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1章

01年目ー7月 07 幼馴染の勇者

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マナブ:「朝の弓張の頂上での一服、ごくごく・・・」
マナミ:「お兄ちゃん、また、コーヒー飲んでる~」
マオ:「マナミちゃん、オレンジとコーラどっちがいい?」
マナミ:「あっ、お姉さん~えっと、オレンジもらいます。」
マオ:「はい、オレンジね」
マナミ:「ありがとうございます。」
マオ:「それにしても2人とも、「フライ」のトレーニングしてるんだね、マナブは、前に比べて安定飛行してるね、マナミちゃんも最近できるようになったと聞いたけどなかなか普通に飛んでる、大した物だよ。」
マナミ:「えへへへ (嬉)」

マナブとマナミ、そしてマオは、早朝の飛行魔法「フライ」のトレーニングで弓張の頂上まで来ていた。

マナブ:「姉さん、イサム兄ちゃんには、あったの?」
マオ:「イサムは、昼に店に顔出しに行くよ。オヤジさんたちにも土産持っていくからね。」
マナミ:「イサム・・・あっ、酒屋のお兄さんか~飲み物や肉なんかくれるお兄さん~」
マナブ:「はい、酒屋の息子さんのイサム兄ちゃんです。」
マオ:「酒屋のオヤジの兄貴さんが牧場やっていて、時折イサムも手伝いに行って肉もらってくるみたいでね~私の所にも持って来たよ。」
マナブ:「持ってきた?まさか、テレポートを使って?」
マオ:「あいつもギルドのS級持ちだから、仕事の時に福岡に来る時、いろいろと持ってくるよ」
マナミ:「ほ、ほ~ォ~、まるで単身赴任の旦那のところに奥さんが料理しに行く感じですかな。」
マオ:「ハハハ~そんな感じだけど、料理は、爺が作るし、爺は、イサムには、厳しいからね~(笑)」

マナミは、マオとイサムの恋愛模様のお話が聞けるかと期待していたがレオン爺さまのガードがある話を聞き、残念そうな顔をしていた。

マナブ:「イサム兄ちゃんも爺と父さんのガードにかなり苦戦してますから~」
マナミ:「かなりの過保護ぷりですね~でも、お兄ちゃんは、そうまで過保護されてないね~」
マナブ:「マナミさん、僕らも守られてますよ。」
マナミ:「「僕らも」って・・・まさか、私も。」
マナブ:「そうですよ、ギルドカードのGPS機能と軍とシズカちゃんの所の衛星で監視されてますよ、なにかあれば父さんも直ぐに来ます。」
マオ:「うん、来るよ。ま~私たちに何かあるは、そうそうないからね~」

マナミは、ポケットに入れているギルドカードを出し、眺めるのであった。

マナミ:「いろいろと通信してるのは、知ってたけど監視ですか~わかっていたのにそう言われるとあれですね。私の命綱ですか・・・」

マナブ:「悪いことしなければ、それなりのサービスもいろいろとありますからいいのではないのですか。」

マナブ:『ただし、この会話だけは、姉さんには、聞こえないみたいですね。』
マナミ:「えっ!」

突然のマナブのテレパスにマナミは、驚き、声がでた

マオ:「どうしたの?」
マナミ:「あっ、飲み物が変なところに入って、ケホケホ・・」
マナブ:『あっ~すみません~』
マナミ:『で、どうしたの?』
マナブ:『いや~姉さんにも聞こえるか試したのですが大丈夫そうですね、聞こえないみたいです。』
マナミ:『あっ、たしかに~で、これがどうしたの?』
マナブ:『これだけが、僕らにとっては、勇逸の切り札です、ある程度監視は、されません。』
マナミ:『そうか、そうだよね。でも、ある程度って、どういうこと?』

テレパスをやってる、マナミとマナブとは、別にマオは、佐世保港を眺めて呟いた。

マオ:「相変わらずの戦艦がとまってるよな~船の旅かなんかいいな~でも、私の場合テレポートを使かえばどこにでも行けるけど~目的地にすぐ着くのも~あれだ~ものたりないね~いろいろと見ながら目的地に行くのが最高だね!」

