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1章

01年目ー5月 07 帰る途中町で

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「あれ、マナブくん~今日は、女装をしてるのかな?」
と、マナミさん、に近づくシズカちゃん
「あっ、え?」と驚くマナミさん
シズカはマナミのうしろに周りこみ
「あの~シズカちゃん、なにしてるのかな~?」
僕は、たずねた。
「おや、あっちにもマナブくんがいるな~あれ~どっちかな~」
おいおい~、さっきは、こっちがマナブ本人として話したくせに~
マナミさんが、きょろきょろして、あせってますね・・・
うん~助けに・・・少し様子を見ますか、兄呼ばわりをするのを止めてと聞いてくれなかった腹いせではないですよ、ないです、たぶん~

「マナブ、いいのかあれ~」
カズキが訪ねてきた。
「ま~、ヒドイことは、しないと思いますが見極めて入りますか。」
そうです、まずは、様子みです。
でも、マリスは、驚いた顔してる!
「何!それは、本当か、シズ姉ー!騙された!」
マリス~相変わらずのダメダメエルフさんだね~シズカちゃんに騙されてるのに~あっ、怒った顔でマナミさんと僕を見返している。
マリス~その怒りの目は、シズカちゃんに向けてくれ。

「捕まえた!さあ~どうだ!」【ムニュ~ムニュ~・・・】
すかさず、マナミさんを後ろからの捕縛、だが・・・
シズカちゃんの手は、マナミさんの胸をもみしだいていた。そして、マナミさんは・・・

「はにゃ~!」
叫んだ~ まあ~そうですよね~ 普通の女子なら~そうなりますょ。
マナミさん、何がどうなったか、わかっていないようです。
さて、僕の出番です。早く終わらせてエレナで買い物してこないといけないのにも~次から次へ~

【ビシッ!】

「あう!」
マナブは、軽く、シズカのオデコにチョップする!

「シズカちゃん、やりすぎ!はあ~、マナミさん、なんですか~この人のよくわからない行動を止められなくてすみません~、マリス~シズカちゃんに騙されすぎ~、あとカズキ、バイトの時間遅れるよ~」
シズカは、頭をおさえながら
「マナブくん、軽い冗談だよ~イタ~」
マナミは
「お・・お兄ちゃん~怖かったょ~フ~ェン~・・・」
マリス・・
「マナブ・・・騙してないょな?」
カズキ
「やべ!俺、もう行くわ~」
カズキは、その場を駆け足で去っていった。

「マナミちゃん、ごめんね~ 似ているものだから、つい、テンションが上がって~ 本当にごめんね~」
シズカは、マナブのうしろに隠れるマナミにあやまっていた~

「マナミさん、この人は、僕たちの一つ上の幼馴染の元町 静 (シズカ)この学園の生徒会長です。」
マナブは、シズカを見て、マナミに、もう一言、追加で言う。
「マナミさん、シズカちゃんを訴えますか?僕は、べつにどうでもいいです。」

「えっ!マナブくん~、ち・・ちょっと軽い冗談・・スキンシップだから・・・ね~ごめんね~マナミちゃん~」
マナミは、シズカを見ながら
「生徒会長?・・・うん~・・あの~私のこと、知ってるのですか?」
シズカをあやしいと言わんばかりの目で見つめる
「ま~生徒会長だから、そういった情報は学校側から知らせで来るからね~川井マナミちゃんだょね~(笑)。
よし!おわびに私の胸も揉んでいいから、ほら!」
シズカは、マナミより、大きい胸を前に突き出し、マナミの手をつかんで胸に誘導し、触らせた。
マナミは、その行動にあっけにとられ、何がどうなってるのかがわからづ、理解がなんとかできるようになったときには、シズカの胸を揉んでいた。

マリスは、その光景を見て一言
「天津包子 (てんしんぱおず)の肉まんが食べたい。」
マナブは、あきれ顔で
「このくいしん坊エルフめ・・・天津包子・・・町・・、あっ!買い物・・すみませんが、僕も帰ります。」


それから、20分後、マナブとマナミは、佐世保の玉屋、近くの三ヶ町アーケードを2人そろって歩いていた。

「シズカちゃんが、マナミさんを僕の住んでいるところまで連れて行ってくれと言われましたが新しい住居が家の近くなら、仕方ないですね。」

マナミは、ニコニコしながら、周りを見渡していた。
「へ~ここが、佐世保の町か、東京の都心と違って、ゴチャゴチャした人だかりがなくて、少し静かな町並みだね~。」
マナブは、マナミに
「東京の大都会と比べられても、小さな町ですよ、ココは。」

「あっ、バカにしてるわけじゃなくて、ココの方が私、静かで落ちつくというか、好きだよ。あっちは、人が多いていうか、都心は、いろいろ騒がしくて~なにかね~えへへへ~ (苦)」
マナミの言いたいことをくんだのか
「僕は、東京や福岡などの都市みたいなところは、住む気になりません。騒がしいところは、無理ですね。佐世保の町がちょうどいいところですか。」
「お兄ちゃん、私も同じだよ!」
マナミの言葉に、マナブは沈んだ顔になった。
「あのマナミさん、その僕の兄呼ばわり、なんとかしてもらえないですか?」
「えっ~、どうして~私は大丈夫だよ!お兄ちゃん~」

マナブは、周りをチラチラと見た。
「あら、双子かしら。めずらしい。」
「双子。あっちは、お兄さんかな~。で妹さんかな。似てるね。」
「お兄ちゃんて言ってるから、双子の兄妹かな。」
「あっ、双子」

あちら、こちらからヒソヒソ話が聞こえる~動物園の動物の気分が少しわかるな~ (泣)

「どうしたの、お兄ちゃん?」
マナミは、困った顔してるマナブに話しかける。
「いいえ、動物園のウサギてこんな気持ちですかね~」
マナブのその言葉に
「えっ、動物園、ウサギ?どういうこと?」
困った顔をするマナミ。

三ヶ町アーケードのカフェレストランの白バラのすぐ近く通過してるとき事件は、起った。

「どけ!じゃまだ!」

背丈は2メートルは、超える覆面を被った黒服の大男がモスバーガーのある方角から大声を張り上げながら僕らのいる方に走って向かってくる。
僕らの周辺の人達は、何が起こってるのかわからず、ざわついていた。
「お・・お兄ちゃん、あれ~何?どう、し~ょう?」
マナミもやばい状態にきづいたがどうするかわかっていないが、マナブは向かって来る者を睨むように見つめていた。
「片手に鉄パイプを持っています、皆さん、近くの建物に避難してください。」
まわりにいた、人達は、その言葉に慌てて避難をしだした。
「マナミさんも隠れてください。」
その言葉を聞いて、マナミは、
「お兄ちゃん、早く逃げよう!」
悲しげな目でマナブに問いかける。

「ギルド要請許可、魔法開放!」

【ギルド要請許可、魔法開放了承!】

マナブは、胸ポケットから、カードを取り出し眼の前にかざし、何かを口ずさんだ。そして、カードから女性型自動音声が返答してきた。

【事例、事件発生、直ちにギルド、警察に情報共有します。】

「肉体強化!マナミさん、すみませんカバンを持っていてもらいますか。ちょっと、片付けてきます。」
マナブの体から淡い黄色い光が漂いはじめた。

「えっ!お兄ちゃん!」
マナミは、何が何やら混乱した。


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