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第20話 どーも、雨の中の戦闘です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 エルフの半裸を目撃させられる
本文
どーも、洞窟の中で引きこもりたいと思っているオッサンです。
ちょっとしたハプニング?があったのだが...俺は煩悩が頭から消えるまで素振りをする。何かユリさんが話しかけてきたが無視だ、無視。
「ケンさん!!無視しないでください。切り込みますよ?」
「あ、はい。なんですか?」
「私の身体どうでした?」
「見てない、見えてもいない」
「嘘です。見ました!」
「えーと、見せられました。その話はやめよう?」
「ふふん、ちゃんと見えましたか!いつでも性欲を私にぶつけて良いですからね」
「そーいうのいいから。ご飯の準備手伝って。今日の朝食は草だけだ」
「もー、それでも男ですか!?あと、草だけは嫌です」
「あははは、一応男だよ。草は冗談として、サラダとアプルとパンにオニオングラタンスープでも作るよ。ユリさん精霊魔法で風と生活魔法の火でグラタンスープを焼いて」
「グラタンスープ!良いですね!魔法制御の練習にもなりますしお任せください」
交易都市でチーズが売っていてよかったよ。あまり人気のない商品で安く沢山買えたし大変満足。
「雨が小降りになってきたな。ご飯食べたら洞窟出て先に進む?」
「うーん、雨の中進むのは危険ですけど...視界が悪く足場が悪い中でも戦闘はありますから経験のためにも先に進んだ方がいいのかもしれません」
「経験ね...この森は広大で中心部になるにつれてモンスターが強くなるみたいなことないよね?」
「私もわかりません。ただ、雨の中でも動けるようにしておきたいです」
どうしよう、わざわざ雨の中危険に飛び込むのはよろしくないと思うけど。ユリさんがいう雨の中の戦闘も経験になるかもしれないし。
「水の魔法で地面が柔らかくなって戦闘出来ません、なんて言えないしね。仕方ない、少しでも経験を積んでおくか。ご飯食べたら先に進もう。どこに向かっているのか検討もつかないけどね。あはは」
「そうですね、方向が分からなくなってどこの国に着くのか予想もつきません。遭難していますね、ふふふふ」
笑っている場合じゃないよな、食糧が尽きるまでなんとか何処かの国に辿り着きたい。
「はい、このグラタンスープを焼いて。焦げ目がついたら弱火にしてね。他の料理は出来上がったから、俺は支度を整えるよ」
「分かりました。とりあえず15分ほど焼いてみます」
俺はグラタンスープが出来上がるまでに、水避けの装備品を取り出し準備をする。剣を握る部分にはグリップが効く布を巻き付け何本か用意する。
「ユリさん代わるよ、準備しておいで。これ、水避けの腕輪。魔法の道具って便利だよねー」
「ありがとうございます。私はローブを変えるだけなので準備は大丈夫です」
「剣の柄にこの布巻くと滑りにくくなるよ。あと、予備武器を用意しておいて」
「そこまで考えていませんでした。ご指摘ありがとうございます。少し席を外します」
ユリさんは武器の調整しに行き、俺は朝食をお皿にとりわける。ユリさんが戻ってきてご飯を食べ始める。
「雨止みそうにないね、戦闘は基本的に遠距離攻撃でいこうか。接近戦は出来るだけ避けたい」
「無理に倒さなくても、負傷させて足止めだけで良いかもしれませんね。遠距離攻撃ということは、私の出番ですね!」
「ああ、期待しているよ。俺も遠距離攻撃の練習をするよ」
その後も会話を続けながら食事を終え食器を洗いマジックバックに放り込む。
「よし、雨だからこそより注意して先に進もう。ユリさん、雨の中で食事を作ることはできないから携帯食で空腹を紛らしてね」
「はい、分かりました。今日はどんな冒険が待っているか楽しみです」
俺たちは、洞窟を出て雨が降る中歩き出す。この周辺のモンスターはミノスの手で殺されたはずだけど警戒は怠らず。水避けの腕輪の効果は傘をさしている様な感じ。森の中で雨って生まれて初めて体験するよ。前の世界だと車だったし。わざわざ森の中入ろうと思わなかったしね。
「ケンさん、雨の中だと音が聞きづらいですね。目でみて気配で捉えないといけません」
「やっぱりこういうのは実際、経験しないと分からないもんだな。スマホも雨で視界が悪くて遠くまで見えないし」
歩き続けて1時間ほどして目視でモンスターを捉え、スマホで鑑定する。
鑑定結果:魔猿LV30
「魔猿エイプが4体、2時の方向の木の枝、こちらにまだ気づいていない」
「私も捉えました。弓で先手をとります」
隠密スキルを発動させ、俺たちは弓で攻撃を仕掛ける。
ウギャ、ギャ
1体は矢が肩に当たったが5本外している俺。ユリさんは正確に残りの3体仕留めた。
