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第七章 天使転輪
第163話 武者震い
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六花はこちらに向かって落ちてくる隕石を見上げながらつまらなさそうにため息をつく。
「はぁ、、お前も巻き込まれるんだが。どうするんだ?」
「どうもしねぇよ!!俺たちは再生する、いくらでもなぁ!!そっちがどうするよぉ!?」
「そうだな」
六花は目をつぶって顎を指で触りながら考える素振りをする。数秒の後、六花は目を開けると天に手を翳した。
「?」
「同じ事をしてやろう」
そういうと六花の周りに無数のミサイルが顕現する。
「ふん、五千くらいか、、」
六花が隕石に手のひらを向けると今まさに衝突間近の隕石に向かってミサイルを放った。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!!
これでもかというくらいに放たれたミサイルは全弾、隕石に命中する。そして、トドメと言わんばかりの馬鹿でかいミサイルを顕現させると六花はぶっ放した。高速で飛んでいったミサイルは隕石へと衝突して大爆発を起こした。
ズドーーーーーーーーーーッン!!!!!
上空の隕石は見事に粉々に砕け散り、爆音と共に細かくなった破片が地上へと流星群となって降り注ぐ。白斗は少し空を見上げた後に再び六花に視線を落とす。
「へぇ、随分と粋な事をするじゃねぇか。しっかし、ムカつくなぁ。いつまで座ってんだよ」
六花は数秒目を閉じるとゆっくりと玉座から立ち上がる。
「どうやら、少しは楽しめそうだ。それにしてもあれだな」
「あん?」
「本当に姉の真似ばかりする」
「うっせぇよ」
「さて」
六花が玉座に手をかけると玉座は一つの三叉槍へと姿を変えた。それを片手に、ゆっくりと玉座の間から下りてくる。
「ようやくか、、」
白斗は爪を研ぎ澄ませ構える。本能が記憶が姉の強さを思い出したのか、冷や汗の様なモノが出てくる。
(何ビビってんだ、、俺はこの日を待っていたんだ)
「!?」
次の瞬間、六花の姿が消える。そして、白斗に一瞬で近づいてきた六花は肩に手を置いて囁く。
「どうした?肩に力が入っているぞ」
「くそがぁ!!」
白斗は爪で切り裂こうとしたが、すでに六花は後ろに離れていた。白斗は振り返り六花を見つめる。
「そんなに見つめられると困る」
「うるせぇ!」
(やべえな、、見えなかった!、、バカか俺は!集中しろ!目の前にいるのは本物の吸血鬼だぞ!)
白斗は目を強く瞑って再び開けると目の前の六花を再び見据える。
「どうやら、覚悟は決まった様だな。さて、お前は何回死ぬかな?」
六花が白斗の方へと向かってきた。
(まだ、見える!)
六花は一瞬で間合いまで詰めてくると白斗へ槍で高速に連撃する。白斗は一撃一撃を集中して避ける。
(よし!見える!反応もできる!)
「ふっ、、まだだな。腹がガラ空きだ」
六花は白斗の隙をつき蹴りを入れる。それはただの蹴りではない。もちろん吸血鬼のスケールの蹴りの威力。凄まじい一撃をもらった白斗は後方の壁へと激突する。顔を上げた白斗の目の前にはすでに六花が間合いにいた。白斗には気絶をする余裕もなく次の一撃をくらう。
「がっ!!」
六花のさらなる追撃で城の外まで吹っ飛び、眼下にあった森林と大地を削る勢いで吹っ飛んだ。
「軽いからよく飛ぶな」
六花の追撃はまだ終わらなかった。白斗がまだぶっ飛ばされているにも関わらず一瞬で六花は白斗の元へと飛んで、間合いに入ると今度は上空へと蹴り上げた。
「ガハッ!!」
白斗は高速で空へと舞い上がった。おそらく先ほど六花が放ったミサイルより速く上空へ上がった。
「さて、そうだな。落ちてくるまでいったん待つか」
超高速で上空へとどんどん上がっていき大気圏ギリギリのところで白斗は後方に手をむける。
「なめ、、やがって!!」
白斗は自分が飛んだ先に柔らかい壁を顕現させるとそれに威力を吸収させて、空中で止まる。そして、自分の手を見ると震えていることに気づく。
(恐れてるってのか、、夜月六花という吸血鬼に、、いいや、、こいつは)
「武者震いか」
白斗は小さく笑った。そして、そのまま力を抜いて急降下した。
「中々落ちてこないな」
六花は吹っ飛ばした白斗が落ちてくるのを玉座に座って待っていた。
「まさか、大気圏まで行って灰になったのか?ん?」
六花は空中の光気づいて少しを目を凝らして見ると、上空からまるで隕石が落下してきているかの様に凄まじい炎と共に白斗が落ちてきていた。
「やってくれたなぁ!!!六花ぁ!!!!」
ドーーーーーーンッ!!!!
