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サツキ公国編
第70話 どーも、スカイダイビングです
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前書き
前回のあらすじ
主人公 トラウマが蘇る
本文
どーも、危うくユリさんに殺されかけたオッサンです。
そういえば、ユリさんに負けるのは初めてかも。俺より強くなったんではないだろうか。その事をユリさんに伝える。
「それはあり得ないわ。ケンさん本気ではなかったもの」
「いやいや、本気でしたよ?死ぬ気で抵抗したし!」
「目が本気ではなかったわ。私が知るケンさんの本気は、もっと荒々しく、もっと情熱があって、もっと冷静で、笑っているわ」
「最後の可笑しくない?」
「ううん。ケンさん、ここぞの時笑っているわよ。その目を見るたび私までゾクりとするの。それに、私を殺す気がないのは剣を通して分かったわ。好きなのでしょう?私のことが」
「えっ?そんなこと言ったけ?」
「言ったわよ。嬉しかった。初めてケンさんに好きと言われて...ケンさんは大事な人を殺すことが出来なくなるのね。無意識のうちに力を抑えていたから間違いないわ」
「うーん。そうだったのかー。殺そうとしなかったのは確かかも。大事なものを増やさなければ戦える...」
「ケンさんの大事なもの、人は私だけでいい。私もケンさんだけが大事。だから、ケンさんの心の傷を付けた女が憎い。ぐちゃぐちゃにして殺したい」
おいおい、魔力解放するなよ。家が壊れる。
「トラウマはそのうち消えるといいけど、簡単ではないだろうし。ユリさんのことは...まぁ、なんだ。少し信頼しているかな」
「ふふ、少しね。これからも頑張るわ。よろしく、ケンさん」
「ああ、よろしく。ユリさん」
さて、ユリさんの暴走というか俺が原因なんだけど、鉱夫たちの虐殺に勇者とその仲間たちの殺害。これヤバいよね。やっていることがヤバい。ボキャブラリーが低くてごめん。
「ユリさん、俺を追いかける時に沢山の人を犠牲にしたけど全員殺した?」
「そうね、殺したはずよ?後が面倒だからね」
「それは良かった。これで勝手に魔人族がやった事に出来る。全部押し付けて俺たちはのんびり旅を続けようか」
「私たちクズね。ふふっ、でも悪くないわ。必要ないものは排除しなくちゃいけない。特に私たちの邪魔するなら」
「極論そうなるよね。帝王もそんな事を考えていたのかも知れない。やっている事は同じか」
「ケンさん、後悔しているの?」
「全く、これっぽっちも後悔していない。普通の生活を歩めるなら、なんだってする。これは変わらない」
「そうね。私も協力するから、幸せになりましょう」
小さい家をマジックバックに仕舞い、山頂からスカイダイビングをし時間を短縮する。着地時にユリさんの精霊魔法を使用して降り立つ。精霊様に感謝の気持ちのスポーツドリンクを渡すのは忘れない。
「降りる際見えたね、海!」
「ええ、青かった!とても綺麗な景色だったわ。あの国に行けるのね。凄く楽しみ」
サツキ公国を空から一望して海も見た。日の光に反射した海は輝いて綺麗に見えた。待っていろ!海の幸!そして普通の日常!
