私の理想の異世界チート

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124.模擬戦 1

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「ここに居る騎士団員全員が、僕に本物の剣で 一斉に攻撃して来るって事かな。」

「っっ!!
えっっ??!!!

こっ…ここに居る…全員…?!
っ?! 全員ってっ! 500人くらい 今ここに居るよねっ?!

嘘………」

ポンッと エドが望結の肩に軽く手を置きながら…

「ザナートがミユの為に、あっちに今 席を用意してるみたいだから、ミユはあそこに行って観戦ね♪」

「えっ?ええっ?
何で嬉しそうなの…?!

全員だよ?…全員で攻撃されるのに……
エドは何とも思わないの??!」

「いつもの事だし、今日はミユに良いところを見せれるから、嬉しいなーってくらいかな。

しっかり僕の勇姿を見て、惚れ直してねー♪」

エドが私の背中を掌で押しながら、私が観戦する場所と言っていた所へ 連れて行ってくれた。

「ミユは危ないから、ここから動くの禁止ね!
行って来まーす♪」

エドがヒラヒラと掌を肩口で振りながら、訓練場の中央に進んで行き止まる。

私はエドに案内された、人1人分の背の高さで、大人4人が座れるくらいの広さのある台の上に、ザナートさんが椅子を用意してくれたので座って居ます。

観戦するのには良い高さなんだろうけれど、ちょっと高くて怖いです……

『何の為の台なんだろ…?』

「ミユー! ソコはいつもは、指揮官の指示台に使われてるよー」

エドが遠くに離れてるのに、私の心の中での呟きに答えてくれ、手を振ってくれました。

エドの余裕のある態度に、少し緊張が解けました。

エドに私も小さく手を振っておきます。


開始直前なのか エドの掌の上に 大剣がいきなり現れ、片手で柄を持ってブンブンと肩慣らしを し始めました。

『あんな大剣をどこから…?』

5分 経ちエドの回りをぐるりと500人以上居ると思われる、騎士団員の人達が本物の剣を手に取り囲みます…


「始めっ!!」

ザナートさんも手に本物の剣を持ち、輪の1番外から 開始の号令を掛けました。

エドの前後左右から4人の団員達が連携を取りながら、上下から剣を振り下ろしたり 振り上げたり と攻撃します!

わっ!っと思ったのですが、エドはその場に飛び上がり その4人の団員達の顔面を蹴り飛ばしました!

蹴り飛ばされた団員達は、勢いが強すぎたのか 回りの団員を巻き込みながら吹き飛びます。

一瞬 団員達が怯んだものの、ザナートさんが輪の外から激励し、それを聞いた団員達が奮い立つ。

先程の様に 数人で突っ込む者達や1人でエドに挑む者、少し離れた所から 魔法の唱和を開始している者 

数人や1人でエドに剣で突っ込む者達の剣を軽くながら、的確に団員達に改善点を一言づつ伝えるエド…


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