どーも、反逆のオッサンです

わか

文字の大きさ
上 下
33 / 145
シーワーズ帝国復讐編

第33話 (どーも、地獄の死の訓練です)

しおりを挟む
前書き

前回のあらすじ

主人公 今後について考える

※この回、削除して大幅に変更する予定です


本文


どーも、今から姫さま一行をアンデットの中に放り込むオッサンです。
まだ本陣から離れているだろうから、ここなら最高で最悪な狩場だ。皆んな、それぞれの得意武器をもってアンデットの群れに突っ込んでいく。どーせ、アンデットから寄ってくるし戦う羽目になるだろよ。

「いやー、中々鬼畜の所業ですよ。ユリさん」

「ふふ、それは覚悟の上で皆さん戦いに行っています。いつ死ぬか分からない極限な状況下で動けない人は要らないです」

「そうだね、姫さまを戦場に行かせる為に説得の内容まで考えていたのにさ。すぐ首を縦に振るから驚いたよ」

「それだけ、帝国と魔人を憎く思っているのですよ。それでは、私は本陣の方へ行って偵察して参ります」

「よろしくね」

俺の返事を聞いて、駆け出すユリさん。俺もハルバードで溜まった鬱憤を晴らすとしますか。

「死ねよ、腐れ野郎」

近寄ってきた骨鬼スケルトンをハルバードを横薙ぎして胴体を砕く。無限湧いてくるように襲い掛かってくるアンデット達を次々に葬っていく。
もっと、もっとだ。こんなんじゃ、ミノスや新龍を倒せない。強く、早く。強く、早く。
大鬼骨鬼オーガスケルトンも容易く葬る。せっかく、1日かけて移動したんだ。もっと、俺を成長させてくれよ。

「おっと、自分の事ばかり考えていたらいかん。あー、姫さまの方に行かないと不味いな...」

MP切れで近接戦闘をしている姫さま。必死に足掻いているよ。
俺は、姫さまの横まで行き、群がってくるアンデットを葬る。

「まだ、休憩の時間じゃないぞ。もっと足掻け、姫さま」

「言われなくても分かってます!!」

そうだ、死ぬ気でやれ。

「全員、動きが鈍くなっているぞ!そんなじゃ、憎い魔人と帝国を倒すのは無理だな!」

煽る。憎まれ役なら喜んでやってやる。

「ハァァァアッ!!」

イーリスの姉御が声を出し、士気を高める。それに続いてカーラさんも盾でタックルをかましながら前に進む。

「やればできるじゃか、シャロちゃん出番だよ」

「はいです!」

意外かもしれんないけど、姫さま一行で1番強いのは若干13歳の少女のシャロちゃんだ。なんと、LV30あるんだよね。大鬼屍鬼オーガゾンビも容易く葬る。シャロちゃんの武器は包丁を大きくしたもの。ガンツが作った一点ものだ。

「さすが、シャロちゃん。次は、姫さまのサポートをお願いね」

「はいです!」

包丁を持つ少女、後でアメちゃんあげよ。シャロちゃんは甘いものが好きなのだ。

「強い敵は複数でかかれ!仲間がいるだから、連携してダメージを上げろ!ライアさんもっと相手を撹乱させろ!ケイアさん、全体に範囲治癒エリアヒール今できなきゃいつやるんだ!モイラちゃんはハルバードの特性を活かし戦え。ハルバードには様々な攻撃手段がある。昨日特訓したことを思い出せ。何回お前たちは吐いた?足りないので有れば全員、即刻武器を捨てろ!強制的に素手なり相手から来てくれるんだ、こんないいことないだろ?メイドも姫もだ。そして俺も潜るアンデット地獄へ。これからは死力を高め、魂を燃やす俺たちに残っているの武器は!!???