「よし、行くか。この森を抜けて真っ直ぐ平野を進めばサツキ公国だ。モンスターを狩り尽くしてレベルアップもしていこう」
「勇者を殺してLVとスキルが成長していないかしら?」
「えっ?そうなの?確認するから待って」
鑑定結果:
◆名前 ユリ
◆種族 エルフ
◆性別 女
◆年齢 19
◆Lv 80→85
◆HP 1600→1700
◆MP 4000→4250
◆スキル
生活魔法 精霊魔法(水・風) 身体能力向上 隠密 索敵 弓使い 治癒 細剣使い 自己治癒向上 龍眼化 血の乱舞 魔力障壁 集中力向上 空歩 魔力付与 魔力操作 集中力向上 魔力強化 魔力解放 一殺必中 超身体能力向上 NEW→上級治癒 肉体強固 足技 分裂思考
鑑定結果:
◆名前 タダノ ケン
◆種族 人間
◆性別 男
◆年齢 31
◆Lv 80→85
◆HP 4000→4250
◆MP 2500→2750
◆スキル
生活魔法 身体能力向上 隠密 索敵 治癒 乱れ切り 豪剣使い 死の舞踊 自己治癒向上 魔法強化 見切り 魔力障壁 魔力操作 魔力解放 一中必殺 炎使い 超身体能力向上 NEW→上級治癒 肉体強固 拳士 誘導思考 分裂思考
「やっぱり成長しているわ。分裂思考というのは...これ使えるわね。龍眼化のスキルと併用するとより戦闘が楽になるし、魔法を詠唱しながら剣を振るえる」
「殆ど、犠牲を払った結果によるものだな。肉体強固とか、骨を折りながら格闘をユリさんとしていたからじゃん。誘導って、予想は付くけど...あまり使いたくないね」
俺たちは、のんびり森の中を歩く。無論、警戒しながらだけど。うん?光?空にスマホをかざして確認をする。
鑑定結果:雷鳥LV80
「ユリさん、雷鳥LV80が飛んでいたけどどうする」
「敵から攻撃しない限り、私たちは無視して進みましょう」
鑑定結果: 殺人蟷螂 LV35
「うぇ、気持ち悪い。適当な剣を眉間に突き刺すっ!ユリさん、後はよろしく」
『風の精霊様、お力をお貸し下さい。風の刃・乱』
「おおー!凄いや」
「精霊魔法は強力で柔軟性があっていいわよ。ケンさんも覚えられたらいいのに」
「俺はいいよ。殺人蟷螂4体を瞬殺しちゃったけど、本当に虫は苦手。早く森から抜けよう」
「ケンさんも苦手なのね。実は私も、嫌いだわ」
顔を見合わせ頷く。身体能力向上スキルを発動させ、移動を早める。平野まであと少し...
後書き
次回 救出
前回のあらすじ
主人公 トラウマが蘇る
本文
どーも、危うくユリさんに殺されかけたオッサンです。
そういえば、ユリさんに負けるのは初めてかも。俺より強くなったんではないだろうか。その事をユリさんに伝える。
「それはあり得ないわ。ケンさん本気ではなかったもの」
「いやいや、本気でしたよ?死ぬ気で抵抗したし!」
「目が本気ではなかったわ。私が知るケンさんの本気は、もっと荒々しく、もっと情熱があって、もっと冷静で、笑っているわ」
「最後の可笑しくない?」
「ううん。ケンさん、ここぞの時笑っているわよ。その目を見るたび私までゾクりとするの。それに、私を殺す気がないのは剣を通して分かったわ。好きなのでしょう?私のことが」
「えっ?そんなこと言ったけ?」
「言ったわよ。嬉しかった。初めてケンさんに好きと言われて...ケンさんは大事な人を殺すことが出来なくなるのね。無意識のうちに力を抑えていたから間違いないわ」
「うーん。そうだったのかー。殺そうとしなかったのは確かかも。大事なものを増やさなければ戦える...」
「ケンさんの大事なもの、人は私だけでいい。私もケンさんだけが大事。だから、ケンさんの心の傷を付けた女が憎い。ぐちゃぐちゃにして殺したい」
おいおい、魔力解放するなよ。家が壊れる。
「トラウマはそのうち消えるといいけど、簡単ではないだろうし。ユリさんのことは...まぁ、なんだ。少し信頼しているかな」
「ふふ、少しね。これからも頑張るわ。よろしく、ケンさん」
