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あとがき的なもの
ヌードフォトの時代(3)
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本編『ヌードフォト』の時代を語るあとがきのようなもの3回目は日本にクラブミュージックが入って来たときの他の音楽の状況を語ろうと思います。
それは1990年あたりのことかと思います。この「あとがきのようなもの」の2回目でも書かせてもらったように、ちょうどバブルの崩壊前夜、まだ日本では夜遊びで踊るための場所といえばディスコと呼ばれ、かかっているのはユーロビートという時代の頃のことでした。しかし、スーツを着てゴージャスな設備の中で踊るディスコに変わって、海外ではクラブという形態が主になっている。いやレイブという野外で踊るパーティがばんばんと行われている。ハウスミュージックというダンスミュージックがきているらしい……。日本でもその数年前からダンスミュージックに新しい潮流が来ているらしいという話が入り始めていたのを覚えています。とはいえ、それはインターネットもまだ一般化する前(*1)のこと。特に最新のナイトライフに詳しい訳でもない、当時の自分のようなものの情報源は音楽雑誌などを通じてとなるのでした。
当時の自分——ニューウェイブ好きのロックファンでした。ロックの歴史、黒人の音楽とみなされたロックンロールがプレスリー、ビートルズと続く大スターの誕生により白人の若者、そして世界の若者の音楽へと変わる。そしてその音楽性を高める中で、プログレッシブロックに代表される高度な演奏技術が必要なものに変わり若者が衝動のまま始められるような音楽ではなくなっていく。その中で起きたパンクムーブメント、演奏技術がなくても——いや無い方が——衝動をそのままに表現できるそんな音楽のブームのあとに「何をやっても良い」というニューウェイブ——新たな潮流——の中で生まれた音楽に私は耽溺していました。独立系インディーズレーベルを中心に趣味の合う少数の人々に向けて提供される音楽。それはパンクの荒々しいロックを引き継ぐものから、前衛現代音楽のようなもの、過激なノイズミュージック、まるで天上から舞い降りたかのような耽美的音楽、様々な可能性が薄暗いレコード屋のすみに転がっていたのでした。
そんな風に自分の好む音楽の世界がいつまでも続いていくと考えていた自分でしたが、1980年代も終わりとなるころに、レコード屋の棚に異変が起こり始めます。明らかにダンスミュージックの比率が大きくなっていったのです。元々、ニューウェイブの中には、シンセサイザーを使ったエレクトリックミュージックを志向しているバンドを中心に、一定比率でダンスミュージックを演奏する者たちが存在しました。有名なところではニューオーダーやディペッシュモードなど。ユーロビートの形を取りながらパンク/ニューウェイブの音楽性も織り込んでロックファンの心も掴みながらダンスミュージックを求めるメジャーシーンにも食い込むような立ち位置を獲得していたバンドです。しかし、そんなニューウェイブの可能性追求の中でできたダンスミュージックとは違う、ダンスミュージックのなかで生まれ逆にニューウェイブなどの音楽も取り込んだ生粋のダンスミュージックがレコード屋の棚に並ぶようになったのでした。
ハウスミュージックでした。
前述のように、日本にそのアメリカ生まれのダンスミュージックが実際に入ってくる前にもその情報は入り始めていました。それはイギリスに渡ったハウスミュージックが、その地でセカンドサマー・オブ・ラブ(*2)を起こしてからならなおさらのこと。ロックもストーン・ローゼズのブレイクに見るように、明らかに新世代のタンスカルチャーの中からスターが生まれ始め、日本にもクラブという形態のダンスカルチャー——日本での野外レイブ(*3の一般化まではもう少し時間がかかります——が生まれ始めていた頃。単に自分のようなレコードを中心に音源に触れていたような男が時代の変化に気づいたのがやっとその頃だったのでしょう。日本でも、伝説の芝浦ゴールドを始めとしてクラブという形態のダンスフロアがつぎつぎにオープンしていって、時代は変わっていくところだったのです。
しかし、場所が地方都市となると時代の移り変わりはもう少し待たなければならない。具体的には自分が当時住んでいた仙台のことを念頭に置いて語っているのですか、東京に比べゆっくりと時が流れるそんな場所であれば、そのスピードでなければとどまれないものがそこにある。
