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夏休みのすこし前
9.「うんこマン」にはなりたくない。
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「用水と溜め池、つまり水路と貯水池の工事を監督するのはお侍さんで、その溜め池を作ったら水が貰えることになっていた地域では一番偉い人だった。
殿様よりは偉くないけれど、お殿様の顔を見たことがないような農家の人にとっては、この人の方が偉いと思える位の偉い人だった。
その人は、
『たくさんの人のためになる、とても大切な工事だから、神様へのプレゼントは馬や牛では足らない。人間の命にしないといけないだろう』
と考えた」
教室がざわめいた。
校長先生は、
「……さてこれからとても怖い話をするよ。聞きたくない人は、今の時間からトイレに行っておいで。その間にお話は終わると思うからね」
そう言って一分ぐらいの間だまった。
三人ぐらいの女子が連れだってトイレに行った。
男子の中に立ち上がりたそうにもじもじしている者がいた。
龍だ。
龍は前を見たり後ろを見たり、右を見たり左を見たりしながら、自分同様に『トイレに行きたい人』がいないかを探したけれど、みんな顔を背けた。
これはとてもヘンテコなことなんだけど、普段から龍の周りにいる男子児童たちは、学校でトイレに行くのを「恥ずかしいこと」だと思っている。
小用ならいいのだけれど、個室に入ったりしたら、その瞬間から、理由も事情も関係なく、その子のあだ名は「うんこマン」とか「便所太郎」になってしまうだろう。
そして小学校を卒業した後でもずっとそう呼ばれることに、多分、なる。
龍は、みんなが自分と違って怖い話を聞きたいのだと……少なくとも、怖い話を聞くのがイヤだとは思っていないらしいと判ると、立つのを止めた。
「さて、お話の続きをして良いかな?」
「イイデース」
妙に明るい声で言ったのはスネ夫と言うあだ名の男子だった。
こいつはいつでも不機嫌そうで、大体口を尖らせていた。それで、スネ夫というあだ名が一年生の一学期についた。それからずっとクラスのみんなは、彼を本当の名前で呼ばなくなった。
副担任のY先生は彼を本当の名前で呼ぶけれど、担任の先生は、たまにそう呼ぶ。
当のスネ夫は、そのあだ名をものすごく嫌がっていたけれど、みんな彼をそう呼ぶことは止めないので、今ではそう呼ばれても返事をするようになった。ただし、とても嫌そうな顔をしながら。
龍はスネ夫の尖った口を見た途端、
『やっぱりトイレに行かなくて良かった』
と思った。
もしトイレに行って、あだ名が「うんこマン」とか「便所マン」とかになるのはイヤだ。これからずっとそう呼ばれることになるのはもっとイヤだ。
校長先生は、みっしりと並んだ机の四つだけが空いている狭い教室を見渡して、児童達の顔の一つ一つを確認するように見て、
「じゃあ、続きのお話をするよ。あと、今トイレに行ったお友達に、これからするお話を無理矢理聞かせて、怖がらせるのは禁止だからね」
と、強く言った。大きい声じゃなかったけれど、龍には強い言葉に聞こえた。他の児童達もそう思ったらしい。バラバラに、
「ハイ」
と答えた。
教室が、少し静かになった頃、校長先生はお話の続きを始めた。
「そのお侍は人柱を立てる事を決めた。池の底になる場所の地面に、池よりも一丈……だいたい三メートルの深い穴を掘って、そこに人間を入れて、まだ生きているその人達の上から土をかぶせてしまおう、と」
一人の女子児童が手を上げて、トイレに行きたいと言った。
校長先生が許可をすると、今度も三人ぐらいの女子が教室を出て行った。
残った児童達の顔をもう一度見回した校長先生が、
「続けていいかな?」
と言うと、またスネ夫が、
「ダイジョウブデース」
と変な声で言った。児童達の半分ぐらいがクスクス笑った。
校長先生は、今度は教室が静かになる前にお話を再開した。
「偉いお侍は考えた。
貯水池になる場所の近く住んでいる農家の人たちを何人か、池の底の地面に掘った穴の中に生きたまま埋めて、そこに水を張ってしまおう。誰をうめるのかは、籤取で決めればよい。