「さすがユリさん、正確で確実に仕留めてるね。俺は木の枝から落ちた魔猿を始末してくる」
ウギャー
おいおい、素手で俺に向かってくるなんて正気じゃないな。横一文字に剣を降り切り上半身と下半身が別れる。
猿がいるならゴリラがいるのか?厄介だな。
「ケンさん、お見事です。魔猿は群れていることで有名ですからまだいるかもしれません。ここからすぐ離れましょう」
「了解、魔猿みたいなモンスターの弱点って何か知ってる?」
「魔猿は群れることで有名で火が弱点だと聞いたことがあります。私は、あまり話をする事がなかったのでたまたま聞いただけに過ぎません。なのであまり情報の信用はしていないです」
「なるほど、俺も知識が全くないからお互い様だよ。言うの忘れてた、ユリさんのLV48になってたよ」
「それ、重要な事では?」
「ミノスの時も思ったんだけど、レベルはあくまでも参考程度で良いと思う。レベル差があっても戦い方で勝つ事は出来る。スマホ渡すから確認だけしといて」
鑑定結果:
◆名前 ユリ
◆種族 エルフ
◆性別 女
◆年齢 19
◆Lv 18→48
◆HP 360→960
◆MP 900→2400
◆スキル
生活魔法 精霊魔法(水・風) 身体能力向上 隠密 索敵 弓使い 治癒 細剣使い 自己治癒向上 龍眼化 血の乱舞 魔力障壁 NEW→集中力向上 空歩 魔力付与 魔力操作
「魔力付与?ケンさん何か分かりますか?」
「たぶん、武器に魔力付与が出来るんじゃないの?ケツメイみたいな感じだと思うけど。実際試さないと分からないね」
「そうですね、あそこにいるモンスターで試してみます」
「えっ?どこ...あれか?」
「はい、スマホの鑑定だと大魔猿 LV50です。あの1体だけ確認出来たので、矢に魔力付与して放ちます」
おお?矢だけじゃなくて弓まで赤い魔力で包まれているんだけど。めっちゃカッコいい!
ドンッ
えええー!!矢が魔力で覆われながら大魔猿コングの胸に突き刺さってて弾けたよ...
「す、すごいね。なんか凛々しい感じで何というか、とにかくめっちゃくちゃカッコいい!」
「え!私がカッコいいですか?なんか恥ずかしいですね...照れます。それにしても魔力付与はMPの減少が激しいですね。魔力操作でもっと効率よく付与出来るようにしてみます」
いやマジでカッコいいな。アニメとかで見るシーンでこんなのがあったけど実際目にすると感動した。
大魔猿LV50を瞬殺か...俺も頑張らないとな
後書き
次回 ワイバーン
前回のあらすじ
主人公 エルフの半裸を目撃させられる
本文
どーも、洞窟の中で引きこもりたいと思っているオッサンです。
ちょっとしたハプニング?があったのだが...俺は煩悩が頭から消えるまで素振りをする。何かユリさんが話しかけてきたが無視だ、無視。
「ケンさん!!無視しないでください。切り込みますよ?」
「あ、はい。なんですか?」
「私の身体どうでした?」
「見てない、見えてもいない」
「嘘です。見ました!」
「えーと、見せられました。その話はやめよう?」
「ふふん、ちゃんと見えましたか!いつでも性欲を私にぶつけて良いですからね」
「そーいうのいいから。ご飯の準備手伝って。今日の朝食は草だけだ」
「もー、それでも男ですか!?あと、草だけは嫌です」
「あははは、一応男だよ。草は冗談として、サラダとアプルとパンにオニオングラタンスープでも作るよ。ユリさん精霊魔法で風と生活魔法の火でグラタンスープを焼いて」
「グラタンスープ!良いですね!魔法制御の練習にもなりますしお任せください」
交易都市でチーズが売っていてよかったよ。あまり人気のない商品で安く沢山買えたし大変満足。
「雨が小降りになってきたな。ご飯食べたら洞窟出て先に進む?」
「うーん、雨の中進むのは危険ですけど...視界が悪く足場が悪い中でも戦闘はありますから経験のためにも先に進んだ方がいいのかもしれません」
「経験ね...この森は広大で中心部になるにつれてモンスターが強くなるみたいなことないよね?」
「私もわかりません。ただ、雨の中でも動けるようにしておきたいです」
どうしよう、わざわざ雨の中危険に飛び込むのはよろしくないと思うけど。ユリさんがいう雨の中の戦闘も経験になるかもしれないし。
「水の魔法で地面が柔らかくなって戦闘出来ません、なんて言えないしね。仕方ない、少しでも経験を積んでおくか。ご飯食べたら先に進もう。どこに向かっているのか検討もつかないけどね。あはは」
「そうですね、方向が分からなくなってどこの国に着くのか予想もつきません。遭難していますね、ふふふふ」
笑っている場合じゃないよな、食糧が尽きるまでなんとか何処かの国に辿り着きたい。
「はい、このグラタンスープを焼いて。焦げ目がついたら弱火にしてね。他の料理は出来上がったから、俺は支度を整えるよ」