ヌードフォトのあとがきのようなもの、次回はそんな仙台のクラブ、作中のSのモデルとしたshapaniのことを語ろうと思います。
(*1)大学や研究機関用ネットワークであったインターネットが一般に商用開放されたのは1990年台半ばを過ぎてのことですので、それまでの間の音楽情報は専門誌や口コミで仕入れるしかない状態でした。ネットワークを通じて情報を仕入れる方法としては、特定のサーバに電話回線を通じてログインするパソコン通信と言うものもあり、そこでの音楽情報共有というのもそれなりの規模で行われていましたが、かなり限定されたものでした。ただパソコンとの親和性が高かったのか、テクノ系は比較的情報交流が盛んだったですね。
(*2)セカンドサマー・オブ・ラブの名前の通り、2回目の「愛の夏」です。1回目は1960年台のロック革命。ロックのフェスなどを通じて人々が互いに慈愛を感じ合いともにあろうという理想のもとに、有名なウッドストックコンサートを頂点に盛り上がったムーブメントですが、オルタモントの悲劇で知られるローリング・ストーンズのコンサートでの死亡事件などを気に収束してった一度目の夏ですが、その復活がイギリスでの野外レイブ——ダンスミュージックをかけながら野外で踊る——の大ブームにより起きた。これがセカンドサマー・オブ・ラブです。これも数年でいろいろな問題をおこしたり規制をうけたりして収束していくのですが、ダンスミュージックでの野外パーティそのものはしっかりと許可を受けそのあとも継続して行きます。日本でも1990年代半ばから数多く開かれるようになっています。
(*3)レイブとは「ばかさわぎ」の意味で、ダンスミュージックの文脈では野外で大人数があつまって踊るパーティのことを差すことが多いかと思います。室内でも大きなホールでのパーティなどにはつかわれる。つまり日本語でわかりやすく言うと「祭り」ですね。祝祭感のある大騒ぎと思えば良いでしょう。それは自然と野外であることが多くなると。日本ではこのレイブ、特に野外での開催は、ダンスミュージックそのものがアンダーグラウンドで世間一般からは奇異に見えたこともあるのかと思いますが、クラブが一般化したあともしばらくはごくごく一部でゲリラ的に開催されるのみで、その様子がゴシップ写真誌に面白おかしくのせられたりするしまつでしたが、富士山の麓の遊園地で行われた、「ナチュラル・ハイ」「レインボー2000」あたりを期に、あちらこちらで野外パーティが行われていくようになりました。日本人夏祭り好きですからね。
それは1990年あたりのことかと思います。この「あとがきのようなもの」の2回目でも書かせてもらったように、ちょうどバブルの崩壊前夜、まだ日本では夜遊びで踊るための場所といえばディスコと呼ばれ、かかっているのはユーロビートという時代の頃のことでした。しかし、スーツを着てゴージャスな設備の中で踊るディスコに変わって、海外ではクラブという形態が主になっている。いやレイブという野外で踊るパーティがばんばんと行われている。ハウスミュージックというダンスミュージックがきているらしい……。日本でもその数年前からダンスミュージックに新しい潮流が来ているらしいという話が入り始めていたのを覚えています。とはいえ、それはインターネットもまだ一般化する前(*1)のこと。特に最新のナイトライフに詳しい訳でもない、当時の自分のようなものの情報源は音楽雑誌などを通じてとなるのでした。
当時の自分——ニューウェイブ好きのロックファンでした。ロックの歴史、黒人の音楽とみなされたロックンロールがプレスリー、ビートルズと続く大スターの誕生により白人の若者、そして世界の若者の音楽へと変わる。そしてその音楽性を高める中で、プログレッシブロックに代表される高度な演奏技術が必要なものに変わり若者が衝動のまま始められるような音楽ではなくなっていく。その中で起きたパンクムーブメント、演奏技術がなくても——いや無い方が——衝動をそのままに表現できるそんな音楽のブームのあとに「何をやっても良い」というニューウェイブ——新たな潮流——の中で生まれた音楽に私は耽溺していました。独立系インディーズレーベルを中心に趣味の合う少数の人々に向けて提供される音楽。それはパンクの荒々しいロックを引き継ぐものから、前衛現代音楽のようなもの、過激なノイズミュージック、まるで天上から舞い降りたかのような耽美的音楽、様々な可能性が薄暗いレコード屋のすみに転がっていたのでした。
