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第七章 天使転輪
第164話 過激乱舞
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さすがは吸血鬼というべきか。二人の戦いは辺りの地形を変えるほど凄まじいものだった。三叉槍と爪がぶつかるたびに突風が起きて、当たりを吹き飛ばし地形さえも天候さえも一瞬にして変えてしまう。そして腕が吹き飛んだと思ったら、次の瞬間にはもうすでに再生する。心臓を貫かれようと頭を吹っ飛ばされようと、切り落とされようと次に目を開けた時には再生する。そんな戦いを繰り広げながら穏やかに会話をする二人。
「私の速さについてこれるようになったか。そこらのエセ眷属よりやれるな」
「そういや、そんなのも居たな。あれらはてめぇで作り出したんじゃねぇのか?」
「まさか。あれは私の血によるものだろうが、それを撒いているのは別の人間だ。もっとも誰が撒いてるかは言うまでもないがな」
「はっ!ちげぇねぇ」
「ところでお前は得物は使わないのか?」
「俺は剣術とかわかんねぇから、素手一本でやってる方が性に合ってる」
「よければ私が教えてやろうか?お前なら腕もいいからすぐに上手くなるだろう」
「いやだね!剣術はやらねぇ!素手で十分だ!」
「残念だ。ならこうしようか、私が勝ったら嫌でも教えてやる」
「負けねぇから。そんなの意味ねぇよ!」
六花は急に動きを止める。そして白斗は迷わず、六花の頭を吹っ飛ばし血が辺りに飛び散ると胴体はそのままパタリと倒れて、辺りの血が白斗から少し離れたところに集まり六花の体を作り上げていく。
「少し殴り合いも飽きてきた。ここからは戦い方を変えようか」
「あっ?何すんだよ」
「お前は吸血鬼の能力はどこまで把握している?」
「高い再生能力と想像具現化の能力だろ?分かりきったこと聞くなよ」
「そうだな。だからこっからは想像力の勝負といこう」
そう言って六花は自分の周りに無数の三叉槍を顕現させる。その光景を見て白斗は不敵に笑う。
「面白ぇ!!」
白斗は多種多様なミサイルを自分の周りへ無数に顕現させる。
「またそれか、芸のないやつだな」
「うっせえよ、知らねぇのかぁ?ミサイルが一番強え武器なんだよ!」
「ふん、まぁいい」
六花は手を掲げ白斗へと手を向けると空中に停滞していた無数の三叉槍は白斗へと真っ直ぐに飛んでいく。白斗は向かってきた槍に応戦すべく六花へ向けてミサイルを放った。
ドッドッドッドッドッドッドッ!!!
ドーーーーーーン!
二つの力がぶつかり合い凄まじい轟音が鳴り響く。爆風で舞い上がった砂煙により辺りが見えなくなる。六花は視界が悪い環境の中、長い鎖を顕現させるとそれを一振り、回した。白斗は何も見えない状態に辺りを警戒する。
「なっ、なんだ!?」
白斗はいつのまにか自分の体に鎖が巻き付いているのを確認する。そして、そのまま鎖に引っ張られ白斗は上空へと放り出される。
「こうなっていたのか」
上空に舞い上がった白斗は眼下の光景を見る。自分が居たところが大きな砂嵐のドームのようになっていた。
「あいつはどこだ!?」
白斗は辺りを見廻した。そして彼女は白斗の遥か上空に止まっていた。
「なるほど、振り上げられたと思ったがこれは引っ張られたのか」
「すまないなぁ!乱暴に振り回して!」
「まぁいいけどよぉ!こっからどうすんだよー!」
「芸がないのは好きじゃないからな。こうする」
六花は辺りにありとありゆる銃火器を無数に顕現させる。
「おいおい、まじかよ」
白斗は鎖を自身の力で引きちぎると砲撃にそなえる。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!
放たれた弾丸の雨は白斗に向かって落ちてくる。白斗は鉄の壁を数枚顕現させる。
カッカッッカッカッカッカッッカッカッカッカッッカッカッ!!!!!!
