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5章 迷宮編
39.ステータスの結果
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ステータスの計測、解析を終えたギルドの職員はギルマスとともにこちらへ歩いてくる。
ずいぶんといかつい顔をしている。
何かあったのだろう。
「じゃあ、とりあえず座ってくれ」
ギルドマスターの部屋にあるソファーに全員が腰かけると、話は始まった。
「まず、結果の古代文字を現代言語に書き換えた紙がこれだ」
目の前に5枚の羊皮紙がおかれる。
それを俺らはまじまじと見つめる。
「いやぁ驚いたよ、君たちのパーティー全員が宮廷騎士の平均ステータスを超えている。というか化け物だよ、その年で当ギルド員のトップ20に全員が入っている。ステータス的にはだが」
そう、このパーティー全員のレベルは100を超えている。
Sランク冒険者の平均レベルは60ほどなのでとても高いことがわかる。
「そして驚いたのがパーティーリーダーのシュウ君、君だ」
周囲の目が俺に集まる。
「まず君のステータスは化け物だ、ほかのメンバーもそうだが君は恐ろしいぐらいに」
「はぁ」
どう反応していいかわからずに生返事をする。
「この国で一番強いといわれている人はだれか知ってるか?」
「わかりません」
「実は、王女殿下だよ」
その一言にパーティーメンバーは驚いた。
「彼女のレベルは180で世界的にも5本の指に入るといわれている」
180で5本の指に入ると聞いて驚いた。
俺は現在200だ。
当然5本の指に入ってくる。
それかその5人以上の実力を持ち合わせているのかもしれない。
「じゃあきくぞ、世界で一番強い人のレベルはいくつだと思う?」
「200くらいですか?」
「君を含めれば200だ」
俺は驚愕した。
パーティーメンバー、ギルド職員が驚いた様子でこちらを見ている。
「えっ、ということは俺が現時点で最強ということですか?」
「そうなるな、君の次が182だ。さらに問題なのがレベルのわりに高いステータスだ。レベルを計算すればそのレベルの全ステータスの合計値が出るんだ。称号等の関係もあるため一概には言えないが1.5倍の範囲に収まるのが普通だ。だが君は3倍以上ある。これはとんでもないことだぞ?」
「そうなんですか」
俺の種族と称号の影響が大きく出ているからだろう、俺のステータスは恐ろしいものとなっていた。
「それだけじゃない、種族だ。君はハイヒューマンに存在進化しているよね、こんなこと普通のヒューマンができることじゃない。まぁ君は普通ではないがな」
「はは・・・」
俺は苦笑する。
「ハイヒューマンは過去に10人しか存在していない。君を除いて」
「そんなに少ないんですか?」
「当たりまえだ、今存在しているのは君だけだ。ハイヒューマンという種族は伝説なんだ、器用貧乏なヒューマンの弱点を克服し、身体能力、魔法等、エルフや魔族、獣人に勝る最強の種族だ」
「はぁ」
生返事が絶えない。
「君みたいな化け物が苦戦する迷宮は早急に閉鎖しなければならないな」
そうギルドマスターは言うと部屋にいた偉そうなギルド職員に耳打ちをして部屋を出ていった。
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お気に入り3300突破ありがとうございます!
新連載の作品もよろしくお願いします!
ずいぶんといかつい顔をしている。
何かあったのだろう。
「じゃあ、とりあえず座ってくれ」
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それを俺らはまじまじと見つめる。
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Sランク冒険者の平均レベルは60ほどなのでとても高いことがわかる。
「そして驚いたのがパーティーリーダーのシュウ君、君だ」
周囲の目が俺に集まる。
「まず君のステータスは化け物だ、ほかのメンバーもそうだが君は恐ろしいぐらいに」
「はぁ」
どう反応していいかわからずに生返事をする。
「この国で一番強いといわれている人はだれか知ってるか?」
「わかりません」
「実は、王女殿下だよ」
その一言にパーティーメンバーは驚いた。
「彼女のレベルは180で世界的にも5本の指に入るといわれている」
180で5本の指に入ると聞いて驚いた。
俺は現在200だ。
当然5本の指に入ってくる。
それかその5人以上の実力を持ち合わせているのかもしれない。
「じゃあきくぞ、世界で一番強い人のレベルはいくつだと思う?」
「200くらいですか?」
「君を含めれば200だ」
俺は驚愕した。
パーティーメンバー、ギルド職員が驚いた様子でこちらを見ている。
「えっ、ということは俺が現時点で最強ということですか?」
「そうなるな、君の次が182だ。さらに問題なのがレベルのわりに高いステータスだ。レベルを計算すればそのレベルの全ステータスの合計値が出るんだ。称号等の関係もあるため一概には言えないが1.5倍の範囲に収まるのが普通だ。だが君は3倍以上ある。これはとんでもないことだぞ?」
「そうなんですか」
俺の種族と称号の影響が大きく出ているからだろう、俺のステータスは恐ろしいものとなっていた。
「それだけじゃない、種族だ。君はハイヒューマンに存在進化しているよね、こんなこと普通のヒューマンができることじゃない。まぁ君は普通ではないがな」
「はは・・・」
俺は苦笑する。
「ハイヒューマンは過去に10人しか存在していない。君を除いて」
「そんなに少ないんですか?」
「当たりまえだ、今存在しているのは君だけだ。ハイヒューマンという種族は伝説なんだ、器用貧乏なヒューマンの弱点を克服し、身体能力、魔法等、エルフや魔族、獣人に勝る最強の種族だ」
「はぁ」
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そうギルドマスターは言うと部屋にいた偉そうなギルド職員に耳打ちをして部屋を出ていった。
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