まあ、そんなところだ。お前はどうしてここに?」
「保健室で魔法診断! 私だけまだ受けてなかったの!」
うちの学校は軍の学校だから、入学後には各生徒の魔力の特性を細かく調べることになっている。もちろん入学試験にも身体検査はあるのだが、その時にはせいぜい魔力量くらいしか調べないのだ。
「そうか。お前は集団検査の日に休んでたんだったな」
「そう! 弟が風邪引いた日だったの!」
「看病してたってわけだな。魔法の検査結果はいつ出るんだ?」
「しばらくかかるんだって!」
エレナはまだ入学したばかりなので、実際に魔法を使っているところは見たことがない。入試に通るくらいの魔力量だから、それなりには強力な魔法を使えるはずだが。でもまあ、普段から呑気な奴だしなあ……。
「あー、私に悪いこと考えてたでしょーっ!」
「えっ?」
「どうせ『アホの子』だとか、『貧乏の子』とか思ったんでしょ!」
「いや、そんなことは」
「顔に書いてあるもん! せんせーのろくでなし!」
「おいおい、勘弁してくれよ」
「じゃあねー、教室で待ってるよーっ!」
そう言って、エレナは廊下を駆け出していった。ちくしょう、俺は必死に杖ついて歩いてるってのによお。
俺は廊下を進みながら、クラーラとの会話を反芻していた。王国内の政変、昨日の空襲、そしてジェルマンの動き。……どれも気になるが、今さらどうなるってことでもないしな。
教室に入ると、生徒たちが一斉にこちらを見てきた。よし、一時間目の始まりだ。とにもかくにも、俺の為すべきことは生徒たちに授業をすることだ。俺の立場はあくまで「レムシャイト女子魔術学校」の教官。それ以上でもそれ以下でもないのだからな――
「ソラ・シュトラウス教官であります」
「入りたまえ」
俺はドアをノックしてから、校長室の中に入った。するとそこには、机に向かって難しい顔で書類に目を通しているクラーラ。まだ二十四歳だってのに、そんな苦労してたんじゃすぐに老けちまうぞ。
「何の用件でありますか」
「足が辛いだろう、座っておけ」
「はっ」
促されるまま、俺は近くのソファに腰を落ち着けた。クラーラも書類仕事を切り上げ、俺とテーブルを挟んだ向かいのソファに座る。相変わらず怖い顔してんなあ。
「貴様、呼び出された理由は分かっているな?」
「はっ。春のボーナスであります」
「そんなわけあるか!」
「では何の用でありますか」
「……昨日、王国の空襲があったのは貴様も知っているだろう?」
「それがどうされたのですか」
「敵の航空魔術師に対し、正体不明の魔術師が出撃。四人を撃墜し、残った一人を我が領空から追い払ったのだ」
「へえ、凄腕の魔術師がいたものでありますね」
「とぼけるな!!」
クラーラはドンとテーブルを叩いた。置いてあった花瓶が揺れ、張ってあった水がちゃぷちゃぷと音を立てている。いい加減、敬語ってのも飽きてきたしな。
「クラーラ、何が不満なんだよ」
「軍の方では『英雄復活』と噂になっている。……既に王国にも知られているようだ」
「別にいいじゃないか、言わせておけば」
「貴様、自分の立場を分かっているのか!!」
クラーラは再び大声を張り上げた。何をそんなに怒っているんだろう。俺が飛んでいなければ、工場は全て焼き尽くされていたんだ。どれだけの被害が出たのか想像も出来ない。
「そもそも守りが手薄なんだよ。この街は国境に近いくせに、まともな魔術師の配置がなかったじゃないか」
「航空魔術師は他の地域に張り付かせているし、そもそもレムシャイトに空襲なんて前例がない。貴様も分かっているだろう」
「だからって、実際に飛んでくるまで空襲警報が無かったってのはどうなんだ」
「本当は来週から対空魔法を使える魔術師が配置されるはずだったんだ。まさかこんなに早く状況が変わるとは思っていなかったのだ」
やはり軍としても想定外だったのか。どちらにせよ、ここレムシャイトという街が王国の標的になったのは恐らく初めてのことだ。最近はいろいろと不穏な噂が立っているが、今回の空襲もその一環なのか?