白斗がそのまま六花へと落ちてきた。六花はそれを片手で受け止める。白斗が落ちてきた衝撃で辺り一面の森林は吹っ飛び、二人を中心に大きなクレーターができた。白斗の勢いが徐々になくなり、そのまま後ろへと飛び退いた。白斗の焼けた体が徐々に再生する。
「これも片手で、しかも座って受け止めるとか、、舐めすぎだろ」
「なら、もっと見せてみろ。まだまだだろ?」
「当たりめぇだ、、」
白斗は再び爪を尖らして六花へと駆け出す。
「全く、また同じ手を」
六花が玉座を再び三叉槍に変えて白斗の攻撃を防ごうとする。
「ほう、なるほど」
次の瞬間、六花の片腕が飛んでいく。
「油断したな六花、俺を舐めすぎだ」
「私が思っていたより速い動きだった。やっと肩の荷が下りたか」
「さっきのお返しをしねぇとなぁ」
「そうか、それは楽しみだ」
六花の腕はすでに再生して元通りになっていた。
「それじゃあ、存分に殺し合おうか」
「はぁ、、お前も巻き込まれるんだが。どうするんだ?」
「どうもしねぇよ!!俺たちは再生する、いくらでもなぁ!!そっちがどうするよぉ!?」
「そうだな」
六花は目をつぶって顎を指で触りながら考える素振りをする。数秒の後、六花は目を開けると天に手を翳した。
「?」
「同じ事をしてやろう」
そういうと六花の周りに無数のミサイルが顕現する。
「ふん、五千くらいか、、」
六花が隕石に手のひらを向けると今まさに衝突間近の隕石に向かってミサイルを放った。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!!
これでもかというくらいに放たれたミサイルは全弾、隕石に命中する。そして、トドメと言わんばかりの馬鹿でかいミサイルを顕現させると六花はぶっ放した。高速で飛んでいったミサイルは隕石へと衝突して大爆発を起こした。
ズドーーーーーーーーーーッン!!!!!
上空の隕石は見事に粉々に砕け散り、爆音と共に細かくなった破片が地上へと流星群となって降り注ぐ。白斗は少し空を見上げた後に再び六花に視線を落とす。
「へぇ、随分と粋な事をするじゃねぇか。しっかし、ムカつくなぁ。いつまで座ってんだよ」
六花は数秒目を閉じるとゆっくりと玉座から立ち上がる。
「どうやら、少しは楽しめそうだ。それにしてもあれだな」
「あん?」
「本当に姉の真似ばかりする」
「うっせぇよ」
「さて」
六花が玉座に手をかけると玉座は一つの三叉槍へと姿を変えた。それを片手に、ゆっくりと玉座の間から下りてくる。
「ようやくか、、」
白斗は爪を研ぎ澄ませ構える。本能が記憶が姉の強さを思い出したのか、冷や汗の様なモノが出てくる。
(何ビビってんだ、、俺はこの日を待っていたんだ)
「!?」
次の瞬間、六花の姿が消える。そして、白斗に一瞬で近づいてきた六花は肩に手を置いて囁く。
「どうした?肩に力が入っているぞ」
「くそがぁ!!」
白斗は爪で切り裂こうとしたが、すでに六花は後ろに離れていた。白斗は振り返り六花を見つめる。
「そんなに見つめられると困る」
「うるせぇ!」
(やべえな、、見えなかった!、、バカか俺は!集中しろ!目の前にいるのは本物の吸血鬼だぞ!)
