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サツキ公国編
第62話 どーも、新たな旅たちです
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前書き
前回のあらすじ
主人公 帝国から出る
本文
どーも、帝国から出たオッサンです。
アンデットがちらほら見える荒野にいるんだけど、帝国から出た人の方が多いんじゃない?というくらい見かける。中には女を襲う男が居たりして、無法地帯になっている。
「おい、そこのお前。止まれ!」
その光景を眺めながら歩いていると、ガタイのいい男から声をかけられ、その男の背後からゾロゾロと数人の男が現れ俺たちに寄ってくる。
「面倒ね。私たちの目の前から消えなさい」
「ヒュー!綺麗なお姉さんだねー。隣の男なんかより俺たちと楽しいことしよーぜ」
「こりゃー、優しく扱わないと勿体ないくらいの美人だな!ギャハハハハっ」
うわー、こういうの本当にあるんだー。小説とかで出てくるチンピラとかのセリフじゃん!ちょっと笑える。
「おい!隣にいる男!なに笑ってんだぁ?」
「いやね、ぶっ、ブハハハ!そんな怖い顔で寄ってくるなよ!笑えるだよ!」
「テメェー、ぶっ殺す!!オメェらやっちまえ!!」
「ギャハハハハ!お前の女を犯しながら、お前はそれを見て絶望しながら死ぬんだよ!」
「はあ?なに言っての...さすがにその言葉は気持ち悪い」
「ケンさん、コイツら殺しますよ?」
ユリさん?襲い掛かってきた奴を斬りながら言うセリフじゃないよ。
「ユリさん、殺すのは勿体ない。しっかり心に刻んであげなきゃ。絶望を...」
俺も参戦し、チンピラどもの足を斬り飛ばす。ユリさんに至る所切り刻まれて尚且つ足を切断される6人のチンピラ。
「あ、足がァァアア!」
「ぎゃーぎゃー喚くなよ。お前ら威勢だけで弱すぎ。相手の力量も分からないで襲ってくるのもアホ」
「ケンさん、こんな奴らに構っていては時間の無駄だわ。さっさと行きましょう」
「え?あ、はい」
ユリさんに手を握られてチンピラから離れる。急ぎ足で離れているけど、どうしたんだろうか?
「ケンさん、私の龍眼化でこちらに高速で向かってくる者が...」
ドォォオン
「え?何事!?」
俺たちがチンピラたちから離れていなかったら巻き込まれていた。無意識に隠密スキル発動させる。
「あれー?ここに強い人の気配がしたんだけどー?」
「あ、あ、あ、た、助けてくれ!」
「うーん?君たちはだれー?何で足がないのー?」
「それは...と、突然襲われたんだ!!」
うわー、チンピラ嘘言っているよ。なんかヤバそう...
「神官長の私に嘘はいけないよー?君たち嘘ついているでしょー?神の下に断罪かくてーい!ていっ!」
チンピラの首を次々に刎ねていく女。神官長ってなに?
「ユリさん、ちょっと。ちょっと待って!何アイツ?」
「おそらくキサラ法国の神官長。あの紋章に白い法衣を着ているのをエルフの国で見たことがあるわ。頭がイカれた奴らよ」
バレないよう神経を使いながら距離をとっていく。もう、今日の俺たちにあんな奴と戦う余力がない。
「ふぅー、お掃除終了!アテナ様!!私は、また罪人を処分致しました。この腐った地を綺麗にしなければなりません。どうかお力を...」
うわ、いきなり膝をついて祈りだしたよ!ヤバくね?
「ヤバくね?」
「ケンさん、心の声が漏れているわよ」
「ああ、ごめん。確か、キサラ法国って人間至上国家だよね?獣人族と争いが起きているんじゃないの?」
「そうよ、帝国にも神殿があったでしょ?何らかな手段で情報のやり取りがあってその調査に本国が動いたってところかしら」
スマホのメモ帳に、キサラ法国はヤバいと書く。それと、折角だし俺たちの鑑定を済ますかな。
鑑定結果:
◆名前 ユリ
◆種族 エルフ
◆性別 女
◆年齢 19
◆Lv 75→80
◆HP 1500→1600
◆MP 3750→4000
◆スキル
生活魔法 精霊魔法(水・風) 身体能力向上 隠密 索敵 弓使い 治癒 細剣使い 自己治癒向上 龍眼化 血の乱舞 魔力障壁 集中力向上 空歩 魔力付与 魔力操作 集中力向上 魔力強化 NEW→魔力解放 一殺必中 超身体能力向上
鑑定結果:
◆名前 タダノ ケン
◆種族 人間
◆性別 男
◆年齢 31
◆Lv 75→80
◆HP 3750→4000
◆MP 2000→2500
◆スキル
生活魔法 身体能力向上 隠密 索敵 治癒 乱れ切り 豪剣使い 死の舞踊 自己治癒向上 魔法強化 見切り 魔力障壁 魔力操作 魔力解放 一中必殺 NEW→炎使い 超身体能力向上
レベルアップにスキル習得をしている。ユリさんの成長が著しいな。一殺必中と一中必殺の違いってなんだ?
「ケンさん、私、ようやく戦いのスタイルが定まってきたの。その結果が出て嬉しい!ふふふ、数値化や目に見える形で確認出来るのって改めて素晴らしいと思うわ」
「そうだね、スマホがあって良かったよ」
ながらスマホは良くないからマジックバックにしまい、再び歩き出す。神官長との距離はだいぶあるし、このまま進もう!海が面している国、サツキ公国へ!