「ああ、よろしく。ユリさん」
さて、ユリさんの暴走というか俺が原因なんだけど、鉱夫たちの虐殺に勇者とその仲間たちの殺害。これヤバいよね。やっていることがヤバい。ボキャブラリーが低くてごめん。
「ユリさん、俺を追いかける時に沢山の人を犠牲にしたけど全員殺した?」
「そうね、殺したはずよ?後が面倒だからね」
「それは良かった。これで勝手に魔人族がやった事に出来る。全部押し付けて俺たちはのんびり旅を続けようか」
「私たちクズね。ふふっ、でも悪くないわ。必要ないものは排除しなくちゃいけない。特に私たちの邪魔するなら」
「極論そうなるよね。帝王もそんな事を考えていたのかも知れない。やっている事は同じか」
「ケンさん、後悔しているの?」
「全く、これっぽっちも後悔していない。普通の生活を歩めるなら、なんだってする。これは変わらない」
「そうね。私も協力するから、幸せになりましょう」
小さい家をマジックバックに仕舞い、山頂からスカイダイビングをし時間を短縮する。着地時にユリさんの精霊魔法を使用して降り立つ。精霊様に感謝の気持ちのスポーツドリンクを渡すのは忘れない。
「降りる際見えたね、海!」
「ええ、青かった!とても綺麗な景色だったわ。あの国に行けるのね。凄く楽しみ」
サツキ公国を空から一望して海も見た。日の光に反射した海は輝いて綺麗に見えた。待っていろ!海の幸!そして普通の日常!
「よし、行くか。この森を抜けて真っ直ぐ平野を進めばサツキ公国だ。モンスターを狩り尽くしてレベルアップもしていこう」
「勇者を殺してLVとスキルが成長していないかしら?」
「えっ?そうなの?確認するから待って」
鑑定結果:
◆名前 ユリ
◆種族 エルフ
◆性別 女
◆年齢 19
◆Lv 80→85
◆HP 1600→1700
◆MP 4000→4250
◆スキル
生活魔法 精霊魔法(水・風) 身体能力向上 隠密 索敵 弓使い 治癒 細剣使い 自己治癒向上 龍眼化 血の乱舞 魔力障壁 集中力向上 空歩 魔力付与 魔力操作 集中力向上 魔力強化 魔力解放 一殺必中 超身体能力向上 NEW→上級治癒 肉体強固 足技 分裂思考
鑑定結果:
◆名前 タダノ ケン
◆種族 人間
◆性別 男
◆年齢 31
◆Lv 80→85
◆HP 4000→4250
◆MP 2500→2750
◆スキル
生活魔法 身体能力向上 隠密 索敵 治癒 乱れ切り 豪剣使い 死の舞踊 自己治癒向上 魔法強化 見切り 魔力障壁 魔力操作 魔力解放 一中必殺 炎使い 超身体能力向上 NEW→上級治癒 肉体強固 拳士 誘導思考 分裂思考
「やっぱり成長しているわ。分裂思考というのは...これ使えるわね。龍眼化のスキルと併用するとより戦闘が楽になるし、魔法を詠唱しながら剣を振るえる」
「殆ど、犠牲を払った結果によるものだな。肉体強固とか、骨を折りながら格闘をユリさんとしていたからじゃん。誘導って、予想は付くけど...あまり使いたくないね」
俺たちは、のんびり森の中を歩く。無論、警戒しながらだけど。うん?光?空にスマホをかざして確認をする。
鑑定結果:雷鳥LV80
「ユリさん、雷鳥LV80が飛んでいたけどどうする」
「敵から攻撃しない限り、私たちは無視して進みましょう」
鑑定結果: 殺人蟷螂 LV35
「うぇ、気持ち悪い。適当な剣を眉間に突き刺すっ!ユリさん、後はよろしく」
『風の精霊様、お力をお貸し下さい。風の刃・乱』
「おおー!凄いや」
「精霊魔法は強力で柔軟性があっていいわよ。ケンさんも覚えられたらいいのに」
「俺はいいよ。殺人蟷螂4体を瞬殺しちゃったけど、本当に虫は苦手。早く森から抜けよう」
「ケンさんも苦手なのね。実は私も、嫌いだわ」
顔を見合わせ頷く。身体能力向上スキルを発動させ、移動を早める。平野まであと少し...
後書き
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