ドンッ!!ドン!!
銃弾の圧に耐えかねた壁は一枚ずつ瓦解していく。
「くそっ!」
「さて、そろそろか」
六花が指を鳴らすと地上から何か光モノが白斗へと向かってくる。
「サンドイッチにしてやろう」
「まじか、、、」
地上から伸びてきた光は無数の銃弾だった。白斗は目を凝らして眼下を見る。すると地上にあった砂嵐のドームがしだいに消えて無数の砲台が現れた。
「あんなもの、いつのまに」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!
ドンッ!!
「!?」
白斗の仕掛けた最後の壁が虚しくも瓦解する。
ドーーーーーーン!!!!!!!
無防備な白斗へと地上から、上空から銃弾の雨が降り注ぐ。そして、しばらく降り注いだあと六花は手を掲げ銃撃を止める。
「さて、蜂の巣になっているか?」
「全く無茶苦茶しやがるな」
ドンッ!
「なっ、、に」
六花は後ろから銃で撃たれる。振り返るとそこには白斗がライフルを持って立っていた。
六花は白斗が元いた場所を見る。するとそこには、もう一人の白斗がふらついて立っていた。そしてそのまま、まるで魂が抜けたかの様に地上へと落ちていった。
「なるほど。分身か」
「そうだ。吸血鬼の力を使えば創れないことはないはずだと思ってな」
「それにしても驚いたぞ。まさかお前が銃を扱うなんてな。誰の入れ知恵だ?」
「お前も知ってるやつだよ」
「そうか」
「さて、今度は俺からだな」
白斗は自分の指を爪で切り落とす。するとそこから自分の分身体を作り出す。そして、その分身体も同じ様に指を切り落として白斗の分身体を増やしていく。そうやってさらに無数の分身体を作りだした。
「その技は自分で考えたのか?」
「そうだな。実際に使うのは初めてだがな。まぁ、こんなことできるやつは俺の他、一人しかいねぇだろうよ」
「まぁ、そうでもないがな」
六花は再び三叉槍を顕現させて手に持つ。
「そっちは一人でいいのか?」
「あぁ、問題ない」
「ちっ!むかつくぜ」
白斗の大群は爪を尖らして一斉に六花へと向かっていく。
「どの程度か見てやろう」
「私の速さについてこれるようになったか。そこらのエセ眷属よりやれるな」
「そういや、そんなのも居たな。あれらはてめぇで作り出したんじゃねぇのか?」
「まさか。あれは私の血によるものだろうが、それを撒いているのは別の人間だ。もっとも誰が撒いてるかは言うまでもないがな」
「はっ!ちげぇねぇ」
「ところでお前は得物は使わないのか?」
「俺は剣術とかわかんねぇから、素手一本でやってる方が性に合ってる」
「よければ私が教えてやろうか?お前なら腕もいいからすぐに上手くなるだろう」
「いやだね!剣術はやらねぇ!素手で十分だ!」
「残念だ。ならこうしようか、私が勝ったら嫌でも教えてやる」
「負けねぇから。そんなの意味ねぇよ!」
六花は急に動きを止める。そして白斗は迷わず、六花の頭を吹っ飛ばし血が辺りに飛び散ると胴体はそのままパタリと倒れて、辺りの血が白斗から少し離れたところに集まり六花の体を作り上げていく。
「少し殴り合いも飽きてきた。ここからは戦い方を変えようか」
「あっ?何すんだよ」
「お前は吸血鬼の能力はどこまで把握している?」
「高い再生能力と想像具現化の能力だろ?分かりきったこと聞くなよ」
「そうだな。だからこっからは想像力の勝負といこう」
そう言って六花は自分の周りに無数の三叉槍を顕現させる。その光景を見て白斗は不敵に笑う。
「面白ぇ!!」
白斗は多種多様なミサイルを自分の周りへ無数に顕現させる。
「またそれか、芸のないやつだな」
「うっせえよ、知らねぇのかぁ?ミサイルが一番強え武器なんだよ!」
「ふん、まぁいい」
六花は手を掲げ白斗へと手を向けると空中に停滞していた無数の三叉槍は白斗へと真っ直ぐに飛んでいく。白斗は向かってきた槍に応戦すべく六花へ向けてミサイルを放った。
ドッドッドッドッドッドッドッ!!!