マオは、自論を楽しげに話してる中、

ジーク:『何をはなしてるのかな?』
マナミ:『あっ!ジーク君』
マナブ:『「ある程度」の一例ですよ、マナミさん』
マナミ:『そうか、そうだよね。』
ジーク:『で、何かありましたか、魔王クラスのライセンスを持ったお姉さんと今、トレーニングの最中とか』
マナブ:『はい、いま、そのままの最中です。て、覗いてましたか?』
ジーク:『あっ、そうですか、別にこの回線は、相手が回線つながってるときにしかつかえません勝手に覗き見るのはできませ。お姉さんのことは、うちの会社の情報網から知りましたので安心してください。』

マナブ:『あっ、そうですか~ふん~安心できるか!別の意味で情報もれてるやん~』
マナミ:『シズカ会長がもう一人いるみたいだ・・・』
ジーク:『世界魔王クラスランキング15位ですか、山井マオ、「ドラゴンクラッシャー」の通り名もちですか、すごいお姉さんですね、良かったら、うちの兄二人紹介しますがどうですか?』

マナブ:『「ドラゴンクラッシャー」ですか、姉さん・・・その通り名、好きじゃないです・・・て、これも関係者しかしらない・・・もれてますよね~』

マナミ:『「ドラゴンクラッシャー」てなに?』
ジーク:『今からだと、7年前になるんですか、日本の九州地区にゲートからドラゴンが出て来た事件ありましたよね。』

マナミ:『あっ、たしかニュースとかであったね、ドラゴン、たしか自衛隊が対象して倒したんだよね。』

マナブ:『ジーク君・・・その口ぶりだと・・・』
ジーク:『仕事がら情報は、入ってきますんで』
マナミ:『えっ、ニュースでみんな知ってる・・・・、えっ、何か違うの?』
マナブ:『ドラゴンは、自衛隊が倒したとなっていますが、破壊された場所、町の映像ありましたか?』

マナミ:『うん、そう言えば、壊滅的被害は、なかったよね~さすが、自衛隊だね~』

ジーク:『巨大生物に対して、軍が動いてもなにも被害がでないのは、まづ、ありえません。とくにドラゴンだとなおのことありえません。』

マナミ:『でも、ドラゴンが倒された映像あったよ。あれ、ウソ映像?』
マナブ:『あの映像は、本物です。』
ジーク:『ですが、倒し方に関しては、映像は、ありませんでした。いいえ、出さないように命令されたんです。』

マナミは、悩んだ表情をした。そこにマオが話しかけてきた。

マオ:「マナミちゃんは、本当にマナブと顔がそっくりで何か、兄弟姉妹が増えた感じで得したような感じしたよね~ホント、ホント~(笑)」

マナミ:「あっ、はははは・・・あっ、そういえば7年前のドラゴン到来のときて、たしか佐世保付近で倒されたんですよね、いろいろと当時はこのあたり大変じゃなかったんですか?」

マオ:「ドラゴン・・・あっ、そんなことあったね。えっ、別に大丈夫だったよ。うん、ホント、ホント!」

マオの表情が困った顔になり、遠い海をながめた。

マナブ:『あああ~遅かった~』
マナミ:『えっ、何、なんか私、やっちゃいました?』
ジーク:『まあ、いいじゃないですか。ドラゴンを倒したのが山井マオさん、サードいや、マナブのお姉さんですよ。』
マナミ:『えっ!いやいや、あっ!魔王クラスだから、倒せるか~』
マナブ:『当時は、まだ、魔王クラスでは、ありませんでした。それでもA級ハンターでした。』
マナミ:『そうなんだ~でも、ドラゴンを単独で倒したんだよね。』
マナブ:『ドラゴンは、姉が海王竜は、イサム兄ちゃん、地竜は、ホシ姉とマユ姉が・・・』
マナミ:『えっ、ちょちょ・・・えっ、海王竜、地竜それしらないよ、初めて聞いたけど・・・』
マナブ:『報道なんかしたら、パニックは、避けられません。それに、倒したのが中学生の能力者ときたら、ドラゴン以上の兵器、脅威にしかなりません。』