「分かりました。とりあえず15分ほど焼いてみます」
俺はグラタンスープが出来上がるまでに、水避けの装備品を取り出し準備をする。剣を握る部分にはグリップが効く布を巻き付け何本か用意する。
「ユリさん代わるよ、準備しておいで。これ、水避けの腕輪。魔法の道具って便利だよねー」
「ありがとうございます。私はローブを変えるだけなので準備は大丈夫です」
「剣の柄にこの布巻くと滑りにくくなるよ。あと、予備武器を用意しておいて」
「そこまで考えていませんでした。ご指摘ありがとうございます。少し席を外します」
ユリさんは武器の調整しに行き、俺は朝食をお皿にとりわける。ユリさんが戻ってきてご飯を食べ始める。
「雨止みそうにないね、戦闘は基本的に遠距離攻撃でいこうか。接近戦は出来るだけ避けたい」
「無理に倒さなくても、負傷させて足止めだけで良いかもしれませんね。遠距離攻撃ということは、私の出番ですね!」
「ああ、期待しているよ。俺も遠距離攻撃の練習をするよ」
その後も会話を続けながら食事を終え食器を洗いマジックバックに放り込む。
「よし、雨だからこそより注意して先に進もう。ユリさん、雨の中で食事を作ることはできないから携帯食で空腹を紛らしてね」
「はい、分かりました。今日はどんな冒険が待っているか楽しみです」
俺たちは、洞窟を出て雨が降る中歩き出す。この周辺のモンスターはミノスの手で殺されたはずだけど警戒は怠らず。水避けの腕輪の効果は傘をさしている様な感じ。森の中で雨って生まれて初めて体験するよ。前の世界だと車だったし。わざわざ森の中入ろうと思わなかったしね。
「ケンさん、雨の中だと音が聞きづらいですね。目でみて気配で捉えないといけません」
「やっぱりこういうのは実際、経験しないと分からないもんだな。スマホも雨で視界が悪くて遠くまで見えないし」
歩き続けて1時間ほどして目視でモンスターを捉え、スマホで鑑定する。
鑑定結果:魔猿LV30
「魔猿エイプが4体、2時の方向の木の枝、こちらにまだ気づいていない」
「私も捉えました。弓で先手をとります」
隠密スキルを発動させ、俺たちは弓で攻撃を仕掛ける。
ウギャ、ギャ
1体は矢が肩に当たったが5本外している俺。ユリさんは正確に残りの3体仕留めた。
「さすがユリさん、正確で確実に仕留めてるね。俺は木の枝から落ちた魔猿を始末してくる」
ウギャー
おいおい、素手で俺に向かってくるなんて正気じゃないな。横一文字に剣を降り切り上半身と下半身が別れる。
猿がいるならゴリラがいるのか?厄介だな。
「ケンさん、お見事です。魔猿は群れていることで有名ですからまだいるかもしれません。ここからすぐ離れましょう」
「了解、魔猿みたいなモンスターの弱点って何か知ってる?」
「魔猿は群れることで有名で火が弱点だと聞いたことがあります。私は、あまり話をする事がなかったのでたまたま聞いただけに過ぎません。なのであまり情報の信用はしていないです」
「なるほど、俺も知識が全くないからお互い様だよ。言うの忘れてた、ユリさんのLV48になってたよ」
「それ、重要な事では?」
「ミノスの時も思ったんだけど、レベルはあくまでも参考程度で良いと思う。レベル差があっても戦い方で勝つ事は出来る。スマホ渡すから確認だけしといて」
鑑定結果:
◆名前 ユリ
◆種族 エルフ
◆性別 女
◆年齢 19
◆Lv 18→48
◆HP 360→960
◆MP 900→2400
◆スキル
生活魔法 精霊魔法(水・風) 身体能力向上 隠密 索敵 弓使い 治癒 細剣使い 自己治癒向上 龍眼化 血の乱舞 魔力障壁 NEW→集中力向上 空歩 魔力付与 魔力操作
「魔力付与?ケンさん何か分かりますか?」
「たぶん、武器に魔力付与が出来るんじゃないの?ケツメイみたいな感じだと思うけど。実際試さないと分からないね」
「そうですね、あそこにいるモンスターで試してみます」
「えっ?どこ...あれか?」
「はい、スマホの鑑定だと大魔猿 LV50です。あの1体だけ確認出来たので、矢に魔力付与して放ちます」
おお?矢だけじゃなくて弓まで赤い魔力で包まれているんだけど。めっちゃカッコいい!
ドンッ
えええー!!矢が魔力で覆われながら大魔猿コングの胸に突き刺さってて弾けたよ...
「す、すごいね。なんか凛々しい感じで何というか、とにかくめっちゃくちゃカッコいい!」
「え!私がカッコいいですか?なんか恥ずかしいですね...照れます。それにしても魔力付与はMPの減少が激しいですね。魔力操作でもっと効率よく付与出来るようにしてみます」
いやマジでカッコいいな。アニメとかで見るシーンでこんなのがあったけど実際目にすると感動した。
大魔猿LV50を瞬殺か...俺も頑張らないとな
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