嘘つき師匠と弟子

聖 みいけ

文字の大きさ
上 下
60 / 83

07

しおりを挟む
 沈みゆく陽が遠くの空に浮かぶ雲の縁を黄金色に染めていく。地平から遠く離れた空は既に濃紺に染まり、気の早い星々が小さな輝きを放っている。
 晩秋の夜は肌寒く、アラキノはロタンのおさがりである外套の襟をきっちりと閉じた。

「では諸君、出発だ」

 アラキノの緊張を解そうとしたのか、少しおどけたユーダレウスの号令を合図にして、闇がぽかりと口を開ける暗い森へ足を踏み入れた。先頭をユーダレウスが歩き、アラキノの隣にはロタンが並び、その後ろにジルがつく。
 不思議なことに、上を見れば木々の葉の隙間から空が見えるというのに、辺りは一切の光がない。自らのつま先も見えないほど黒い闇だった。そんな森をユーダレウスについた精霊たちと、各々が手にした小さなランプの明かりを頼りに、一行は進んでいく。

 振り返ると、ジルの向こうにある入り口がやたらと遠くに見えた。今自分たちは精霊たちの領域にいる。寒さのせいだけではない震えが、アラキノの手に現れていた。

 今宵、アラキノは精霊と契約し、魔術師となる。

 アラキノは、師に、事前にとある文言を覚えるように言われた。教えられた耳慣れない言葉は、魔術師の呪文によく似ていた。

 耳慣れないということはつまり、口に出すことも難しいということだ。

 何故こんな重要そうなことを当日の朝に言うのか。時間ならばいくらでもあったのに。
 あからさまにそういう顔をしていたのだろう。師は気まずげに視線を逸らし、そして誤魔化すように、にこっと愛嬌たっぷりに笑った。見かねたジルとロタンが肩をぽんと叩いて励ましてくれたが、おそらく師はすっかり忘れていたのだろう。
 そのことを少々不満に思いながら、アラキノは必死でその言葉を何度も繰り返し練習した。どうやら、この言葉が精霊と契約するために必要らしいと、師の慌てた様子からわかっていたからだ。


 昼間の内に散々練習したが、合っているのかどうかわからない。心配が現れたのか、アラキノは歩きながら無意識にその文言を呟いた。
 すると、隣を歩いていたロタンが腹を抱えて笑い出す。

「うーわっ、すっげえ舌っ足らず! その生意気なツラでそんな赤ん坊みたいなっ……痛ってえ!!」

 あまりにも馬鹿にするので、アラキノは兄弟子のつま先を強く踏んづけた。ただし、所詮は少年の体重だ。大した反撃にもならず、すぐに立ち直ったロタンは意趣返しのつもりか、からかうようにアラキノのつむじを突く。アラキノはその手を払いのけ、肘でロタンの腹に軽い一撃をお見舞いする。ちょうど鳩尾に入ったのか、ロタンは鈍いうめき声をあげた。
 後ろの小競り合いの音に振り返ったユーダレウスが微笑む。

「うんうん、小さい子が一生懸命に話しているみたいで可愛いよねえ」

 全く見当違いな意見に、二人の肩に入っていた力ががくりと抜けた。
 殿を務めるジルが優しくアラキノの肩を叩く。

「大丈夫、精霊と契約してしまえば、発音の心配はなくなるから」

 ランプの弱い光に照らされて、ジルの黒い瞳が未だににやにやと笑っているロタンをじっと見た。

「……それに、ロタンの時よりは圧倒的にマシ」

 よく通る凛としたその声に、ロタンの笑みがようやくおさまった。


 一行が歩き出してからかなりの時間が経った。陽はすっかり沈んだようで、空の高いところにはきっかり半分に割れた月が見えている。

「みんな、ついたよ」

 ユーダレウスが、ガサリと藪を分けると目の前が急に開けた。アラキノは緊張と寒さで冷えきった手をぎゅっと握りしめた。
 木々に囲まれたそこには、ごく浅く、広い池があった。水は澄んで底が見えている。深いところに行っても、せいぜい踝の上が浸る程度だろう。風にさざ波を立てることもなく、水鏡となって天に浮かぶ月と星々を映していた。
 池の中央には背の低い木が生えている。葉が一枚も残っていないが、幹は太く、大人が四、五人手を繋いでやっと回れるほどだ。うろのあるどっしりとした幹の下には、人の手首ほどの太さの根が互いに複雑に絡み合いながらその先を水に浸していた。
 その姿は立ち枯れているようにも見えた。しかし、何本もの逞しい枝を空に向けて雄大に広げている様は、確かに生きている木であることを物語っていた。

