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238.渡り廊下で
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いつの間にかドレスの為の打ち合わせは終わり、隣に座るエドに腰をホールドされ、掌を下から掬い取られ、ソファーから立ち上がらされ、あれよあれよと応接の間から退出する流れとなった。
なので……
「ドミニクさん。
ドレス宜しくお願いしますね。」…ニッコリ……ペコリッ…
と言葉を掛けお願いしておいた。
扉を潜り部屋から出ると……
「まったくっ!……
僕の番は、純粋培養が過ぎるっ!!」
と 意味不明な事をエドから言われた……
何がだ?!??…解せぬ……
お昼からの王妃様との約束までに、昼食を済ませておけば良いので、まだまだ時間もあるしどうしようか?という話になった。
少し散歩がしたいと、エドに伝えれば、王宮の内の庭では無くて、城内にある庭に今の時期 見頃を迎えた場所があると聞き、行ってみる事になった。
エドがいつにも増して、ゆっくりと私の歩幅に合わせ、足元まで気にしてくれながら進む。
王宮を出る所の城内へ続く渡り廊下で、副団長のザナートさんと出会う。
エドがザナートさんに……
今日は元々 仕事は無いと言って居たが、暫くの間は仕事を休むかもしれないと伝えれば、ちょっと不機嫌になったザナートさんから、ネチネチとお小言を言われ始めるエド……
暫くそのお小言を聞いて居たが、なかなか終わらないお小言に、苛立ったエドがザナートさんの片耳を引っ張り、内緒話をした……
すると……
ザナートさんの顔がみるみる驚愕に変わり、目を見開いてエドと私を交互に見やる。
漸くその言葉が自分の内に飲み込めたのか、ザナートさんは……
「おめでとうございますっ!!!
なんと言ったら良いかっ!!
ミユ様!!ありがとうございます!!
貴女様のおかげで、エドラフェイルク様が、漸く幸せに成られるかと思えば、公私共に側に仕えた私は、感謝しかございませんでしたが、その上にこの様な 目出度い報告を、聞かせて頂けるとわっ!!!」
そう言いながら、ザナートさんは、エドの背中をバシバシッと叩く!
その背中を叩かれた痛みの為か、エドが引き攣る笑顔をザナートさんに向け……
「お前は、僕の保護者かぁ!!!
………まあ…そう言う事だから……
暫くの間は、ミユから離れたくないんだ……」
「そういう事ならば、しょうがないですね……
今日から1週間は、仕事を休んでミユ様の側に、しっかりと着いて居てあげて下さいね。」
「えっ…?!……あの……
そんなに張り付いて居ないといけないくらい、竜人族の子を身籠ると、女性側に何か危険な事があるの?!!」
なので……
「ドミニクさん。
ドレス宜しくお願いしますね。」…ニッコリ……ペコリッ…
と言葉を掛けお願いしておいた。
扉を潜り部屋から出ると……
「まったくっ!……
僕の番は、純粋培養が過ぎるっ!!」
と 意味不明な事をエドから言われた……
何がだ?!??…解せぬ……
お昼からの王妃様との約束までに、昼食を済ませておけば良いので、まだまだ時間もあるしどうしようか?という話になった。
少し散歩がしたいと、エドに伝えれば、王宮の内の庭では無くて、城内にある庭に今の時期 見頃を迎えた場所があると聞き、行ってみる事になった。
エドがいつにも増して、ゆっくりと私の歩幅に合わせ、足元まで気にしてくれながら進む。
王宮を出る所の城内へ続く渡り廊下で、副団長のザナートさんと出会う。
エドがザナートさんに……
今日は元々 仕事は無いと言って居たが、暫くの間は仕事を休むかもしれないと伝えれば、ちょっと不機嫌になったザナートさんから、ネチネチとお小言を言われ始めるエド……
暫くそのお小言を聞いて居たが、なかなか終わらないお小言に、苛立ったエドがザナートさんの片耳を引っ張り、内緒話をした……
すると……
ザナートさんの顔がみるみる驚愕に変わり、目を見開いてエドと私を交互に見やる。
漸くその言葉が自分の内に飲み込めたのか、ザナートさんは……
「おめでとうございますっ!!!
なんと言ったら良いかっ!!
ミユ様!!ありがとうございます!!
貴女様のおかげで、エドラフェイルク様が、漸く幸せに成られるかと思えば、公私共に側に仕えた私は、感謝しかございませんでしたが、その上にこの様な 目出度い報告を、聞かせて頂けるとわっ!!!」
そう言いながら、ザナートさんは、エドの背中をバシバシッと叩く!
その背中を叩かれた痛みの為か、エドが引き攣る笑顔をザナートさんに向け……
「お前は、僕の保護者かぁ!!!
………まあ…そう言う事だから……
暫くの間は、ミユから離れたくないんだ……」
「そういう事ならば、しょうがないですね……
今日から1週間は、仕事を休んでミユ様の側に、しっかりと着いて居てあげて下さいね。」
「えっ…?!……あの……
そんなに張り付いて居ないといけないくらい、竜人族の子を身籠ると、女性側に何か危険な事があるの?!!」
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