私の理想の異世界チート

２０３．本 ニ冊目

入口から１０分程 歩けば、エドの仕事部屋に着きました。

部屋に入ると、エドは書類仕事があるので、前回 同様に執務室の方へと入って行った。

私も執務室の入口から顔を覗かせて…

「私はコッチで、昨日 選んでた他の本とかでも読んでるねっ！」

と声を掛けて引っ込みました。


昨日 選んだけど まだ読んでいない本は、本棚の端の方に置かせて貰って居たので、その中の【招き人】の本を一冊手に取り…

応接セットの１人掛けソファーの方にに座って、読書タイムに入ります！


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壁の時計をチラリッと見て…

「はあ。読み終わった。
この本は昨日の本よりは厚みがなかったから、４０分くらいで読めたのかな…？」



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【招き人】の本のかいつまんだ説明を致しますと…

 
招き人とは、数百年に１度 《招き人》と言われる異世界の者が、神によってこの世界へと来る事。

招き人は 色々な知識、技術、特殊な能力を１つ 持った者が多く、招き人を見つけたら 保護をして生活の補助や定住して貰い、知識や技術をこの世界全体へ伝えて貰い、より良い世界をつくりたいとある。

招き人は、イガリア大陸にしか降りて来ない。

発見者は王都の王に必ず連絡をしなければならない決まりとなっている。


3000年 程前からは 王宮で保護をして 番に出会えたら、王都内に家を用意されて住むようになる。

招き人の為の法案が決まる前の３０００年よりも前には、街長・町長が 自分達の住む地へ来て欲しいと切望して裏で手を回し招き人の誘拐や監禁があって招き人が苦しんだ事件も後 調べで分かったそうだ。

ここ近年は、招き人を発見する人は、善人が多いのだそうで ３０００年前からは、危ない事には巻き込まれていないと予想されているとある。

しかし国中の人々を監視している訳ではない為、もしかしたら上記の例外も、長い歴史の上では存在し得るのかもしれないと注意 書きされていた。


時折 招き人の人の中には、王都で暮らすより地方で静かに暮らしたいと願い出た人も居るため、番に出会えたら 希望を聞いて叶えられるようにはするらしく、３０００年前からは、その地方へと出たいと言った、一部の招き人とその番だけを街長や町長は、自分達の治める地へ勧誘しても良いと決められて居るので、法案が決まる前よりは、街長や町長の争いが多少 減ったとか？！


招き人であれど、絶対に番に出会えるという者ばかりでは無いため、招き人が好きになった者をしっかりと国が調査して上層部が認めれば、仮の番として暮らす事もあるか。

そして絶対に招き人の仮の番になれるのは、人族 意外と決まっている。


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って内容の本でした。

大体の本の内容は、前にエドに聞いたのと変わらなかった。

もうちょっと、どんな人が招き人だったとか、どんな人と番になったか とかって、書いてある本を期待したのにな と残念に思った……