――今はくじ引きは遊びでやることが多いだけれど、昔はこういうときに『神様のお告げ』を聞くためにやったりもした。人間が決めると不公平になるかも知れないことを選ぶときは、神様に任せようと考えたんだね。
良くても悪くても神様が決めたことだ。自分は悪くない、って言えるからね」
龍は、冷たくて乾いた土が自分の身体の上に被せられているような気がしてきた。呼吸が苦しくなった気がする。
「偉いお侍さんも、自分が決めたとは言いたくなかった。だから村々のみんなに伝えるときにはこういった。
『水の神様の銀色の龍が夢に出てきて言った。
[人柱を立てれば、工事が無事に済んで、その後も堤防が壊れたりしないし、日照りで水がなくなることもなくなる]
と。これは神様のお告げだから、言うことを聞かないといけない』
その説明を聞いたある人は、
『神様のお告げだから間違いない』
と思ったし、別の人は、
『神様のお告げだから仕方ない』
と思ったし、また別の人は、
『神様のお告げだから仕方がないけれど自分が人柱になるのは嫌だ』
と思った」
龍は、チョット腹が立った。
『自分がなるのは嫌だけれど、他の人がなるのは仕方がないなんて!』
見たこともない昔の人が、すごく酷い人に思えた。
だけどすぐ、
『自分だったらどうだろう?』
と考えた。
それで結局、
『自分も人柱になるのは嫌だな』
と思ったのだ。
龍は、そう考えた自分がちょっと嫌いになった。
校長先生の話は続く。
「くじ引きをして、何人かの人たちが『生き埋め』になることが決まった。
人柱を建てるお祭……楽しいお祭じゃなくて、神様の儀式のことだね……お祭をやる日も決まった。
準備をしている間に、
『人柱はやっちゃいけないんじゃないか』
と思った人がいた。
その人は、もしかしたら人柱を決めるくじ引きにずるをしてあったんじゃないかとも考えた。
つまり工事の責任者のお侍さんが『嫌いだ』と思っている人が、人柱に選ばれるようになっていたんじゃないか、ってね。
そして、もしかしたら『龍の神様が人柱をするように言った』という夢の話も、嘘なのじゃないかとも考えた」
教室がまたざわめいた。でも、さっきの怖いざわめきとは違った感じだった。
校長先生は、口をぎゅっと結んで、ざわざわする教室の中を見回した。校長先生の声がピタリと止んだので、教室は一層ざわめいた。
みんなの声がうるさかった。龍は机の上に突っ伏して、耳を押さえた。
どんどんうるさくなっているのに、校長先生がなにも言わないものだから、逆に生徒達は静かになり始めた。
そして、誰もおしゃべりをしなくなった頃、校長先生はまた口を開いた。
「そう思った人というのは、そのお侍さんの娘、つまりお姫様だった」
波のような騒がしさが、教室の中を通り過ぎた。今度の騒ぎは、長続きしなかった。みんな校長先生の話の続きが聞きたくて、すぐに「私語」を止めたからだ。
「人柱の儀式の前の晩、お姫様は人柱に決まった人たちを逃がした。そして朝が来て、人柱のお祭りが始まる前、まだお父さんのお侍さんが工事の現場に着く前に、自分から池の底になる予定の地面の穴の中に入った」
何人かの生徒がごくりと息をのんだ。
龍もつばを飲み込んだ。ただし、頭は机の上に伏せたままだった。顔を上げるのが、何故かとても恐ろしかった。
「人柱の儀式が始まって、最初にびっくりしたのは、人柱の穴を埋める係になった人だった。穴を埋めるために中を覗いたら、そこにいたのがお姫様だったのだから、驚くのも当然だね。
するとお姫様は、すごく小さな声でその人達に言った。
『声を出してはいけません。私が人柱に選ばれたのです』
お姫様はにっこりと笑いながら係の人に言った」
龍は頭を上げた。穴の中でお姫様が「にっこり笑った」というのに驚いたからだ。
彼は、暗くて冷たい穴の底で、静かに笑うお姫様の顔を想像した。
真っ白で、大人びて、頭の良さそうな笑顔。
パチパチと何度も瞬きをして、コツコツと何度も頭を叩いて、何回も想像をし直したのだけれど、どうしてもそのお姫様の顔が「トラ」の顔になってしまう。
「トラ」の顔をしたお姫様は、「トラ」の声で、穴の底からこう言うのだ。
『さあ、早く土を被せなさい。私の父が、人柱が変わっていることに気付く前に、穴を埋めてしまいなさい』
