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234.不機嫌
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サロンから出て歩き、案内してくれる執事さんの後を2人でゆっくりと追いかける。
暫く歩くと案内された部屋は、昨日と同じ1階の応接の間だった。
応接の間の扉の前には、騎士の青年が1人と私の専属侍女のモニカが待っていた。
騎士の青年は無言で、頭を軽く下げ 扉の脇に寄る。
続いてモニカが頭を軽く下げ……
「ミユ様。今日はエドラフェイルク様もご一緒ですが、お茶等の用意の為に、私もご一緒 致します。」…ペコリッ…
「うん。宜しくねモニカ。」
「はい。畏まりました。」
コンコンコンコンッ
私達の前を歩いて居た、執事さんが応接の間の扉をノックする。
中から「どうぞ。」と返答があり …ガチャッ…
執事が扉を開き、入室を促された。
モニカが先に入り、続いて私とエドが部屋に入る。
すると後から…
「それでは 私めは、ココで失礼させて頂きます。」
と執事は頭を軽く下げ、扉の外へと出て行った。
パッタン……
扉を潜る時に、モニカの後からソファーの方をチラリと見ると…
バチッとデザイナーのドミニクさんと視線がかち合って…!…
すると…ドミニクさんは、頬を少し染めニッコリと嬉しそうに笑った……
続いて私の斜め後から入って来たエドを見て、眉間に一瞬皺が寄る……
『ん?
エドを見て、眉間に皺を寄せた?!』
チラリとエドを見れば、ニコリっと微笑んでくれた。
私もニコリとエドに笑顔を返す。
ドミニクさんに向き直ると、先程 迄の微笑みは消え、不機嫌そうな顔になって居た。
『???』
「……ドミニクさん…おはようございます。
それで……
今日も ドレスの件と伺って居りますが、ご用件は何でしょうか?!」
「ミユ様。エドラフェイルク様。おはようございます。
昨日もありがとうございました。
昨日はミユ様が体調を崩された様ですが、今日は如何でしょうか?!」
「はぁ…えぇ……だいぶ良くなったかなと……」
「それはよろしゅうございました。
それで、今日伺いましたのは、ドレスと一緒に頼まれました、宝飾品のデザインの事にございます。」
「そうですか。
それは…ご足労頂き、ありがとうございます。」
「それではミユ様。
こちらの宝飾品のデザインを見て頂き、気になるモノを、私にお渡し下さい。」
ドミニクさんが、出して来たのは、3着のドレスのそれぞれに身に着ける宝飾品のデザインだった。
1着のドレスにつき、20枚程ずつデザインが描かれ、用意されている。
『ドミニクさんは、完璧主義者なのだろうか…?…
凄い枚数だなぁ……』
「わ…分かりました… 拝見します……」
デザイン画の枚数の多さに引き攣りそうな頬を抑えつつ、デザイン画を手に取る……
暫く歩くと案内された部屋は、昨日と同じ1階の応接の間だった。
応接の間の扉の前には、騎士の青年が1人と私の専属侍女のモニカが待っていた。
騎士の青年は無言で、頭を軽く下げ 扉の脇に寄る。
続いてモニカが頭を軽く下げ……
「ミユ様。今日はエドラフェイルク様もご一緒ですが、お茶等の用意の為に、私もご一緒 致します。」…ペコリッ…
「うん。宜しくねモニカ。」
「はい。畏まりました。」
コンコンコンコンッ
私達の前を歩いて居た、執事さんが応接の間の扉をノックする。
中から「どうぞ。」と返答があり …ガチャッ…
執事が扉を開き、入室を促された。
モニカが先に入り、続いて私とエドが部屋に入る。
すると後から…
「それでは 私めは、ココで失礼させて頂きます。」
と執事は頭を軽く下げ、扉の外へと出て行った。
パッタン……
扉を潜る時に、モニカの後からソファーの方をチラリと見ると…
バチッとデザイナーのドミニクさんと視線がかち合って…!…
すると…ドミニクさんは、頬を少し染めニッコリと嬉しそうに笑った……
続いて私の斜め後から入って来たエドを見て、眉間に一瞬皺が寄る……
『ん?
エドを見て、眉間に皺を寄せた?!』
チラリとエドを見れば、ニコリっと微笑んでくれた。
私もニコリとエドに笑顔を返す。
ドミニクさんに向き直ると、先程 迄の微笑みは消え、不機嫌そうな顔になって居た。
『???』
「……ドミニクさん…おはようございます。
それで……
今日も ドレスの件と伺って居りますが、ご用件は何でしょうか?!」
「ミユ様。エドラフェイルク様。おはようございます。
昨日もありがとうございました。
昨日はミユ様が体調を崩された様ですが、今日は如何でしょうか?!」
「はぁ…えぇ……だいぶ良くなったかなと……」
「それはよろしゅうございました。
それで、今日伺いましたのは、ドレスと一緒に頼まれました、宝飾品のデザインの事にございます。」
「そうですか。
それは…ご足労頂き、ありがとうございます。」
「それではミユ様。
こちらの宝飾品のデザインを見て頂き、気になるモノを、私にお渡し下さい。」
ドミニクさんが、出して来たのは、3着のドレスのそれぞれに身に着ける宝飾品のデザインだった。
1着のドレスにつき、20枚程ずつデザインが描かれ、用意されている。
『ドミニクさんは、完璧主義者なのだろうか…?…
凄い枚数だなぁ……』
「わ…分かりました… 拝見します……」
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