 ここは精霊たちの集う『精霊の水鏡』と呼ばれる場所であると、事前にユーダレウスから聞いていた。特に禁足地というわけではないが、むやみに入らないのが精霊たちへの礼儀らしい。

「……綺麗」

 ジルのため息のような呟きに、アラキノも同意する。
 周辺の木や池の周りには、様々な姿で輝く精霊たちが多く集まっていた。木々や草むら、水辺に至るまで、そこらじゅうが色とりどりの光に溢れて、闇に慣れた目には眩しさを感じるほどだ。

 精霊というものはどこにでもいる。各々好きなところに漂ったり、佇んだり、転がったり、思い思いに過ごしているが、基本的には種類ごとに集まっている。こうして、様々な種の精霊がひとところに集っているのは珍しく、壮観だった。

アロニ ロク チェこんばんは

「あ……?」

 近くを通った淡い黄色のネズミの精霊がアラキノに声をかける。何を言われたのかわからず、まごつくアラキノの背にユーダレウスの手が添えられた。

「こんばんは、だってさ」
「あ、こ、こんばんは」

 アラキノが人の言葉で返事をすると、ネズミの精霊は嬉しそうにくるりとその場で回って仲間のところへと駆けていった。

 揺れる細い尾を見送りながら、アラキノはいつかの師の講義を思い出す。

 精霊と人は、古来より互いの生活を邪魔せず、お互いにそこに自然にいるものとして共存してきた。
 人間から精霊たちに話しかけ、意思の疎通を図ることはできても、人間が彼らの言葉を理解することはない。
 だというのに、時折、気まぐれのように精霊は人間に話しかけてくる。
 言葉として認識することすら難しいその言語を理解できるのは、精霊と契約した魔術師のみである。

「精霊は心で言葉を聞く。精霊は言語なんてもの、そもそも必要じゃない。なのに、人間の耳に聞こえる言葉を使ってまで声をかけてくる。きっと、よほど伝えたいことがあるんだと、私は思う。私はそれを知りたいから、師匠のところにいるの」

 いつだったか、師に何を学んでいるのか尋ねたアラキノに、ジルはそう教えてくれた。傍にいたユーダレウスが満足気に頷いていたから、それはきっと真理に近いのだろう。

「すごい……まだ集まってくる」

 ジルが感嘆の声を上げ、アラキノは記憶を辿る旅から現実に戻る。顔の横を、精霊がまた一匹、光の軌跡を残して木へと向かって飛んでいく。

 今宵、ここに集っているのは魔術師と契約していない精霊たちである。森を歩く間、アラキノに興味を持った精霊が中央の木に集まってくるのだ。

「さあ、木のところへ行こうか」

 ユーダレウスに促され、アラキノ達は水に根差した大木へと近づいていく。
 一歩ごとに次々に精霊が中央の大木へと向かい、そしてその枝に留まりそれぞれに明滅した。裸だった大木は、あっという間に光り輝く葉を茂らせた大樹となった。

「こりゃ、よりどりみどりなんじゃねえ?」
「ほんと、あんたの時とは大違い」

 ジルの軽口にぐっと言葉を詰まらせたロタンが、話を変えようと、ひきつった笑顔でアラキノを振り返った。

「アラキノ、精霊の『寝床』はどうするんだ?」

 魔術師と契約した精霊は、何か、寝床となるものに宿る。
 厳密には精霊は眠らないので、寝床というには語弊があるのだが、古くからの通称として寝床と呼ばれていた。
 寝床となるものは、精霊が気に入りさえすればなんでも良い。大抵の場合は、指輪などの装飾品にはめられるような、光る程に磨かれた鉱石を好む。ユーダレウスのように、杖の先にぶら下げたカンテラというのはかなり珍しい部類だ。
 魔術師たちは、それらの寝床をいつも身に着け、持ち歩き、魔術を使う時にそなえるのだ。

「あー……一応、持ってきてはいるけど……」
「なんだよ、歯切れわりぃな」

 アラキノは元々奴隷だ。元から持っていた持ち物など何もない。そこから抜け出して数年の月日が経ったが、自分の物を増やすことにさして興味は生まれなかった。服はロタンのおさがりで事足りたし、装飾品に至っては身に着けようという考えすら浮かばなかった。無論、石ころを拾ってきて磨く趣味もない。

 一応、寝床の候補になればと思ったものを入れてきた巾着の口をくつろげ、中をロタンとジルに見せる。
 幼い頃に川辺で拾ったつるりとした青白い石に、やたらと堅い木の実、角が削れて滑らかになった緑色のガラス片。あとは、安物の金属でできた指輪とも呼べないような輪だ。
 小さなガラクタたちを見るなり、ジルとロタンは二人揃って「これはちょっと……」と言いたげな顔をした。