そんな風に自分の好む音楽の世界がいつまでも続いていくと考えていた自分でしたが、1980年代も終わりとなるころに、レコード屋の棚に異変が起こり始めます。明らかにダンスミュージックの比率が大きくなっていったのです。元々、ニューウェイブの中には、シンセサイザーを使ったエレクトリックミュージックを志向しているバンドを中心に、一定比率でダンスミュージックを演奏する者たちが存在しました。有名なところではニューオーダーやディペッシュモードなど。ユーロビートの形を取りながらパンク/ニューウェイブの音楽性も織り込んでロックファンの心も掴みながらダンスミュージックを求めるメジャーシーンにも食い込むような立ち位置を獲得していたバンドです。しかし、そんなニューウェイブの可能性追求の中でできたダンスミュージックとは違う、ダンスミュージックのなかで生まれ逆にニューウェイブなどの音楽も取り込んだ生粋のダンスミュージックがレコード屋の棚に並ぶようになったのでした。
ハウスミュージックでした。
前述のように、日本にそのアメリカ生まれのダンスミュージックが実際に入ってくる前にもその情報は入り始めていました。それはイギリスに渡ったハウスミュージックが、その地でセカンドサマー・オブ・ラブ(*2)を起こしてからならなおさらのこと。ロックもストーン・ローゼズのブレイクに見るように、明らかに新世代のタンスカルチャーの中からスターが生まれ始め、日本にもクラブという形態のダンスカルチャー——日本での野外レイブ(*3の一般化まではもう少し時間がかかります——が生まれ始めていた頃。単に自分のようなレコードを中心に音源に触れていたような男が時代の変化に気づいたのがやっとその頃だったのでしょう。日本でも、伝説の芝浦ゴールドを始めとしてクラブという形態のダンスフロアがつぎつぎにオープンしていって、時代は変わっていくところだったのです。
しかし、場所が地方都市となると時代の移り変わりはもう少し待たなければならない。具体的には自分が当時住んでいた仙台のことを念頭に置いて語っているのですか、東京に比べゆっくりと時が流れるそんな場所であれば、そのスピードでなければとどまれないものがそこにある。
ヌードフォトのあとがきのようなもの、次回はそんな仙台のクラブ、作中のSのモデルとしたshapaniのことを語ろうと思います。
(*1)大学や研究機関用ネットワークであったインターネットが一般に商用開放されたのは1990年台半ばを過ぎてのことですので、それまでの間の音楽情報は専門誌や口コミで仕入れるしかない状態でした。ネットワークを通じて情報を仕入れる方法としては、特定のサーバに電話回線を通じてログインするパソコン通信と言うものもあり、そこでの音楽情報共有というのもそれなりの規模で行われていましたが、かなり限定されたものでした。ただパソコンとの親和性が高かったのか、テクノ系は比較的情報交流が盛んだったですね。
(*2)セカンドサマー・オブ・ラブの名前の通り、2回目の「愛の夏」です。1回目は1960年台のロック革命。ロックのフェスなどを通じて人々が互いに慈愛を感じ合いともにあろうという理想のもとに、有名なウッドストックコンサートを頂点に盛り上がったムーブメントですが、オルタモントの悲劇で知られるローリング・ストーンズのコンサートでの死亡事件などを気に収束してった一度目の夏ですが、その復活がイギリスでの野外レイブ——ダンスミュージックをかけながら野外で踊る——の大ブームにより起きた。これがセカンドサマー・オブ・ラブです。これも数年でいろいろな問題をおこしたり規制をうけたりして収束していくのですが、ダンスミュージックでの野外パーティそのものはしっかりと許可を受けそのあとも継続して行きます。日本でも1990年代半ばから数多く開かれるようになっています。
(*3)レイブとは「ばかさわぎ」の意味で、ダンスミュージックの文脈では野外で大人数があつまって踊るパーティのことを差すことが多いかと思います。室内でも大きなホールでのパーティなどにはつかわれる。つまり日本語でわかりやすく言うと「祭り」ですね。祝祭感のある大騒ぎと思えば良いでしょう。それは自然と野外であることが多くなると。日本ではこのレイブ、特に野外での開催は、ダンスミュージックそのものがアンダーグラウンドで世間一般からは奇異に見えたこともあるのかと思いますが、クラブが一般化したあともしばらくはごくごく一部でゲリラ的に開催されるのみで、その様子がゴシップ写真誌に面白おかしくのせられたりするしまつでしたが、富士山の麓の遊園地で行われた、「ナチュラル・ハイ」「レインボー2000」あたりを期に、あちらこちらで野外パーティが行われていくようになりました。日本人夏祭り好きですからね。
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