白斗は目を強く瞑って再び開けると目の前の六花を再び見据える。
「どうやら、覚悟は決まった様だな。さて、お前は何回死ぬかな?」
六花が白斗の方へと向かってきた。
(まだ、見える!)
六花は一瞬で間合いまで詰めてくると白斗へ槍で高速に連撃する。白斗は一撃一撃を集中して避ける。
(よし!見える!反応もできる!)
「ふっ、、まだだな。腹がガラ空きだ」
六花は白斗の隙をつき蹴りを入れる。それはただの蹴りではない。もちろん吸血鬼のスケールの蹴りの威力。凄まじい一撃をもらった白斗は後方の壁へと激突する。顔を上げた白斗の目の前にはすでに六花が間合いにいた。白斗には気絶をする余裕もなく次の一撃をくらう。
「がっ!!」
六花のさらなる追撃で城の外まで吹っ飛び、眼下にあった森林と大地を削る勢いで吹っ飛んだ。
「軽いからよく飛ぶな」
六花の追撃はまだ終わらなかった。白斗がまだぶっ飛ばされているにも関わらず一瞬で六花は白斗の元へと飛んで、間合いに入ると今度は上空へと蹴り上げた。
「ガハッ!!」
白斗は高速で空へと舞い上がった。おそらく先ほど六花が放ったミサイルより速く上空へ上がった。
「さて、そうだな。落ちてくるまでいったん待つか」
超高速で上空へとどんどん上がっていき大気圏ギリギリのところで白斗は後方に手をむける。
「なめ、、やがって!!」
白斗は自分が飛んだ先に柔らかい壁を顕現させるとそれに威力を吸収させて、空中で止まる。そして、自分の手を見ると震えていることに気づく。
(恐れてるってのか、、夜月六花という吸血鬼に、、いいや、、こいつは)
「武者震いか」
白斗は小さく笑った。そして、そのまま力を抜いて急降下した。
「中々落ちてこないな」
六花は吹っ飛ばした白斗が落ちてくるのを玉座に座って待っていた。
「まさか、大気圏まで行って灰になったのか?ん?」
六花は空中の光気づいて少しを目を凝らして見ると、上空からまるで隕石が落下してきているかの様に凄まじい炎と共に白斗が落ちてきていた。
「やってくれたなぁ!!!六花ぁ!!!!」
ドーーーーーーンッ!!!!
白斗がそのまま六花へと落ちてきた。六花はそれを片手で受け止める。白斗が落ちてきた衝撃で辺り一面の森林は吹っ飛び、二人を中心に大きなクレーターができた。白斗の勢いが徐々になくなり、そのまま後ろへと飛び退いた。白斗の焼けた体が徐々に再生する。
「これも片手で、しかも座って受け止めるとか、、舐めすぎだろ」
「なら、もっと見せてみろ。まだまだだろ?」
「当たりめぇだ、、」
白斗は再び爪を尖らして六花へと駆け出す。
「全く、また同じ手を」
六花が玉座を再び三叉槍に変えて白斗の攻撃を防ごうとする。
「ほう、なるほど」
次の瞬間、六花の片腕が飛んでいく。
「油断したな六花、俺を舐めすぎだ」
「私が思っていたより速い動きだった。やっと肩の荷が下りたか」
「さっきのお返しをしねぇとなぁ」
「そうか、それは楽しみだ」
六花の腕はすでに再生して元通りになっていた。
「それじゃあ、存分に殺し合おうか」
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