マナミ:「海王竜・・・地竜・・・」

マナミの口から、出た言葉にすぐさま反応した者がいた、

マオ:「マナミちゃん、それって、マナブから聞いたの?」

マナミは、慌てて口を押さえたが・・・アウトであった。
そして、マナブは、目をつぶりため息をついた。

マナミ:「あ・・えっと・・・あはは・・・」
マナブ:「はい、僕が教えました。姉さんのことを知ってもらいたくて、うっかり話しました。・・・ごめん。」

マオは、目をつぶり笑った。

マオ:「ハハハ(笑)マナブ、別に怒ってないよ、ほらね~なんて言うか恥ずかしいていうか、中学生の女子がうっかり、ドラゴンなんか倒したら可愛くないでしょ。」

マナミ:「ドラゴンを倒したのは、マジだったんですね・・・」
マオ:「あの時て、弓張のホテルのお昼ランチ食べ放題に友達と行く予定のときにあらわれて、「食べ放題が中止になる (汗)」倒せば大丈夫かなと思って、勢いでやったんだ~けど、いろいろあって食べられなかった~ (泣)」

マナブ:「姉さん・・・あの時、父さん、母さん、他いろんな人たちが大変だったんだょ」
ジーク:『まあ、あれだけのことを隠すとなると元町グループもかなり、力入れてのもみ消ししてるのは、わかります。』

マナミ:『うん、そうなんだ~、ゴメン、今コッチが立て込んでるん、切るね。』
ジーク:『わかりました。次はお茶とお菓子を用意しておもてなししますよ。それでは、失礼します。』
マナミ:『えっ、お茶?』

ジークは、テレパスを切り、マナミは、最後の言葉に少し考えたがすぐさまマオの話しに戻った。

マオ:「今日は、イサーと他2名とで飲み会するんだ~」
マナミ:「イサーと他2名・・・えっと・・・あっ、そうですか(苦笑)」
マナブ:「イサーは、イサム兄ちゃんのあだ名で他2名は、ホシ姉とマユ姉ですね。」
マナミ:「イサムさんとホシさんとマユさん・・・へ~」
マナブ:「まあ~、そのうちマナミさんも何かしら会うと思います。ちなみに僕らの高校のOBですから。」
マオ:「私もOGだよ。」
マナミ:「OB、OGですか・・・・。 (うわ~すごい人達がすぐそばにいた~)(苦笑)」
マナブ:「それでは、家に戻りますか。朝食の準備をしないといけないので。」
マオ:「うん~?レオンが作ってくれるじゃないの?」
マナブ:「姉さん~爺に頼りすぎだよ~ま~爺も癖がついて、台所で作り始めてるかもしれない、昨日僕が作るといいましたがおそらく、何か始めてますね。行きますか。」

それから、時間は、たち昼をすぎ3時
市役所からはなれた川沿い近くにある酒屋

酒屋の主人:「おい、イサー、荷物の積み込み手伝ってくれ!」
イサム:「あ、わかった。いま、商品発注書だしてから、行くよ。」

酒屋の夏場は、いそがしい。酒類のつまった箱を軽ワゴン車に積み込むハゲた頭に筋肉質な体の渋いダンディーなおやじ

酒屋の主人:「今日は、あついな~おかげで酒がうれるぜ!」
イサム:「おやじ、こっちのチュハイもつむのか?」
酒屋の主人:「そっち、4ケースだ。」
イサム:「わかった、今日の配送これだけだよな?」
酒屋の主人:「あ、それで終わりだ。あ~今日か、嬢ちゃんたちと飲み会だったな。」

酒屋の主人は、にこやかに話した。

酒屋の主人:「で、コウのところのマオちゃんとは、どうなんだ?やったのか?(笑)」
イサム:「はあ!なな・・・なに言ってんだよ、まま・・まだ、してないよ!(驚)」
酒屋の主人:「はあ~、お前は、なんだよ~転生前から付き合って、やってたんだろ。」
イサム:「う!あ・・・やって、ない。」
酒屋の主人:「はあ?」
イサム:「やってないよ!付き合いはじめてこれからという時に星を守るためにお互い命をおとしたから・・・」
酒屋の主人:「たくよ~母ちゃんが「早くイサムとマオちゃんの子供できないかな」てときおり言ってるぞ」
イサム:「あっ、え・・それじゃ、配達行ってくる。」
酒屋の主人:「あっ、たく、たのむぞ。」

元勇者、今は、勇者クラスのS級ギルド冒険者、酒屋のおにいさんこと、イサム
飲み会まえのお仕事をしにいくのであった。
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