龍は机の上で両耳の穴に両手の人差し指を突っ込んだ。
わーんという音のような音でないようなものが耳の中で響いた。その雑音の向こう側で、校長先生の声は続いた。
殿様よりは偉くないけれど、お殿様の顔を見たことがないような農家の人にとっては、この人の方が偉いと思える位の偉い人だった。
その人は、
『たくさんの人のためになる、とても大切な工事だから、神様へのプレゼントは馬や牛では足らない。人間の命にしないといけないだろう』
と考えた」
教室がざわめいた。
校長先生は、
「……さてこれからとても怖い話をするよ。聞きたくない人は、今の時間からトイレに行っておいで。その間にお話は終わると思うからね」
そう言って一分ぐらいの間だまった。
三人ぐらいの女子が連れだってトイレに行った。
男子の中に立ち上がりたそうにもじもじしている者がいた。
龍だ。
龍は前を見たり後ろを見たり、右を見たり左を見たりしながら、自分同様に『トイレに行きたい人』がいないかを探したけれど、みんな顔を背けた。
これはとてもヘンテコなことなんだけど、普段から龍の周りにいる男子児童たちは、学校でトイレに行くのを「恥ずかしいこと」だと思っている。
小用ならいいのだけれど、個室に入ったりしたら、その瞬間から、理由も事情も関係なく、その子のあだ名は「うんこマン」とか「便所太郎」になってしまうだろう。
そして小学校を卒業した後でもずっとそう呼ばれることに、多分、なる。
龍は、みんなが自分と違って怖い話を聞きたいのだと……少なくとも、怖い話を聞くのがイヤだとは思っていないらしいと判ると、立つのを止めた。
「さて、お話の続きをして良いかな?」
「イイデース」
妙に明るい声で言ったのはスネ夫と言うあだ名の男子だった。
こいつはいつでも不機嫌そうで、大体口を尖らせていた。それで、スネ夫というあだ名が一年生の一学期についた。それからずっとクラスのみんなは、彼を本当の名前で呼ばなくなった。
副担任のY先生は彼を本当の名前で呼ぶけれど、担任の先生は、たまにそう呼ぶ。
当のスネ夫は、そのあだ名をものすごく嫌がっていたけれど、みんな彼をそう呼ぶことは止めないので、今ではそう呼ばれても返事をするようになった。ただし、とても嫌そうな顔をしながら。
龍はスネ夫の尖った口を見た途端、
『やっぱりトイレに行かなくて良かった』
と思った。
もしトイレに行って、あだ名が「うんこマン」とか「便所マン」とかになるのはイヤだ。これからずっとそう呼ばれることになるのはもっとイヤだ。
校長先生は、みっしりと並んだ机の四つだけが空いている狭い教室を見渡して、児童達の顔の一つ一つを確認するように見て、
「じゃあ、続きのお話をするよ。あと、今トイレに行ったお友達に、これからするお話を無理矢理聞かせて、怖がらせるのは禁止だからね」
と、強く言った。大きい声じゃなかったけれど、龍には強い言葉に聞こえた。他の児童達もそう思ったらしい。バラバラに、
「ハイ」
と答えた。
教室が、少し静かになった頃、校長先生はお話の続きを始めた。
「そのお侍は人柱を立てる事を決めた。池の底になる場所の地面に、池よりも一丈……だいたい三メートルの深い穴を掘って、そこに人間を入れて、まだ生きているその人達の上から土をかぶせてしまおう、と」
一人の女子児童が手を上げて、トイレに行きたいと言った。
校長先生が許可をすると、今度も三人ぐらいの女子が教室を出て行った。
残った児童達の顔をもう一度見回した校長先生が、
「続けていいかな?」
と言うと、またスネ夫が、
「ダイジョウブデース」
と変な声で言った。児童達の半分ぐらいがクスクス笑った。
校長先生は、今度は教室が静かになる前にお話を再開した。
「偉いお侍は考えた。
貯水池になる場所の近く住んでいる農家の人たちを何人か、池の底の地面に掘った穴の中に生きたまま埋めて、そこに水を張ってしまおう。誰をうめるのかは、籤取で決めればよい。
――今はくじ引きは遊びでやることが多いだけれど、昔はこういうときに『神様のお告げ』を聞くためにやったりもした。人間が決めると不公平になるかも知れないことを選ぶときは、神様に任せようと考えたんだね。