「素手、素手、素手、素手、素手、素手、素手、素手、素手、すでです、素手」

「お前たちはこれから死ぬかもしれない、でもまだやりたいことがあるんだろ?それはなんだ!!」

「お前たちを捨て、あげくに批判され国から追い出したのは、帝国だ!!そのあとは魔人だ!大切な人も居ただろう?そいつを殺したのはダレだ??魔人だ、魔人なんだよ。忘れるな、アンデットごときで死ぬなよ!」


アァァアウァアアッ もっと強く踏み込め
アァァアウァアアッ もっと早く相手の頭を掴め
アァァアウァアアッ もっとなぐれ!なぐれ!
アァァアウァアアッ 強く、蹴り上げろよ
アァァアウァアアッ 皆んなにバフをかけろ
アァァアウァアアッ 皆んなに範囲治癒をかけろ


「そうだ、そうだ!それが今出来る攻撃だ。集中しろ!あとは、骨野郎には抱きついて圧死させろ!飛びかかれ!そこから骨野郎の脊髄を砕け」

「ただいま、戻りました。ケンさん...私もあれやりたい。地獄へ手ぶらで突撃したい!ああ、ケンさんの拳の血。ペロ。美味しい!!さぁ始めましょ?」

それからというもの、数時間素手で戦い続けた俺たち。その状態から武器を持ち向かってくるアンデットを次々に葬っていく姫さま御一行。俺たちも帰り道確保のために全力全開でアンデットを消滅させる。

「全員、このぐらいのこと余裕に出来るようになれ!魔力解放!いくそ、オラァッ!魔力制御からの魔力一点集中暴走!乱れ切り!あはははははは、よし、全員全力で逃げるぞ。殿は、ユリさんやってきたアンデットを矢でぶっ飛ばして!」

「はい!ぶっ飛ばします!」

俺たちはアンデットの軍勢から退避し、また1日かけて歩く。簡易テントの中で雑魚寝する。交代見張り、皆、死んだように寝るているよ。よく生き残ったな、皆んな...

目標のレベルまでは届かなかったが、全員LV38まで上がった。やっと最低ライン。

お疲れ様でした、皆さん。



後書き

次回 作戦会議
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

種族【半神】な俺は異世界でも普通に暮らしたい

穂高稲穂
ファンタジー
旧題:異世界転移して持っていたスマホがチートアイテムだった スマホでラノベを読みながら呟いた何気ない一言が西園寺玲真の人生を一変させた。 そこは夢にまで見た世界。 持っているのはスマホだけ。 そして俺は……デミゴッド!? スマホを中心に俺は異世界を生きていく。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

クラスメイトのなかで僕だけ異世界転移に耐えられずアンデッドになってしまったようです。

大前野 誠也
ファンタジー
ー  子供頃から体の弱かった主人公は、ある日突然クラスメイトたちと異世界に召喚されてしまう。  しかし主人公はその召喚の衝撃に耐えきれず絶命してしまった。  異世界人は世界を渡る時にスキルという力を授かるのだが、主人公のクラスメイトである灰田亜紀のスキルは死者をアンデッドに変えてしまうスキルだった。  そのスキルの力で主人公はアンデッドとして蘇ったのだが、灰田亜紀ともども追放されてしまう。  追放された森で2人がであったのは――

世界樹の下で

瀬織董李
ファンタジー
神様のうっかりで死んでしまったお詫びに異世界転生した主人公。 念願だった農民生活を満喫していたある日、聖女の代わりに世界樹を救う旅に行けと言われる。 面倒臭いんで、行きたくないです。え?ダメ?……もう、しょうがないなあ……その代わり自重しないでやっちゃうよ? あれ?もしかしてここ……乙女ゲームの世界なの? プロット無し、設定行き当たりばったりの上に全てスマホで書いてるので、不定期更新です

【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~

川原源明
ファンタジー
 秋津直人、85歳。  50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。  嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。  彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。  白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。  胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。  そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。  まずは最強の称号を得よう!  地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編 ※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

乙女ゲーム世界に転生したけど、幼馴染の悪役令嬢がド外道すぎる

maricaみかん
ファンタジー
乙女ゲーム『繋がりのコンチェルト』の世界に転生したリオン。 彼の幼馴染、ディヴァリアはその世界で歴史上最も多くの人間を殺した悪役令嬢だった。 そんなディヴァリアに対し、リオンは幼馴染としての好意、彼女の悪事への嫌悪感、それらの間で揺れ動く。 この作品は小説家になろう、カクヨム、ハーメルン、Pixivでも投稿しています。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

処理中です...