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149.王族の竜人
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「はあぁぁぁぁぁぁ。
母上……
僕の事よりミユを大切にしてくれるのは有り難いんですけど……
いくら母上とはいえ、僕のミユを独占するのはご遠慮下さいねっ!」
「まあっ! おほほほほほっ!
貴方もやっぱり、王族の竜人だったのですわねっ!
私 こんなフェイを見れる日が来て、とっても嬉しく思うわ。」
「えーっと……?
王族の竜人って 何ですか?」
「あらっ!
ミユちゃんは、王族の竜人について、フェイに話を聞かされて居なかったのかしら?」
「はい。 その単語は初耳です。」
「では 私が教えてさしあげるわね。
王族の竜人って言うのは、一般の竜人族よりも飛び抜けて、独占欲が強いのよ。
勿論 一般の竜人族の方でも、この世界の どの生き物よりも独占欲は強いのだけれど…
王族の竜人は 遥か上をいくわ。
分かりやすい事柄を上げるなら、一般の竜人族は 番の儀式のみを交わすの。
寿命をお互いに同等にし生涯を共にする為にね。
でも 独占欲の塊の、王族の竜人は番の契約で、お互いの心を縛り…
血の契約で、相手の感情や居場所を把握して行動をも縛るのよ。
いい例が 陛下ね…
ミユちゃんには 私が、卵から孵った その日に、飛んで来た陛下に拐われ…
私を、囲った人だとお話したと思うのだけれど…
竜人族でも 普通はそんなに早くは出会わないのよ。
大体が 早くても生まれて、15歳を過ぎてから番を惹き付ける、自身の芳香を外へと出し始め、成人の18歳に芳香が安定するのだから……
後に王族の竜人の話を知ってから、陛下に聞いた時には、私が卵の中に居る時から 番の匂いを感じ取って居て、生まれた瞬間に場所が分かったらしいから……
それだけ聞くだけでも、王族の竜人の強すぎる独占欲と執着を感じられると思うわ。」
「……す…凄いんですね…」
『出会ってからエドと過ごして、独占欲は強目だなとは思っては居たけれど…
でも…そんなに 独占欲を向けられても、嫌だとか窮屈だと思った事は1度もない…
私も大概なんだなと実感した…』
すっかり忘れて居たが、ソファーに1人座ったままのドミニクさんは、王妃様のはっちゃけぶりに 目を真ん丸にして見開き、間抜けにもポカーンッと口を開けていたとだけお知らせします。
その後 ドミニクさんにドレスの要望を全て伝え終わった事を知った王妃様は、早速 ドレスの制作に入るようにと、ドミニクさんをさっさとお城から帰らせた。
母上……
僕の事よりミユを大切にしてくれるのは有り難いんですけど……
いくら母上とはいえ、僕のミユを独占するのはご遠慮下さいねっ!」
「まあっ! おほほほほほっ!
貴方もやっぱり、王族の竜人だったのですわねっ!
私 こんなフェイを見れる日が来て、とっても嬉しく思うわ。」
「えーっと……?
王族の竜人って 何ですか?」
「あらっ!
ミユちゃんは、王族の竜人について、フェイに話を聞かされて居なかったのかしら?」
「はい。 その単語は初耳です。」
「では 私が教えてさしあげるわね。
王族の竜人って言うのは、一般の竜人族よりも飛び抜けて、独占欲が強いのよ。
勿論 一般の竜人族の方でも、この世界の どの生き物よりも独占欲は強いのだけれど…
王族の竜人は 遥か上をいくわ。
分かりやすい事柄を上げるなら、一般の竜人族は 番の儀式のみを交わすの。
寿命をお互いに同等にし生涯を共にする為にね。
でも 独占欲の塊の、王族の竜人は番の契約で、お互いの心を縛り…
血の契約で、相手の感情や居場所を把握して行動をも縛るのよ。
いい例が 陛下ね…
ミユちゃんには 私が、卵から孵った その日に、飛んで来た陛下に拐われ…
私を、囲った人だとお話したと思うのだけれど…
竜人族でも 普通はそんなに早くは出会わないのよ。
大体が 早くても生まれて、15歳を過ぎてから番を惹き付ける、自身の芳香を外へと出し始め、成人の18歳に芳香が安定するのだから……
後に王族の竜人の話を知ってから、陛下に聞いた時には、私が卵の中に居る時から 番の匂いを感じ取って居て、生まれた瞬間に場所が分かったらしいから……
それだけ聞くだけでも、王族の竜人の強すぎる独占欲と執着を感じられると思うわ。」
「……す…凄いんですね…」
『出会ってからエドと過ごして、独占欲は強目だなとは思っては居たけれど…
でも…そんなに 独占欲を向けられても、嫌だとか窮屈だと思った事は1度もない…
私も大概なんだなと実感した…』
すっかり忘れて居たが、ソファーに1人座ったままのドミニクさんは、王妃様のはっちゃけぶりに 目を真ん丸にして見開き、間抜けにもポカーンッと口を開けていたとだけお知らせします。
その後 ドミニクさんにドレスの要望を全て伝え終わった事を知った王妃様は、早速 ドレスの制作に入るようにと、ドミニクさんをさっさとお城から帰らせた。
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