後書き
次回 ゴーレム馬車
前回のあらすじ
主人公 帝国から出る
本文
どーも、帝国から出たオッサンです。
アンデットがちらほら見える荒野にいるんだけど、帝国から出た人の方が多いんじゃない?というくらい見かける。中には女を襲う男が居たりして、無法地帯になっている。
「おい、そこのお前。止まれ!」
その光景を眺めながら歩いていると、ガタイのいい男から声をかけられ、その男の背後からゾロゾロと数人の男が現れ俺たちに寄ってくる。
「面倒ね。私たちの目の前から消えなさい」
「ヒュー!綺麗なお姉さんだねー。隣の男なんかより俺たちと楽しいことしよーぜ」
「こりゃー、優しく扱わないと勿体ないくらいの美人だな!ギャハハハハっ」
うわー、こういうの本当にあるんだー。小説とかで出てくるチンピラとかのセリフじゃん!ちょっと笑える。
「おい!隣にいる男!なに笑ってんだぁ?」
「いやね、ぶっ、ブハハハ!そんな怖い顔で寄ってくるなよ!笑えるだよ!」
「テメェー、ぶっ殺す!!オメェらやっちまえ!!」
「ギャハハハハ!お前の女を犯しながら、お前はそれを見て絶望しながら死ぬんだよ!」
「はあ?なに言っての...さすがにその言葉は気持ち悪い」
「ケンさん、コイツら殺しますよ?」
ユリさん?襲い掛かってきた奴を斬りながら言うセリフじゃないよ。
「ユリさん、殺すのは勿体ない。しっかり心に刻んであげなきゃ。絶望を...」
俺も参戦し、チンピラどもの足を斬り飛ばす。ユリさんに至る所切り刻まれて尚且つ足を切断される6人のチンピラ。
「あ、足がァァアア!」
「ぎゃーぎゃー喚くなよ。お前ら威勢だけで弱すぎ。相手の力量も分からないで襲ってくるのもアホ」
「ケンさん、こんな奴らに構っていては時間の無駄だわ。さっさと行きましょう」
「え?あ、はい」
ユリさんに手を握られてチンピラから離れる。急ぎ足で離れているけど、どうしたんだろうか?
「ケンさん、私の龍眼化でこちらに高速で向かってくる者が...」
ドォォオン
「え?何事!?」
俺たちがチンピラたちから離れていなかったら巻き込まれていた。無意識に隠密スキル発動させる。
「あれー?ここに強い人の気配がしたんだけどー?」
「あ、あ、あ、た、助けてくれ!」
「うーん?君たちはだれー?何で足がないのー?」
「それは...と、突然襲われたんだ!!」
うわー、チンピラ嘘言っているよ。なんかヤバそう...
「神官長の私に嘘はいけないよー?君たち嘘ついているでしょー?神の下に断罪かくてーい!ていっ!」
チンピラの首を次々に刎ねていく女。神官長ってなに?
「ユリさん、ちょっと。ちょっと待って!何アイツ?」
「おそらくキサラ法国の神官長。あの紋章に白い法衣を着ているのをエルフの国で見たことがあるわ。頭がイカれた奴らよ」
バレないよう神経を使いながら距離をとっていく。もう、今日の俺たちにあんな奴と戦う余力がない。
「ふぅー、お掃除終了!アテナ様!!私は、また罪人を処分致しました。この腐った地を綺麗にしなければなりません。どうかお力を...」
うわ、いきなり膝をついて祈りだしたよ!ヤバくね?
「ヤバくね?」
「ケンさん、心の声が漏れているわよ」
「ああ、ごめん。確か、キサラ法国って人間至上国家だよね?獣人族と争いが起きているんじゃないの?」
「そうよ、帝国にも神殿があったでしょ?何らかな手段で情報のやり取りがあってその調査に本国が動いたってところかしら」
スマホのメモ帳に、キサラ法国はヤバいと書く。それと、折角だし俺たちの鑑定を済ますかな。
鑑定結果:
◆名前 ユリ
◆種族 エルフ
◆性別 女
◆年齢 19
◆Lv 75→80
◆HP 1500→1600
◆MP 3750→4000
◆スキル
生活魔法 精霊魔法(水・風) 身体能力向上 隠密 索敵 弓使い 治癒 細剣使い 自己治癒向上 龍眼化 血の乱舞 魔力障壁 集中力向上 空歩 魔力付与 魔力操作 集中力向上 魔力強化 NEW→魔力解放 一殺必中 超身体能力向上
鑑定結果:
◆名前 タダノ ケン
◆種族 人間
◆性別 男
◆年齢 31
◆Lv 75→80
◆HP 3750→4000
◆MP 2000→2500
◆スキル
生活魔法 身体能力向上 隠密 索敵 治癒 乱れ切り 豪剣使い 死の舞踊 自己治癒向上 魔法強化 見切り 魔力障壁 魔力操作 魔力解放 一中必殺 NEW→炎使い 超身体能力向上
レベルアップにスキル習得をしている。ユリさんの成長が著しいな。一殺必中と一中必殺の違いってなんだ?
「ケンさん、私、ようやく戦いのスタイルが定まってきたの。その結果が出て嬉しい!ふふふ、数値化や目に見える形で確認出来るのって改めて素晴らしいと思うわ」
「そうだね、スマホがあって良かったよ」
ながらスマホは良くないからマジックバックにしまい、再び歩き出す。神官長との距離はだいぶあるし、このまま進もう!海が面している国、サツキ公国へ!
後書き
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