 アラキノは困り果て、ついユーダレウスを見た。精霊たちに挨拶をしているのか挨拶されているのか、何やらやり取りをしているその人は、いつも通り人を無条件で安心させる笑みを浮かべていた。

「せーんせー、アラキノのやつ、寝床になりそうなモン、なにも持ってねーみたいです」
「おや、そうなの?」

 ロタンに呼ばれて振り返ったユーダレウスは、アラキノの手から巾着をそっと取り上げると、ふむふむと鼻を鳴らしながら中を吟味し始めた。

「よし、これとこれにしよう」

 何やら楽しそうな師は、その手に青白い石と、金属の輪をのせていた。

 一体何をするつもりなのか。弟子たちは顔を見合わせる。

アラキノツール・セラ月光の精霊

 杖にゆらりとぶら下がるカンテラから、白銀の光の玉が躍り出る。
 その場でふわりと優雅に舞った精霊は、一同の周囲を旋回し、アラキノの頬を励ますように撫でて、ユーダレウスの側に戻っていった。

コード ディスレセ タプロこの二つを組み立てて

 師が杖の先で地面を突く。カンテラが杖にぶつかり、カン、という音がした。
 光の玉がほどけ、きらめく霧となった。それは放射状に螺旋を描いて魔術師の手のひらに乗った二つのガラクタに収束していく。
 夜の森には眩しすぎる光が治まると、ユーダレウスの手の上には、青白い石がはめ込まれた大ぶりな指輪がのっていた。

「お見事です。師匠」
「どうもありがとう、ジル」

 ジルの素直な賛辞に、照れた顔で返したユーダレウスは、末の弟子の右手をとった。出来立ての指輪がアラキノの中指に通される。

 が、しかし、指輪はアラキノの指には大きすぎた。

「……詰めが甘いです、師匠」

 額を抱えるジルをよそに、ユーダレウスは浮かべていた笑みを変えることはなかった。

「大丈夫、ほら、親指なら!」

 そう言いながら中指から指輪を引っこ抜いたユーダレウスは、今度はアラキノの親指に指輪を嵌めた。中指よりはまだましだが、まだ少し緩く、気を抜けばすっぽ抜けてしまいそうだ。

「私、直しましょうか?」

 ジルが、自身の精霊が眠るペンダントに手をかけた。しかし、ユーダレウスは思案するように首を傾げた。

「……うーん。ちょっと大きいけど、まあ、そのうちぴったりになるよ。何しろ、男の子の成長は早いからね!」

 ユーダレウスの手が背の高い弟子の背をパシンと叩いた。そんな師の前向きすぎる言い草に、ロタンは苦笑いを零すとひょいと肩をすくめた。

 一方、アラキノはそれどころではなかった。
 大きさが合っていないことはともかく、指輪はとても立派なものに見えた。材料がガラクタとはいえ、本当に自分が受け取ってもいいのだろうか。ランプの小さな光に青白い石が艶めいた。

「師匠、これ」
「私からの前祝いだよ。使っておくれ、アラキノ」

 そう言われてしまったら、アラキノは断れない。
 ユーダレウスに引き寄せられ、アラキノは緩い指輪がすり抜けないように右手をぎゅっと握りしめた。腕に抱き込まれる感覚と、慣れた温もり。緊張しすぎた身体から少しだけ力が抜けた。

「精霊は、ほんとに俺なんかと契約してくれんのかな……」

 俯くアラキノの口から弱音がこぼれた。それを聞いたユーダレウスが、吐息だけで笑うと煌々と輝く大樹に顔を向けた。

「あんなにいっぱい集まってるのに?」
「みんな、ひやかしかもしれない」

 師の手がアラキノの背をゆっくりと二度叩く。
 まるでほんの小さな子供の扱いだ。長い時を生きる魔術師からしたら、大抵の人間がほんの子供に見えるのだろう。まだ十四のアラキノなど、尚更だ。
 けれどアラキノはその慈しみの手を厭わしいとは少しも思わない。おそらく、ジルもロタンも思わないのだろう。それが、ユーダレウスという人だった。

 背中から伝わる振動に、ゆっくりと不安が解かれていく。

「私の弟子が望むのだから、大丈夫だよ」

 その自信の理由さえ分かれば、今頃こんなに不安になることもなかったのに。多分、今問うても、未来で問うても、アラキノに理解できる答えをくれないだろう。

 アラキノは消えきらない不安に苛まれる心が、情けなく師に縋りつこうとするのを叱咤し、温かい腕の囲いから身を離した。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉

Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」  華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。  彼女の名はサブリーナ。  エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。  そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。  然もである。  公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。    一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。  趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。  そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。 「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。  ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。  拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。    

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...