ドーーーーーーン!
二つの力がぶつかり合い凄まじい轟音が鳴り響く。爆風で舞い上がった砂煙により辺りが見えなくなる。六花は視界が悪い環境の中、長い鎖を顕現させるとそれを一振り、回した。白斗は何も見えない状態に辺りを警戒する。
「なっ、なんだ!?」
白斗はいつのまにか自分の体に鎖が巻き付いているのを確認する。そして、そのまま鎖に引っ張られ白斗は上空へと放り出される。
「こうなっていたのか」
上空に舞い上がった白斗は眼下の光景を見る。自分が居たところが大きな砂嵐のドームのようになっていた。
「あいつはどこだ!?」
白斗は辺りを見廻した。そして彼女は白斗の遥か上空に止まっていた。
「なるほど、振り上げられたと思ったがこれは引っ張られたのか」
「すまないなぁ!乱暴に振り回して!」
「まぁいいけどよぉ!こっからどうすんだよー!」
「芸がないのは好きじゃないからな。こうする」
六花は辺りにありとありゆる銃火器を無数に顕現させる。
「おいおい、まじかよ」
白斗は鎖を自身の力で引きちぎると砲撃にそなえる。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!
放たれた弾丸の雨は白斗に向かって落ちてくる。白斗は鉄の壁を数枚顕現させる。
カッカッッカッカッカッカッッカッカッカッカッッカッカッ!!!!!!
ドンッ!!ドン!!
銃弾の圧に耐えかねた壁は一枚ずつ瓦解していく。
「くそっ!」
「さて、そろそろか」
六花が指を鳴らすと地上から何か光モノが白斗へと向かってくる。
「サンドイッチにしてやろう」
「まじか、、、」
地上から伸びてきた光は無数の銃弾だった。白斗は目を凝らして眼下を見る。すると地上にあった砂嵐のドームがしだいに消えて無数の砲台が現れた。
「あんなもの、いつのまに」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!
ドンッ!!
「!?」
白斗の仕掛けた最後の壁が虚しくも瓦解する。
ドーーーーーーン!!!!!!!
無防備な白斗へと地上から、上空から銃弾の雨が降り注ぐ。そして、しばらく降り注いだあと六花は手を掲げ銃撃を止める。
「さて、蜂の巣になっているか?」
「全く無茶苦茶しやがるな」
ドンッ!
「なっ、、に」
六花は後ろから銃で撃たれる。振り返るとそこには白斗がライフルを持って立っていた。
六花は白斗が元いた場所を見る。するとそこには、もう一人の白斗がふらついて立っていた。そしてそのまま、まるで魂が抜けたかの様に地上へと落ちていった。
「なるほど。分身か」
「そうだ。吸血鬼の力を使えば創れないことはないはずだと思ってな」
「それにしても驚いたぞ。まさかお前が銃を扱うなんてな。誰の入れ知恵だ?」
「お前も知ってるやつだよ」
「そうか」
「さて、今度は俺からだな」
白斗は自分の指を爪で切り落とす。するとそこから自分の分身体を作り出す。そして、その分身体も同じ様に指を切り落として白斗の分身体を増やしていく。そうやってさらに無数の分身体を作りだした。
「その技は自分で考えたのか?」
「そうだな。実際に使うのは初めてだがな。まぁ、こんなことできるやつは俺の他、一人しかいねぇだろうよ」
「まぁ、そうでもないがな」
六花は再び三叉槍を顕現させて手に持つ。
「そっちは一人でいいのか?」
「あぁ、問題ない」
「ちっ!むかつくぜ」
白斗の大群は爪を尖らして一斉に六花へと向かっていく。
「どの程度か見てやろう」
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