良くても悪くても神様が決めたことだ。自分は悪くない、って言えるからね」
龍は、冷たくて乾いた土が自分の身体の上に被せられているような気がしてきた。呼吸が苦しくなった気がする。
「偉いお侍さんも、自分が決めたとは言いたくなかった。だから村々のみんなに伝えるときにはこういった。
『水の神様の銀色の龍が夢に出てきて言った。
[人柱を立てれば、工事が無事に済んで、その後も堤防が壊れたりしないし、日照りで水がなくなることもなくなる]
と。これは神様のお告げだから、言うことを聞かないといけない』
その説明を聞いたある人は、
『神様のお告げだから間違いない』
と思ったし、別の人は、
『神様のお告げだから仕方ない』
と思ったし、また別の人は、
『神様のお告げだから仕方がないけれど自分が人柱になるのは嫌だ』
と思った」
龍は、チョット腹が立った。
『自分がなるのは嫌だけれど、他の人がなるのは仕方がないなんて!』
見たこともない昔の人が、すごく酷い人に思えた。
だけどすぐ、
『自分だったらどうだろう?』
と考えた。
それで結局、
『自分も人柱になるのは嫌だな』
と思ったのだ。
龍は、そう考えた自分がちょっと嫌いになった。
校長先生の話は続く。
「くじ引きをして、何人かの人たちが『生き埋め』になることが決まった。
人柱を建てるお祭……楽しいお祭じゃなくて、神様の儀式のことだね……お祭をやる日も決まった。
準備をしている間に、
『人柱はやっちゃいけないんじゃないか』
と思った人がいた。
その人は、もしかしたら人柱を決めるくじ引きにずるをしてあったんじゃないかとも考えた。
つまり工事の責任者のお侍さんが『嫌いだ』と思っている人が、人柱に選ばれるようになっていたんじゃないか、ってね。
そして、もしかしたら『龍の神様が人柱をするように言った』という夢の話も、嘘なのじゃないかとも考えた」
教室がまたざわめいた。でも、さっきの怖いざわめきとは違った感じだった。
校長先生は、口をぎゅっと結んで、ざわざわする教室の中を見回した。校長先生の声がピタリと止んだので、教室は一層ざわめいた。
みんなの声がうるさかった。龍は机の上に突っ伏して、耳を押さえた。
どんどんうるさくなっているのに、校長先生がなにも言わないものだから、逆に生徒達は静かになり始めた。
そして、誰もおしゃべりをしなくなった頃、校長先生はまた口を開いた。
「そう思った人というのは、そのお侍さんの娘、つまりお姫様だった」
波のような騒がしさが、教室の中を通り過ぎた。今度の騒ぎは、長続きしなかった。みんな校長先生の話の続きが聞きたくて、すぐに「私語」を止めたからだ。
「人柱の儀式の前の晩、お姫様は人柱に決まった人たちを逃がした。そして朝が来て、人柱のお祭りが始まる前、まだお父さんのお侍さんが工事の現場に着く前に、自分から池の底になる予定の地面の穴の中に入った」
何人かの生徒がごくりと息をのんだ。
龍もつばを飲み込んだ。ただし、頭は机の上に伏せたままだった。顔を上げるのが、何故かとても恐ろしかった。
「人柱の儀式が始まって、最初にびっくりしたのは、人柱の穴を埋める係になった人だった。穴を埋めるために中を覗いたら、そこにいたのがお姫様だったのだから、驚くのも当然だね。
するとお姫様は、すごく小さな声でその人達に言った。
『声を出してはいけません。私が人柱に選ばれたのです』
お姫様はにっこりと笑いながら係の人に言った」
龍は頭を上げた。穴の中でお姫様が「にっこり笑った」というのに驚いたからだ。
彼は、暗くて冷たい穴の底で、静かに笑うお姫様の顔を想像した。
真っ白で、大人びて、頭の良さそうな笑顔。
パチパチと何度も瞬きをして、コツコツと何度も頭を叩いて、何回も想像をし直したのだけれど、どうしてもそのお姫様の顔が「トラ」の顔になってしまう。
「トラ」の顔をしたお姫様は、「トラ」の声で、穴の底からこう言うのだ。
『さあ、早く土を被せなさい。私の父が、人柱が変わっていることに気付く前に、穴を埋めてしまいなさい』
龍は机の上で両耳の穴に両手の人差し指を突っ込んだ。
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