「王国で何かあったのか?」
「まだ詳しい情報は得られていないが、王室内の勢力図がかなり動いたらしい。向こうの動きが活発化している」
「そうか。なかなか物騒だな」
「それなのに――貴様という奴はッ!」
またまたクラーラは大声を出し、テーブルを叩いた。花瓶の水が零れ、花がゆらゆらと揺らめいている。
「貴様の復活は我が方を不利に陥れるのだぞッ!」
「分かってるよ。派手に動くなって言いたいんだろう?」
「向こうにとって貴様は恐るべき戦力なのだ。軍備を増強するにはうってつけの理由になる」
「恐るべき戦力、ねえ……」
四年前、俺は「ヘルネの戦い」で大怪我を負って前線を退くこととなった。その後すぐに王国から停戦の申し入れがあり、我が帝国はそれを受け入れた。しかし仮に向こうが俺を「恐るべき戦力」だと思っているなら、それは不可解なことなのだ。俺が落ちたとなれば、むしろ絶好機とばかりに攻勢を強めたはずだろう。実際に王国が俺のことをどう思っているかなど、分かりはしないがな。
「そもそもだ。貴様、その足でどうやって空を飛んだのだ?」
「えっ?」
「貴様が引退したのは、その大怪我が理由だったはずだ。それなのにいったいどうやって」
「たまたまだよ。たまたま」
「……何か隠しているな?」
「いや、何も?」
「やましいことがあるなら早く言え。……貴様が考えているより、事態ははるかに深刻なのだ」
「はっ?」
クラーラは静かにそう言った。たしかに、こんな街の空襲に航空魔術師を駆り出してきた時点で普通ではない。王国内では既に戦争への機運が高まっているということなのか。
「貴様にはこう言えば分かるだろう。……既にジェルマン・バロンが動いている」
「何っ……!?」
俺は右足のことも忘れて、思わず立ち上がってしまった。ジェルマンという名を忘れたことはない。そいつは――俺の右足を焼いた張本人なのだから。
「貴様が動けば、奴も動く。当然のことだ」
「ジェルマンは前線にいるはずだろう? そんな馬鹿な」
「王国の魔術師でお前と戦えるのは奴しかいない。今朝の情報によれば、ジェルマンの部下が前線を離脱したらしいのだ」
「……王国では、既に俺が復活したことになっているのか」
「恐らくな。向こうは血眼になって貴様を探すぞ」
あの時は、ただ敵の航空魔術師を撃ち落とすことしか考えていなかった。が……思った以上に影響を及ぼしていたようだな。しかし工場を焼かれたらそれはそれで問題だったわけで、間違った選択だったとは思っていない。
「悪かったよ、クラーラ。しばらくはじっとしていることにするよ」
「そうしてくれ。来週には対空魔法を撃てる魔術師が到着するのだ、仮に空襲があっても貴様が出る必要はない」
「ああ。じゃあ、授業があるからこの辺で失礼する」
「おいっ、話はまだ――」
俺は杖をつきながら、校長室を出たのであった。さてさて、教室に行かないとな。お、廊下の向こうにいるのはエレナじゃないか。
「あー、ソラせんせーだっ!」
「おい、もう授業の時間だぞ」
「せんせーこそ、校長に怒られてたんでしょー?」
「まあ、そんなところだ。お前はどうしてここに?」
「保健室で魔法診断! 私だけまだ受けてなかったの!」
うちの学校は軍の学校だから、入学後には各生徒の魔力の特性を細かく調べることになっている。もちろん入学試験にも身体検査はあるのだが、その時にはせいぜい魔力量くらいしか調べないのだ。
「そうか。お前は集団検査の日に休んでたんだったな」
「そう! 弟が風邪引いた日だったの!」
「看病してたってわけだな。魔法の検査結果はいつ出るんだ?」
「しばらくかかるんだって!」
エレナはまだ入学したばかりなので、実際に魔法を使っているところは見たことがない。入試に通るくらいの魔力量だから、それなりには強力な魔法を使えるはずだが。でもまあ、普段から呑気な奴だしなあ……。
「あー、私に悪いこと考えてたでしょーっ!」
「えっ?」
「どうせ『アホの子』だとか、『貧乏の子』とか思ったんでしょ!」
「いや、そんなことは」
「顔に書いてあるもん! せんせーのろくでなし!」
「おいおい、勘弁してくれよ」
「じゃあねー、教室で待ってるよーっ!」
そう言って、エレナは廊下を駆け出していった。ちくしょう、俺は必死に杖ついて歩いてるってのによお。
俺は廊下を進みながら、クラーラとの会話を反芻していた。王国内の政変、昨日の空襲、そしてジェルマンの動き。……どれも気になるが、今さらどうなるってことでもないしな。
教室に入ると、生徒たちが一斉にこちらを見てきた。よし、一時間目の始まりだ。とにもかくにも、俺の為すべきことは生徒たちに授業をすることだ。俺の立場はあくまで「レムシャイト女子魔術学校」の教官。それ以上でもそれ以下でもないのだからな――
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