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4章 騎士学校2
25.装備が完成しました
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装備をオーダーしてから1週間がたった。
俺らはまた街に向かう。
「どんな感じに仕上がってるかな?」
「きっといいものになってる」
メルとユリアはそう笑い合う。
言っても、メルはほとんど表情が変わった様子はないが、心なしかたのしそうに見える。
「楽しそうだな」
「もちろん!だって新しい装備、オーダーメイドだよ?」
「学生の手の届くものではない。ものすごく安くしてくれた」
オーダーメイドがものすごくうれしいらしい。
エミリーはノーラと話をしている。
「ノーラは槍を作ってもらったんだよね!」
「そうだよ、槍はリーチが長いから好きなんだ!」
「なるほどね、楽しみ?」
「もちろん!エミリーは片手剣をたのんでたね」
「ほんとはロングソードが得意なんだけど、シュウ君と一緒に戦って片手スタイルがいいなって思ったんだけど、さすがにシュウ君みたいに力はないから片手剣に切り替えようかなと思ってね」
「よく考えてるね」
こっちはこっちで戦闘スタイルの話に花を咲かせていた。
そんなこんなで店についた。
ドワーフの店主は武器の管理をしてた。
「おっと、前の学生か、装備はできてるぞ」
と店の中に入っていった。
しばらくすると、数人で装備を運んできた。
「よし、じゃあロングソードのあんちゃんから」
といって、ロングソードを取り出す。
鞘や柄は黒い。
「これがあんたのロングソードだよ」
といいながらさやから抜くと、黒い刀身に銀のラインが入っている。
「とてもきれいですね」
「我ながらよくできていると思うよ。この剣は魔剣の類だが、杖としての役目もある。ためしにこれで魔法を放ってみるといい」
そういわれたので、できるだけ建物に害がない魔法を放つ。
「フラッシュを放つので、目を潰さないように閉じていてください」
『フラッシュ』
そういうと、あたりを焼き付けるような明るい光が放たれる。
十分威力を落としたおかげか、火傷をするほどではないが、とても熱かった。
「なんだ!? 今のがフラッシュだと!?」
みんな驚いている。
正直、もっと弱くしていたつもりだったが思いのほか威力が出てしまった。
「すごい! かなり威力を落としたのにかなりの光量だった!本気でやったら建物がなくなるとこだった…効率がとてもいいですね!」
そう、以前は威力が出すぎないようにと効率が悪い杖を選んでいたが、使うとやばいことになったのでそもそも持ち歩いていない。
「そうか、それとその剣は魔力の回復が常にバフとしてあって、魔力をこめると、切れ味がまして身体強化のバフも追加される」
「なるほど!素晴らしいものをありがとうございます」
そして、黒いチェストプレートと黒いコート、籠手をもらってエミリーに代わる。
エミリーは魔法は使わないスタイルなので、そもそもの性能が高い片手剣を受け取る。
防具は割と重装備だがとても軽い素材が使われている。
ユリアは長弓を依頼して嫌な顔をされていたが、とても質のいいものになっていた。
防具は皮装備を受け取る。
メルは大きな結晶がついた白い杖、黒と赤の柄が入ったローブを受け取る。
ノーラは長く片刃の槍、チェストプレートと籠手、腰回りの防具と、俺とエミリーの中間ぐらいの装備だ。
俺らは全員装備を受け取った。
お礼を言い店から出る。
俺らはギルド戦以降、ギルドの依頼をたまにしかやっていないため、こんどからしっかりやっていこうと思う。
==============
お気に入り2000突破ありがとうございます!!
俺らはまた街に向かう。
「どんな感じに仕上がってるかな?」
「きっといいものになってる」
メルとユリアはそう笑い合う。
言っても、メルはほとんど表情が変わった様子はないが、心なしかたのしそうに見える。
「楽しそうだな」
「もちろん!だって新しい装備、オーダーメイドだよ?」
「学生の手の届くものではない。ものすごく安くしてくれた」
オーダーメイドがものすごくうれしいらしい。
エミリーはノーラと話をしている。
「ノーラは槍を作ってもらったんだよね!」
「そうだよ、槍はリーチが長いから好きなんだ!」
「なるほどね、楽しみ?」
「もちろん!エミリーは片手剣をたのんでたね」
「ほんとはロングソードが得意なんだけど、シュウ君と一緒に戦って片手スタイルがいいなって思ったんだけど、さすがにシュウ君みたいに力はないから片手剣に切り替えようかなと思ってね」
「よく考えてるね」
こっちはこっちで戦闘スタイルの話に花を咲かせていた。
そんなこんなで店についた。
ドワーフの店主は武器の管理をしてた。
「おっと、前の学生か、装備はできてるぞ」
と店の中に入っていった。
しばらくすると、数人で装備を運んできた。
「よし、じゃあロングソードのあんちゃんから」
といって、ロングソードを取り出す。
鞘や柄は黒い。
「これがあんたのロングソードだよ」
といいながらさやから抜くと、黒い刀身に銀のラインが入っている。
「とてもきれいですね」
「我ながらよくできていると思うよ。この剣は魔剣の類だが、杖としての役目もある。ためしにこれで魔法を放ってみるといい」
そういわれたので、できるだけ建物に害がない魔法を放つ。
「フラッシュを放つので、目を潰さないように閉じていてください」
『フラッシュ』
そういうと、あたりを焼き付けるような明るい光が放たれる。
十分威力を落としたおかげか、火傷をするほどではないが、とても熱かった。
「なんだ!? 今のがフラッシュだと!?」
みんな驚いている。
正直、もっと弱くしていたつもりだったが思いのほか威力が出てしまった。
「すごい! かなり威力を落としたのにかなりの光量だった!本気でやったら建物がなくなるとこだった…効率がとてもいいですね!」
そう、以前は威力が出すぎないようにと効率が悪い杖を選んでいたが、使うとやばいことになったのでそもそも持ち歩いていない。
「そうか、それとその剣は魔力の回復が常にバフとしてあって、魔力をこめると、切れ味がまして身体強化のバフも追加される」
「なるほど!素晴らしいものをありがとうございます」
そして、黒いチェストプレートと黒いコート、籠手をもらってエミリーに代わる。
エミリーは魔法は使わないスタイルなので、そもそもの性能が高い片手剣を受け取る。
防具は割と重装備だがとても軽い素材が使われている。
ユリアは長弓を依頼して嫌な顔をされていたが、とても質のいいものになっていた。
防具は皮装備を受け取る。
メルは大きな結晶がついた白い杖、黒と赤の柄が入ったローブを受け取る。
ノーラは長く片刃の槍、チェストプレートと籠手、腰回りの防具と、俺とエミリーの中間ぐらいの装備だ。
俺らは全員装備を受け取った。
お礼を言い店から出る。
俺らはギルド戦以降、ギルドの依頼をたまにしかやっていないため、こんどからしっかりやっていこうと思う。
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お気に入り2000突破ありがとうございます!!
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